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新車がきて
〔雨引観音〕
No1

2005年、2月。
その日、父が購入していた新車が届いたということで
ディーラーに車を引き取りに行った。
心なしか 父もワクワクしているようだった。
ディーラーでひと通り説明を聞いて僕らは外に出た。
新車に乗るとやはりあの独特の匂いが...

その日は日曜日。
何の予定もなかったが天気がいいことと新しい車が来たということで
ドライブに行ってみることにした。

小さな頃の思い出

小さい頃、よく父に筑波山に連れて行ってもらった。 自宅から2時間くらいで着くということとその頃の交通事情(高速道路もそんなに網羅されていなかった時代)やレジャー施設(ディズニーランドなどもなかったこと)を考えると近くの山や海など自然の中で過ごすというのがレジャーの主流だったような気がする。 そして僕自身もそういうことが好きだった。記憶に残っているだけでも何十回と連れて行ってもらったと思う。あの頃の余暇の過ごし方が今の自分の余暇の過ごし方を形成していると思う。

だからふと思い出し、筑波山にでも行ってみようということになったが筑波山には頻繁に行っているのでその先にあって名前は聞いたことはあるが一度も行ったことのない雨引観音に行ってみることにした。

田園風景

新車なので気を使いながら利根川を渡り水海道、つくば学園都市、真壁町を通り茨城県真壁郡大和村へ。筑波山以外の土地はほぼフラット(平地)で。時々、なだらかな坂もあったが信号が少なく交通量も少なくて快適なドライブが続く。。。周りは田園風景。のどかだ。

いざ雨引観音へ

県道41号線(つくば益子線)を北上し雨引観音入り口の看板が見える。
そこにも田園風景が広がっていた。
周りには雨引山をはじめ加波山(標高709メートル)などの山々が見える。
右折すると所々に梅が咲いていて、ほのぼのとした風景が見えてくる。
峠道をしばらく進み雨引観音の駐車場へ
雨引山楽法寺(雨引観音)
雨引観音とも呼ばれる雨引山楽法寺は、中国からの帰化人、法輪独守居士が587年に開山したと伝えられる古刹。聖武天皇、光明皇后の帰依が厚く、特に皇后の安産に霊験あらたかであったことから、安産、子育ての霊場として広く知られるようになりました。その後、弘法大師によって真言宗の道場となり、鎌倉将軍宗尊親王、足利尊氏、当地を治めた代々の真壁氏など、古来より多くの帰依者を集めてきた関東屈指の寺となっています。国の重要文化財である本堂の木造観世音菩薩立像、県の文化財である本堂、仁王門、東照山王杜殿、多宝塔など、歴史的で貴重な遺物が多くあります。(大和村観光案内より)
参道を登る

黒門をくぐるとすぐに石段が続いている。頭上には仁王門が見える。

黒門 石段 仁王門
黒門 石段 仁王門
境内へと続く石段。坂を上がれば境内が見えてきます。

宿椎

参道を登り終わるとすぐに村指定天然記念物の宿椎がある。

とても太く歴史を感じました。

木というのはほんとに寿命が長いですね。

そしてさらに階段を上がっていくと本堂が見えてきた。

本堂へ

本堂は赤くとても煌びやかな建物だった。その前にはお休み処とお土産屋があった。お線香を買ってお香を焚き、お参りしてきた。休日だけなのかもしれないけど和風の琴の音楽が流れていて、とても気持ちが落ち着いた。眼下には関東平野が広がり筑波山もはっきり見える。もしモヤがかかっていなければ遠く富士山も見えたと思う。参拝客も思ったより多く賑やかな感じでした。

本堂 筑波山 水子地蔵尊
本堂(観音堂) 筑波山 水子地蔵尊
本堂 多宝塔 本坊
本堂 多宝塔 本坊
本堂(観音堂)
本尊延命観世音菩薩を祠る雨引山楽法寺の中心の建物であり、明治維新以前は雨引 観音堂といい、楽法寺はその別当寺として朱印百五十石を領していた。 創建当初の本堂については不詳であるが、記録によれば建長6年(1254)宗尊 親王深く当山観音を尊崇し玉い、由緒ある仏堂の朽壊せるを嘆かせられ、執権北条 時頼に諭して当山本堂を再建せられたといい、工竣成して後三百貫文の封を賜った と伝えられている。 文明6年(1474)真壁城主真壁久幹及び舎弟高幹の両名の合力 によって五間四面の本堂が落成した。その後本堂狭隘をつげるに及んで大永6年(1526)真壁治幹大檀那として七間四面の堂宇に改築した。 宝永7年(1710)第一七世文昭は十万人講を勧進してその資金を得て、遂に現存の大本堂を建立するにいたった。その後平成10年秋に、屋根瓦葺き替え及び塗り替えを行った。
(雨引観音ホームページより参照)
さらに上へ

本堂の前のスペースで少し休みさらに丘を上がるとたくさんの水子の碑や石碑がありました。ご冥福をお祈りいたします。

阿弥陀如来 弥勒菩薩 普賢菩薩
阿弥陀如来
(あみだにょらい)
弥勒菩薩
(みろくぼさつ)
普賢菩薩
(ふげんぼさつ)
丘の上にはたくさんの石碑がありました。
参道を下る

そしてもう一度、本堂のあるところへ戻り、のんびりと景色を見ながら時間を過ごした。 考えてみたらこうやって健康で生きていられること自体、とても幸せなことなんですよね。 すぐにそれを忘れてしまう。お寺や神社などに行くとそういうことを省(かえり)みることができる。 そして本坊など裏手の建物を散策しながら仁王門へ戻り参道へ。この石段がとても雰囲気がよく、もう一度、写真を撮りました。

石段
石段

風情があっていいですね。石段を下り駐車場へ
近くには民芸品を扱っているお店があってそこで小さな人形を買いました。
そこのお店の店員さんに蔵の街、真壁のひなまつりのことを聞いて
行ってみることにした。 (そのことはNo2に記載)

雨引観音にはこの時、初めて行きましたがとてもいい所でした。正直、あんなに立派なところだとは思わなかったので建物のすごさ。そして眼下に広がる関東平野の雄大な景色に驚きました。高台からその景色を眺めていたらとてもリラックスした気持ちになれました。

大和村へのアクセス

■車利用
○常磐自動車道、三郷方面
 から利用の場合/三郷I.C→土浦北I.C→大和村
 (所用 時間約1時間22分)

○国道50号線、小山方面から
 利用の場合/小山市→岩瀬町→大和村(所用時間約1時間)

○国道50号線、水戸方面から
 利用の場合/水戸市→岩瀬町→大和村
(所用時間約1時間10分)

(2005年3月10日UP)