掃除機をサイクロンに ja1cvf 0405 |
|
キッカケとなった時代物のミニドラム缶・ブリキ細工でサイクロンのシリンダを作り始めました |
今までは工具に掃除機のホースを直結するだけでした。 しかしそれでは粉塵の多い木工作業の場合すぐに掃除機が詰まってしまいます。 それを解消するダストコレクタなる商品もあるのですが掃除機のフィルタ目詰まりについては効果は少なく使い勝手の改善には?マークが付いてしまいます。 普通の掃除機はゴミと空気を一緒に吸い込んで網目フィルタでゴミを分離しています。 このフィルタに遠心分離器の原理を使ったのが最近はやりのサイクロン掃除機です。 これはフィルタの目詰まりがない(少ない)のでパワーが落ちないのが特徴です。 しかし掃除機ではゴミタンクの容量が小さいのでモノ足りません。ダストコレクタ付きのサイクロン掃除機が欲しかったのです。
台所の掃除をしていたカミさんが”このドラム缶・処分しても良いかなあ”と言い出したのがキッカケです。
集塵機:室内に飛散した粉塵も除去できる。工作機械に接続して吐出されるゴミも除去できる。 この違いは吸い込み風量に関係します。集塵機は掃除機の10倍以上もの風量で吸い込みます。 当然大きな送風機が必要です。
風量の少ない掃除機ですから吸い込み側ダクトはあまり太くすると風速が下がってしまいますので掃除機のホースと同じ程度で処理しています。 |
【大分出来てきました】 あと一息です。
シリンダを支える円盤を切り抜いてます。中心穴はテーパを付けて切り抜きます。 | これが心臓部のシリンダをドラム缶に取り付け支える板です。 | ダクトや取り付け用のUボルトもネジ棒を曲げて作ります。 既製のUボルトではちょうど良いのがありません。 |
吸い込み口接続部分です。リモコン用コネクタも組み込みました。コネクタはメーカによって違います。 統一しないのは日本のメーカの特技です。 | 接続部分を内筒に取り付けます。エア漏れがないようにシリコンでシーリングします。白い筒は整流筒のつもりです。 |
外筒をかぶせ固定します。これもシーリング材で仕上げます。(逆さまで作業中) この後の解体は面倒なことになります。 |
サイクロンシリンダは内筒の直径をなるべく大きくします。
と云うことは吸気の風速を落とさないようにするためです。
内筒と外筒の間隔が大きいと風速が落ちてゴミと空気の分離が悪くなると思います。(実験していませんので定かではありません) |
掃除機本体は改造しないことを原則にしています。
気分が変わればいつでも普通の掃除機として使うことが出来ます。
そして万一掃除機が壊れたらいつでも取り替えられるつもりでした。 |
組上がるとこんな感じです。あと一息! | 掃除機も接続できました。 |
リモコンコネクタのプラグです。アクリル板で作りました。 | パワーステーションです。キャスタを付けて移動可能にしてあります。 B型の穴は掃除機の排気用です。少し掘り下げたところに掃除機のタイヤが乗ります。 | こんな形になりました。よく見るとシリンダになにやら加工の後が!強度不足が発覚。補強のハチマキです。 |
完成間近にいろいろトラブルも発生しています。
リモコンのコネクタは当然のこととは言え既製品はありません。
ホースを保守部品として購入することも考えましたがアクリル板を細工して作りました。 バラバラのユニットを載せるトレイを作りました。 名付けて”パワーステーション”です。 キャスタを付けて移動可能にしました。ダストコレクタのフタはかぶせただけですが隙間には柔らかいゴムのリングを嵌めてあります。 真空圧が上がると吸い込まれて密着します。(5Φの丸ゴム・スポンジ状を円周に合う寸法に切り接着して輪ゴムを作ります。) 真空度のテストをしていたらシリンダの外筒が潰れました。 どなたかもホームページに書いていましたが真空圧は大変な物です。見てくれは悪くなりますが補強のハチマキを掛けました。 最終的には減圧弁が付きますので壊れることはないでしょう。 チョットだけゴミを吸い取ってみましたがうまく分離しているようです。 中が見えないのが残念です。ダストコレクタにのぞき窓を付けたいのですが強度が心配になってきました。 ダストコレクタはシリンダよりは厚手の鉄板ですが窓を開けたりすると強度の低下は明らかです。
|
|
完成した集塵機はこのように作業台の下に収まりました。
パワーステーションには移動用の取っ手を付けています。これは掃除機本体をガードする役割も兼ねています。
シリンダのハチマキは効果抜群で吸い込み口をふさいでも変形せず充分な強度を確保出来ました。
減圧弁はシリンダ頭頂部の後側に付きますが現段階では出来上がっていません。(構造を検討中です)
吸い込み口は(手前U字型になっているホース)適宜使用工具に接続して使います。集塵機のように室内に拡散した粉塵を集塵する能力はありません。
どちらかと云えばダストコレクタ付き掃除機のような物です。 完成してから2ヶ月ほどが過ぎました。 |
このサイクロンと電動工具を連動させるため、リモコンに一工夫を! リモコン回路(東芝VC-B28Kの場合) 掃除機の付属ホースに組み込まれている制御用SWは右図のようになっています。
同じような回路を作れば純正ホースを使わなくてもリモコンが出来ます。SWはプッシュONタイプ(押しており間だけONになる)を使います。 小さな箱に組み込んで工作機械などと連動させれば快適に使えるでしょう。 コレを具体化した
「連動遅延コンセント」を参照下さい。 |