日常で思ったことタイトルバー
空に浮かぶ雲のように...
No26

よくカウンセリングをさせて頂いている時に
「感情をそのまま感じてあげてくださいね」とお伝えしますが
それって結構、難しいことだったり解らなかったりしますよね。

僕もそうでした。
けど、こう考えてみてはどうでしょうか?

何か(怒りや悲しみ、幸せな気持ち、不安、喪失感など)感じてきたら
ほとんどの人はそれを打ち消そうと思ってしまうんですよね。

例えば自信がないと感じた時に
一生懸命、自分に自信が付くようなことを考えてみたり思い出してみたり
あの時、あの人がこうやって褒めてくれたから自分は自信を持てばいい...などと思ったり

けど、それは頭で考えているんですよね(^^)
感情の上に思考や強く意識をして、こう思おう!と
その感情を消そうとしてしまっているんですよね。

意識の上ではいくら自信を持とうと思ってもその底にある感情は
本当は自信がない。
それだと本当の自分の感情と意識が、どんどん離れていってしまいますよね。

すると本当は自信がなく自分を弱いと思っているのに
強気で自信満々に振舞ったり
(以前の僕がそうでした。)

けど感情を感じるというのはその自信のないと感じている自分のままでいることで
「自信がないな」と感じても、その気持ちのままヘタに刺激せずにいると
「なら、こうしてみよう!」とか「いやいや、自分にだっていい所あるよな」などと
また新しい感情が湧いてきて...

そうやってどんどん感情を感じていくとネガティブな気持ちからポジティブな気持ちに
変わってくるのですよね。

僕は以前は一生懸命、ポジティブに考えようとしていましたが
今はネガティブでもポジティブでもないな...と思っています。
どっちもありますし、どっちの気持ちも自分だなと思いますね(^^)

けど、どちらの感情も感じてあげていると楽だなということに気付いてからは
1日以上、落ち込むことはなくなりました。

それはすぐに次の感情が湧いてくることを解れたからだと思います。

それは空に浮かぶ雲のようなもので
空を見ていると入道雲がやってきたと思ったら雨雲がやってきて
いわし雲がやってきたと思ったら雲がなくなり真っ青な空が広がって...

そうやって日々、空は景色を変えていくのですよね。

感情を感じきることは怖いことかもしれません。
けど感じきったその先にはホッとしたり、
自分は今のままでもいいのかもしれないといった穏やかな幸せな感情が待っているんですよね。

感情を感じるのが怖い方へ
感情を感じることに、ほんのちょっとでもいい。
チャレンジできたらいいですね(^^)

(2007年9月1日up)