まず,助手席の固定ボルトを4本外します.(カバーはこじれば外れます) リクライニングを一番前に倒して,シート全体を後ろに傾けます.

ここは普段掃除してませんのでゴミがいっぱい落ちてます.
ついでに清掃もしちゃいます.

真ん中の黒いビニールがパワーシートの配線.

今回のリモコンスイッチの配線ははシートの横に付いている純正スイッチとモーターの間に接続します.

シートを裏から見た図.

前後スライド用モーターに行く配線は一番前にあります.
カットしてギボシ端子で後付スイッチの配線をつなぎます.

このとき二股コードを使って純正のスイッチも生かそうとするとうまく作動しませし,危険です.(後述)


カットして後付けスイッチの配線(赤と黒)を割り込ませました.

バッテリー電源はこの青-白の配線から取ります.
あんまりやりたくないのですが今回はエレクトロタップを使いました.

モーターとスイッチの間の配線はできればカーペットの下を通して見えないようにしたかったのですが,セルシオのカーペット,裏に防音用なのか分厚いクッション様のモノがくっついており,うまくコードを通 せず,やむなくこんな風にセンターコンソールの中に入れて通しました.

スイッチはシーソー型の2回路2接点(リターン回路)のスイッチが必要です.最初,フェンダーポール用のスイッチが利用できるかと思い,手に入れましたが,これはON-OFFだけのスイッチでダメでした.
プロフェッサーOさんに相談したところバッチリのスイッチを教えていただきました. それはMS(UZS)130系クラウンのリヤーパワーウインドウスイッチです.
品番は,84810−30130,
価格¥2,170.

尚,スイッチのカプラー(配線)はトヨタ部品では購入できませんでした.


スイッチはハンドルポストの左側にあるスイッチベースに付けました

このクラウン用スイッチは一番右側(リアカーテン用?)の取り付け穴にピッタリはまります(Oさんがそのように探してくれたからですが)が,真ん中の穴は大きさが合わず,ベースを削ってからエポキシ系接着剤でくっつけました.

一番左側はエアピュリファイヤースイッチですが,Oさんによるとアダプターを使えばこの穴にも取り付け可能とのことです).


無事装着の図.

右側:スライド用
左側:リクライニング用

用もないのに助手席シートを動かしております.


回路図はこちら Oさんの情報によると,Fパッケージ車の場合は単なる「オン-オフ」スイッチでOKとのことです.F車の助手席は前後スライドのスイッチが,TRC-OFFのスイッチの横にあり, シートバック用のスイッチは,モーターを直接制御しているのではなく,シートコントローラーが行っています.よって,CPUに前後にオン信号を入れてやれば良いとのことです.

純正スイッチとモーターの間に今回のスイッチを割り込ませたわけですが,最初,単純に二股のコードを使って割り込ませようとしました.そしたらモーターはうまく動かず(息も絶え絶えに動くが)また配線が熱を持っているんです.回路図をもう一回見てみると,片一方のスイッチを作動させている時,もう片一方のスイッチ作動しておらず そちらのスイッチ内部ではアースを介して2本の配線が短絡しているんですね.
で悩んでおりましたら,Oさんから「アースを純正スイッチに落とす」とのアドバイスをいただき無事装着することができました.この配線方法なら純正スイッチも後付けスイッチも両方使えます.

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