MSはいつからおかしくなった? - その1


 前回のエッセーでは、不快なMSネタをわざと避けて、ボクシングネタを書いてみました。(本来のネタを書く迄の時間稼ぎだという説がある(笑)が。)まあ、ボクシングについては、好き嫌いは人によるでしょうが、(スポーツを、やるのが好きにせよ、見るのが好きにせよ)スポーツそのものの嫌いな人は少ないと思われますので、好評であれば、今後も当ホームページで、時々スポーツ関連を取り上げようかな、などと思っていたりします。スポーツと言えば、日曜日(1/18)のHTB杯でしたか【1998/01/26訂正:STV杯でした】、大倉山で行われたジャンプのラージヒル。私、NTV系の録画中継を見ましたが、優勝した高橋竜二選手は、耳が殆ど聞こえない人(いわゆる聾者ですね)だそうで。そういうハンデがありながらの、1・2回目とも最長不倒での文句なしの優勝。ありふれた表現しかできないけど、素晴らしいですね、感動的ですね。やっぱ、こういう感動があるから、スポーツって、どの世代にも人気が高いんでしょうね。

 さて、感動できるのはここまでで、今回はまた、例によって、MSがらみネタを取り上げちゃったりします(苦笑)。まあ、MSネタを取り上げるのは、私にとっても決して気持ちの良いもんじゃぁないんですが、やはり、世の中には、まだMSという会社の実体も、(最近の)MS製品のデタラメさも、よく知らないまま、プレインストールのWindows95やIE4.0やOffice97を、せっせと勉強し、(ソフトのバグと気付かず、自分の操作が悪いんだと思って)苦労しながら使っている人が、非常に多いですから、(この言葉は余り使いたくないんですが→)啓蒙の意味を込めて、やはり、私のような、仮にも技術屋で、ソフトウェアの内部もある程度分かる人間が、MSの非道さを告発する義務があるんだと思っています。

 ところで、私が告発するまでもなく、まず今、アメリカでは、MSは至る所で叩かれまくってますね。例のJAVAのライセンス違反の件で、サンがMSを連邦地裁に提訴したのを皮切りに、司法省もMSを法廷侮辱罪で訴えるわ、さらに、(私が思うには、MSにとっては司法省より怖い)消費者運動のカリスマ、ラルフ・ネイダー弁護士が、MSを「反社会的企業である可能性が高い」と言い出して、反MS集会を行ったりと、今MSはあっちゃこっちゃで次々叩かれ、そして予想通り、叩かれた分だけホコリが出てますね。この「叩けば出てくるホコリ」について、さらに私が補足すれば、MSの弁解の仕方が、常に嘘だらけであるがゆえに、弁解を重ねれば重ねるほど、嘘がバレバレになって、ますます自分の首を絞めるという、悪循環に陥ってますね。つまり、だんだん「叩かなくてもホコリが出てくる」状態になっちまってますね(笑)。

 全く、何て言うかな、今まで、パソコン業界の中で、(基本ソフトであるOSを押さえているという絶対的な強みを背景に)「脅迫と懐柔」及び「嘘も戦略のうち」のやり方で、各パソコン・ハードメーカーを言いなりにさせてきた、そのやり方(注1)が、業界の利害と直接関係のない司法省やラルフ・ネイダー氏に対しても、通用すると思ってんですかね?もし、MSが本気で、今まで業界内でやってきたと同じ方法で、今回のピンチも切り抜けられると考えてんなら、MSもいよいよ末期的症状ですね。MSと一蓮托生路線をとってる(と思われる)NECや富士通は、そろそろ考え直したほうが良いんじゃないですかね。だって、このままつるんでると、一蓮托生ならぬ「一蓮托死」になりますよ(笑)。ついでに完全な余談ですけど、NECや富士通がもし凋落したら、代わって浮上してくるのは、IBMは別とすると、ぼくが思うには、JAVAに最近かなり本気で注力している日立じゃないかな、と思ってます。

(注1)パソコン業界の中では、MSは絶対的に強い立場にありました(←私に言わせれば、既に過去形です)から、いくら嘘やその場限りの方便を言ってても、それ以上は誰も突っ込まなかったんですな。(MSとビジネスしてもらえなくなるのが怖いから。)これは、ハードメーカーに限らず、パソコン雑誌などを出してる会社(マスコミってことですね)でもそうです。
 ところで、このページのタイトルは「MSはいつからおかしくなった?」です。ここまでの前置きが随分長くなってしまったもんです(笑)。前置きが長くなった、と言うより、前置きを長くして字数をそれなりに稼がざるを得なかった理由を、以下に(言い訳になりますが)一応述べさせて頂きます。

 本来なら、このタイトル通り、MSがおかしくなりだしたのがいつ頃からか、ということを私がキチンと考察すべきなのですが、この件については、1〜2日の差で、偶然にも(?)私の愛読する「がんばれゲイツ君」の最新号に書かれていました。ここに書かれていること、つまり「MSはWindows3.1以前の、スタンドアロンでちまちまやってた頃まではましだった」という意見、私も全く同感なんです。よって、このページの結論(=元々私の頭の中にあった結論)、「MSはWindows95以降、わけても(インターネットを支える技術力もないのに)インターネットにしゃしゃり出てきてから、急激におかしくなりだした」という結論もまた、全く同じなんですねぇ、これが。だから、書くことが、何もなくなっちゃったんですよ(笑)。
 そんな訳で、「がんばれゲイツ君」のほうに先に書かれてしまいました(しかも結論も全く同じ)ので、私がここでクドクドと考えを述べる意味も、殆どありませんね。また次の機会があれば、「MSはいつからおかしくなった? - その2」(←本当に書くんだろうな?)というタイトルで、改めて、私なりの考えを述べてみたいと思います。今回は、ここまでということで。