Hamradio2007 & Rail Tour of Switzerland
ハムラジオ2007とスイス鉄道の旅

関連記事・HAM RADIO Europe's No.1!が
QTC-Japanに掲載されています。併せてご覧下さい。
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21st~29th Jun. 2007 


Hamradio2007はFriedrichshafenで開催される
ヨーロッパNo1 と呼ばれるHAMの一大イベントです。
一度は試してみたい縦横無尽に走るヨーロッパの鉄道を使っての旅です。

レンタカーを使わないで鉄道だけで旅が出来ないだろうか!
いろいろな旅物語にヨーロッパの鉄道旅行が話題になっています。 皆さん何千キロも走り回る壮大な話なんですが私たちの場合はフリードリヒスハーフェン(Friedrichshafen) と云うドイツの田舎町とインターラーケン(Interlaken)と云うスイスの観光地を回るだけの旅です。
小さな旅とはいえ列車を乗り継いでの旅は初めての経験です。
定番の大手旅行社に相談したところ,そんな町の情報は待っていないので“空路を使った方が安心ですよ”と旅の目的を否定される始末。 そこで“そうですか”と云ってしまっては話が進みません。
旅行に強い知り合いにも相談していたのですが色よい返事がありません。 ・・・後日このルートからすばらしい情報が入ったのですが時間切れでお願いするに至りませんでした・・・残念!
インターネットでいろいろ調べるうちにM・ツーリストの名前が浮かびました。 電話をしてみると“鉄道の旅は楽しいですよ”と返事が返ってきました。
早速相棒のJA1EBW長谷川さん(一人では心配なので無理無理引きずり込んだ旧友、Daytonにも同行して貰った、 英語力に問題ありの私には強い味方なのです。(いつも迷惑掛け済みません)と簡単なプランを持ってM・ツーリストを訪ねました。

話はとんとん拍子に進むかに見えましたがフリードリヒスハーフェンの話を持ち出すと再びその地域は情報がありませんとの返事。
そんな辺鄙なところではないんだけど。 この町は5年前にも行ったこと有るんだし気心知れたHAM仲間が大勢集まるし(実際には知らない人ばかり)何とかなる! ・・・“あっ!その町は自分で手配します”と云ってしまいました。
受付のMさんには後ほどmailで詳細を連絡する旨告げ仮予約を入れました。
同行のja1ebwがどの程度納得したかは?マークでしたがこれで第一歩を踏み出したのです。

M・ツーリストには航空券、鉄道周遊券、Interlakenのホテルを手配して貰いフリードリスハーフェンのホテルはnetで予約を入れました。 ★このnet予約が後で一波乱の前兆になるとは思いませんでした。
9日間ではありますが航空券とホテル以外固定されませんので自由度の高い旅の始まりです。

<鉄道周遊券>
今回利用したのはSwissPassと呼ばれるモノです。
旅行日程や利用方法(毎日乗るか時々乗るかなど)利用人数(2人でも団体割引)など条件により自分にあった選択肢があります。 SwissPassが有ればいつでも何処でも自由に乗車できます。
これは旅行者にはすこぶる便利で鉄道旅行の必需品に思えます。

このような自転車専用車両も有ります。

準備万端整え出発!
出発の数日前ホテルの到着時間が遅くなるのでフリードリヒスハーフェンのホテルへその旨mailを入れました。 私としては気の利いた行動だと思ったのです。
その時です!
ホテルから予約の確認番号が来てないことに気がつきました。
クレジットカード番号を連絡しないとその予約は実行されないと注意書きが有ったのですがそれを送ったmailの控えもないし、 受け取ったとのホテルからのmailもないのです。
ホテルと遣り取りした頃PCが不調だったのですが送ったかどうか私の記憶もはっきりしません。
JA1EBWにはテントを用意しようかだの3日も野宿は嫌だよ!など云われ・・・
最悪、現地に行ってからホテルを探すしかないと思いつつもホテルへ連絡しよう。
しかしドイツ語は全くダメ、英語も難しい話はダメ。
そうだ、
こんな時こそHAM力だ!(こんな言葉はない?)
5年前に訪問したときにお世話になったHAM仲間ドイツ語・日本語堪能なdf2cwさんにmailするしかない。
早速mailで助けを求めたのです。すぐにre-mailが来ました。 「ホテルはOK、安心しろ、急用が出来たすぐ出掛ける」単刀直入意味は解るのだがパニック状態の私にはまだ不安が残りました。
それを察して出発の前日にもう一度詳細なmailを受け取りました。
迷惑きわまりない私のmailに親切に対応・ホテルに確認していただきました。
“感謝”しHAM力の偉大さに“感激”して成田から“テントを持たずに出発”です。

定刻を少し遅れてチューリッヒに到着。
海外旅行の鉄則。解らないことはすぐに尋ねる。勝手に都合良く解釈しない。 これを頭に入れて早速インフォメーションへ汽車の行き先を見せ乗り場を確認。駅は空港の地下にありました。

ホームにはその列車の表示が既に出ています。
予定より早めに列車が到着。乗り込む直前にドアが閉まりどうなってるのか!


間違えて乗りそうになった電車・空港の地下が駅です

理由は簡単。表示が間違って前の列車の表示に急に入れ替えたようです。
乗り遅れて良かった!。とんでもないところへ連れて行かれるところでした。

程なく目的の列車が到着・ロマンスホルン(Romanshorn)へ向かいます。


無事に目的の車両に乗り込みくつろぎのひととき

そこからフェリーでフリードリヒスハーフェンへ。列車が1時間、船が1時間およそ2時間ほどの旅です。

初めての土地でどうしてこんなに簡単に列車を乗り継いで行けるのでしょう。
それは日本で云う乗り換え案内みたいな時刻表がインタネットに掲っていて出発駅、 着駅を入れれば所要時間、列車編成、だけでなくホーム番号、列車番号、途中停車駅、乗り換え所要時間など事細かに表示されます。


日本で用意して実際に使った時刻表。希望列車にマーカが入れてあります。
乗車日、乗降駅を入れるとこのような時刻表がインタネットでダウンロードできます。 予定通り乗れないことも考えその前後の列車と詳細表示もプリントアウト。

列車によってはその詳細時刻表を車掌さんが配ることもあります。
ホームや車内の放送は簡単で日本のように繰り返し放送されませんのでこの時刻表は必須です。
今回の旅でも乗車が予想される路線はあらかじめプリントしておきました。


車掌が配る列車専用の時刻表。と途中駅すべての乗り換え接続列車が記入されています。 *すべての列車で配られるわけではありません。

★チョットしたアクシデントがありましたがホテルの予約は難しいモノではありません。 インターネットで簡単に予約できます。


Hamradio 2007   International Exhibition for Radio Amateurs
Friedrichshafenに滞在


フリードリヒスハーフェンは飛行船の町でもあります。
こんな飛行船が町の上空を飛び交っています。
町の中心部にはツェペリン(Zeppelin)博物館があります。
飛行船に興味のある方は必見です。遊覧飛行もありますが料金は高いです。

Hamventionの開催されるdaytonよりずっと小さな町ですが
見るところがあるような気がします。安心して歩ける静かな町です。

フェリーは前日の嵐など全く感じさせない静かなボーデン湖(bodensee)を渡りフリードリヒスハーフェンの港に滑り込みました。

実は前日は大荒れで列車が止まったりバスが横転したり大変な荒れ模様だったのです。 新聞を見てびっくりしました。


ホテルで貰った新聞。
嵐に吹き飛ばされた商品を呆然と見ている!
別の新聞には転倒したバスから避難する乗客の姿も見て取れます。

実は車窓から見た川の流れが怖いような濁流であったり、 静かな湖畔に浮かぶ多くのヨットがセールを落しこの不自然な様子にかつてはヨットマンであったebwが気象の異常を感じ取って 「何かおかしい」とつぶやいていたのです。

そんな状況を全く知らず何事も無かったようにフェリーは港に滑り込みました。
50人ほどの船客はパスポートをチラッと見せるだけで入管係員の前を通過していきます。私もそれに続いて通過しようとしたら。
“チョット待て、日本人か!事務所へ来い” 私たちだけ事務所に連行されました。
普段は開けないのかしっかり鍵が掛かって真っ暗な事務所をわざわざ開けてパスポートにスタンプを押しました。理由はわかりません。
EU圏外の人間だからでしょうか?
入管係官・実は背の高い妙齢の美人少しも怖くはありませんでした。 (怖そうに書いてごめんなさい)ホテルへの道まで教えて貰いました。

HAM力のお陰、フロントのお姉さんはニッコリ!何事もなく無事ホテルにチェックイン。
部屋に入ってみると、ベットが二つ仲良くくっついています。 特別の趣味はないのでセパレートにして欲しいと交渉したのですが “今日は満員なので明日まで我慢して欲しい”やむを得ずOKして相棒のebwにしっかり子守歌を聴かせてあげました。
ヨーロッパのツインルームでは良くあることですが予約の仕方が悪かったのです。 バスタブの無い部屋(ホテル)も多いのでご希望の方はご注意!

今日はhamradio2007へ行きます。
時差もあまり感ぜず朝食を。ホテルのレストランにはドイツ名物ソーセージ以上にHAMのにおいが漂っています。 日本人の姿も見えます。
Hamradio 2007の会場まではシャトルバスも有るはずですがタクシーで、シニア入場料は6ユーロ。


ドイツ人は大きな人ばかりチケット売り場のサインが
よく見えません。


会場の案内ボード。よく見ずにすいてる方へ行ったら
フリーマーケット会場


HAMのイベントでフリーマケットは
何処でも賑やか!
何買うわけでもなく見てるだけで楽しいのです。


天井のアーチは集成木材。さすが木を上手に使うお国柄


電信の時代は終わったと云われながらも
人気は衰えません。


MLAアンテナはドイツでも人気があります。
市街地ではアンテナ建設にいろいろ制限があるため
小さいアンテナは重宝されるのでしょう。
アルミパイプをエルボで繋いだ構造、
バリコンの取り付けなど参考になります。


MLA用のバタフライバリコンです。
素材キットで組み立て式です。私もいくつか試作していますので興味津々です。
雨よけカバーはどうするのか?
屋内に設置すると言う話もあるので不要なのか?


YAESUのロゴをとらえましたがもちろん
ケンウッドやアイコム、AORなども出展していました。


5年ぶりの再会。DF2CWとJA1CVF(右)
DF2CWさんは来日予定があるらしい。
今年はもう一度あえるかも!


会場で偶然お会いしたDJ0FX/Waltさん
奥さんは埼玉県出身の日本人。
着ているTシャツには各地で取得したコールサインで埋め尽くされていました。
JD1BMBのコールサインもお持ちでした。


今年の買い物
珍しい形のXtal・水晶振動子
最近は珍品が見つからない! 左の真空管型は
ロシア製、他はドイツ、不明品もあります。
これ何に使うの・・・別に使い道はないのですが
ja1cvf MUSEUMの収蔵品となるでしょう
<http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/
cvf-museum/museum.html
>


近隣諸国のブースもたくさんあります。
お国どおしが近いヨーロッパならではです。
日本企業が多数参加する中、
我がJARLの出展が無いのが寂しいです。
JARLのdayton出展は最近やっと実現したようですが。


会場へのシャトルバスの案内サイン。
フェリー乗り場の脇にありました。


相も変わらず訳のわからないものがいっぱい。
そんなゴミのような中からお宝が出るのだが!
前回はロシアのXtalがかなり有ったのだけれど。
今年はロシア人の出展が少ないかな!


ja1ebwさん 少々お疲れ気味でしょうか?
なんてったって会場が広いんです。
広い会場にゆったり展示は良いのですが疲れますねえ。
入場者数は18100人と発表されました。
ドイツ人は正直ですね!
For three days Friedrichshafen was the meeting place for amateur radio operators around the globe: 18,100 visitors from as far away as Australia and California came to the HAM RADIO, which finished on Sunday.
日本からはるばる着たとは書いてない。残念!
(一部HamRadio2007ホームページより引用)


Friedrichshafenの駅・今回はこの駅からは乗りません。

2日目、急に予定変更
西の岬に見える教会のような建物が気になって行ってみることにしました。
ぶらぶら歩いて町の様子も見たいし。

最初に行ったのは飛行船で有名なゼッペリン博物館(ZeppelinMuseum)、 HAMの間ではZeppelinアンテナの方が有名でしょうか?
実は私がHAMを始めたとき最初に使ったのがこのZeppelinアンテナなんです。
気が付いたら博物館での写真がありません。撮影禁止(ヨーロッパでは珍しい)とは云えその前は何回も通ったのですが!

町の中央駅前には広場があり郵便局やホテルがあります。
5年前に来たとき故JA1AYCはこの近くのホテルに泊っていました。つい昨日のように思い出しました。
鉄道の駅は港にもありますがその距離わずか500mくらいです。
この町の市街地は半径2km程度の範囲です。ぶらぶら散歩してるとすぐ町外れまで行ってしまう小さな町なのです。Hamradio2007の会場は空港の隣、人口6万人ほどと聞いています(未確認)それでも町は賑やかです。豊かさが感じられます。
こんな町をただブラリぶらり歩いてるのは日本人では私たちだけでしょう。日本人は忙しいのです。


投宿したホテルはこの教会のそば!
賑やかな鐘の音に慣れるには少々時間が必要です。
ガンガン寺とは良くぞ云ったものだ!
夜になれば人も車も通りません。時折、教会の鐘だけが響き渡ります。


広場(マルクト広場?)には露店も出ます。
ドイツにはもちろんスーパマーケットもありますが
小さなお店もたくさんあり商店街は賑やかです。
しかし営業時間が規制されているため夜はほとんどの
店が閉まっています。


移動販売の肉屋さん。大きな車です。


こちらは八百屋さん。


今は私の大好きなサクランボとイチゴが真っ盛りです。
物価の高いドイツですがサクランボは安いです。


魚屋さん。魚の種類は少ないです。
2~3種類しかありません。
日本はおいしい魚がありますね


何処の国でも子供は楽しい遊びを見つけます。

 

 

 

レストランの看板。
こういう看板はけっこう目立ちます。
軒先に突き出した看板が多いのですが文字ではなく絵やシンボルマークが多く楽しいモノです。

町はずれ、西側の岬に際だつ二つの塔が見えます。 フェリーからもよく見えるのですが近くからは写真に納めにくいのです。
実はこの塔が気になって急遽予定を変更。歩いてここまでやってきました。 と云っても1km強!たいした道のりではありません。
教会の前には花飾りの車が!そうです結婚式の真っ最中でした。

漆喰の模様はとても素晴らしく荘厳さを醸し出しています。 この町を訪れたら是非お立ち寄り下さい。

突如現れた変な外人に神父さんは嫌な顔せず歓迎してくれました。 帰りにこの教会の由来を書いたパンフレットを戴きました。
この教会の起源は約1000年前と云われ1419年には解散し、30年に及ぶ戦争で消失しました。 その後1654に再建されましたが1944年には南塔の銅葺きの屋根、木造の天井、オルガン、住宅などが焼失しました。 1950年には南塔も再建され漆喰の修復もされました。
1951年7月1日より再び教会が使われています。

私たちが出ると教会の門は閉ざされました。やはりご迷惑だったようです。 新婚さん末永くお幸せに!

Hamradioには5年前Hamradio2002にも参加しました。 今回は会場が新しくなったこと・・・フリーマーケットのスペースが綺麗になりすぎた?そんな感じがしました。 そのせいか売ってるモノも綺麗。お時間のある方はHamradio2002もご覧下さい。
<http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/sp/hamradio2002/doitu2002-1.html>


スイス・鉄道三昧 でもチョットお天気が・・・
誰が雨男か?

フリードリヒスハーフェンを後に再びスイス・インタラーケン(Interlaken)へ向かいます。


帰りの航路ですれ違ったドイツ行きのフェリー
スイスの国旗が揚がっています。
前後全く同じ形で操舵室も前後にあります。
スクリュウも前後にある不思議な船です。
スイスに向かうときはドイツの国旗が揚がっています。


明日はこの山が真っ正面に見られるだろうか?
今日はよい天気だけど予報では天気は下り坂。

汽車の乗り方にも慣れ時刻表と首っ引きではありますが順調にインタラーケンに到着です。 10年ぶりに訪れるこの町は浦島太郎を地で行くように随分雰囲気が違います。私の思い違いか?


インタラーケンではこのホテルに投宿

もっと狭い道に張り付くように並んだ古い家並みが記憶の隅にあります。
道並みは綺麗に整備され広々としています。でも昔の建物は残ってるようにも思えます。この記憶の隙間は・・・
静かだった町には多くの日本人以上にインド人、韓国人がひしめくように闊歩していました。たまたま日曜日だからでしょうか・・・
私たちも町に出てみました。


町には異様な雰囲気が漂います。気がつけばなまはげみたいな怪物・魔物か。
あのあやしげな魔物に乗っ取られてしまったのか!


町を守る楽隊が現れた。


な〜んだ魔物はこんなかわいらしい
お姉さんたちだったのか!

ホッとして我に返ると気になるのは明日のお天気です。どうやら下り坂は当たりらしい。
ぱらぱら降りはじめました。まだ雨宿りするほどではないのですが。


公園の中にこんなモノが!ebwも気になるらしい。
景色よりこういうモノが気になるというのは全くおかしな旅人です。これには気象観測の機器が組み込まれています。 テレメータ装置は組み込まれてないようですがアメダスみたいなモノです。

 

どうしても目が行ってしまいます。
水晶フリークの私としては!
奥の大きい水晶は高さが50cmはあります。見事です。

 

左の写真は公衆電話、このクネクネ人形は消火栓です。

翌朝目が覚めてすぐにテレビのSWを。ユングフラウヨッホ(Jungfraujach)のライブ映像が見られます。 お山はしっかり雲の中。
これでは致し方有りません。
幸いswiss pass が有ります。汽車は乗り放題なんです。そうだ数百キロ離れたマッターホルン(Matterhorn)へ行って見よう! 大きな山脈を越えた向こうなら天気も違うかもしれない。 話はすぐにまとまり相棒も新調のカメラを入念に点検、マッタホルンの麓の町ツェルマット(Zermatt)を目指しました。


SpiezまではDB(ドイツ国鉄・国際列車)です。
大きなテーブルが付いて座席もゆったり。
残念ながらわずか20分で乗り換え!


コンパートメントも付いています。


SpiezからBrigまではSBB(スイス国鉄)約1時間です。
お国柄か雰囲気ががらりと変わります。

沿線の住宅の窓辺にお人形が。私たちの旅を歓迎しているかに見えます。
途中少し明るくなってきました空模様に期待を載せ、長いトンネルを越えれば山は近い。

しかし天の神様はイジワルをしてるのでしょうか?



ここBrigで最後の乗り換え。次は目的地Zermatt。
あと20分です。


Zermatt駅 到着!


Zermatt駅前、傘を差してる人もいます。

時折落ちる涙雨をぬぐいながらロープウエーの駅まで歩いて20分程。
途中の家の基礎が面白い。全部コンクリートで作らないのは町の雰囲気を大切にするためでしょうか?
おみやげ屋さんの呼び声を無視して脇目も振らずに急ぎ足。
サインがない解りにくい道を間違わずにどうやらたどり着いたのですがロープウエーの運行は3000m地点のTrockenerまでその先はクローズド。
それでもここまで来たんだからと行けるところまで行こう!


ロープウエーはどんどん山を登りますが
雨脚も強くなっています。

ロープウエーのガラスは水滴がいっぱい。
あの尖った山頂を眺めることは叶いませんでした。
ロープウエーのレストランでコーヒ一杯で
雲が晴れるのを待ちました。
チラッと見えるかの気を持たせながらもその姿は・・・


これはマッタホルンの裾野でしょうか?
この先に3角形の尖った山があるはずなのですが。


マッタホルン・見えましたよ案内板の上の方に!


インタラーケンの町にはこんな面白い車が!
環境保護のため!実はこの車電気自動車です。

一般車両の乗り入れは禁止と云うことなんですが。
この後とんでもない光景が見られました。
環境維持のため働いてるゴミ収集車がなんと
排ガスを出す普通の車。ゴミが多すぎるのか?これは何とかしなくては!

美しい山の景色を期待しながらも天気に負けて足取り重く駅へ向かいます。 おみやげ屋の呼び声もただ耳障りでうるさいだけ。
形ばかりのお土産を買って、疲れを背負いインタラーケンに戻りました。

*************

余談ですが!

この地域の登山電車はアブト式(Abt system)と云われる軌道面にラックギヤを敷設して車軸に取り付けられたピニオンギヤとの組み合わせで 急勾配を滑らず登るシステムです。
ギヤのため独特の振動が有ります。しかしポイントの切り替えは不思議なくらいなめらかに通過します。 また、1等車は振動が少ないのです。推測ですが1等車両にはピニオンギヤが付いてないのかもしれません。
この感触は日本では味わえない貴重な感触でした。(信越線は廃止になったと聞いていますが大井川鉄道には残っているようです)
実際に違うギヤの上を何回か走りましたが乗り心地の変化は解りませんでした。そのため本文中ではすべてアブト式の名前を使っています。

*アブト式(Abt system
日本ではアプト(Apt)式と云われることが多いようですがアブト(Carl_Roman_Abt)の名に因むラック式鉄道というのが正しいようです。ラックギヤにはいろいろあり左からリッゲンバッハ式・マーシュ式、シュトルーブ式、アプト式、ロヒャー式などがあります。
日本で有名なアプト式は3番目のラックを使ったモノを指します。この項【フリー百科事典『ウィキペディア】から引用
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%88%E5%BC%8F>

再び朝を迎えて、TVのライブ映像は思わしくありません。予備日の明日も天気は期待できません。

なぜ!一番良い季節と云われるこの時期に嵐や、長雨に見舞われるのでしょうか。
しかし休暇も残り少なく天候不順を承知でユングフラウヨッホへ向かいます。
このコースは登山電車を乗り継いで高原地帯の景色を楽しみながら山を見に行く人気一番のコースですが・・・相変わらず低い雲が垂れ下がっています。


Interlaken Ost駅から乗るのはこの電車です。


Lauterbrunnenで乗り換え。この電車はアブト式!


山に行く前から眠そうですね。


山頂駅に到着。
氷の中です。以外にも足下は滑りません。


氷に埋め込まれた看板の前で記念に!


一瞬の晴れ間。でも向こうの山は!


ここは東京ではありません。
山頂郵便局のポストは日本製です。

アブト式レールにかみ合わせるピニオンギヤ。車輪の間にこのギヤがあります。
このギヤのお陰で滑らずしっかり山に登って行くことが出来ます。
線路はこんな具合です。ちょうどポイントの部分なんですけど。UPしすぎで解りにくいですね。 ぎざぎざのレールがラックギアです。


帰りの電車。高原の町グリンデルワールド(Grindelwald)へチョットより持ちしていきます。


Grindelwald到着です。


帰りは窮屈な飛行機止めてこれに乗って帰るか!
あまり出来が良くないから長距離は飛べないかなあ!
ヨーロッパの箒でこのような平型は珍しい?

スポーツ用品店の看板、よく似合ってるから不思議です。

ここは谷間の小さな町ですが山の上から見るとマッチ箱のような小さな家がポツポツと緑の中にあり日本人には大人気なところです。
近くから見た家は大きくゆったりしています。


ここでも気象観測塔を発見。メンテナンス中です。


そろそろInterlakenに向かう時間です。
窓の大きいところがFirstClass。

 
 

山で飲み残した水が有りました。思い出してバッグから出したらこんなにぺったんこです。
空気の力(気圧)を改めて感じます。
そういえば山の上では何となく頭がボーとしてました。

早いモノでもうそろそろ旅も終わりです。
天気は相変わらず時々雨模様。これではマッタホルンに再挑戦の元気はありません。
Interlakenの町、West駅方面を歩いて散策することにします。

Interlakenの町はその名前から解るようにInter-lakenつまり“湖の間”の町なんです。 大きな湖に挟まったスイス中央部の町です。鉄道はOst(東)駅とWest(西)駅がありその間約1km。 登山電車のターミナルはOst駅です。
おみやげ屋を覗きながら歩いても30分もかからず町外れまで行けます。


レストランの看板娘!
レストランと云えばこんな店もあります。
この店の看板TAVERNE食べるねとは良くできている。もっともこれは居酒屋とかレストランの総称です。
ついでにこれは是非覚えておきたい。
damenとherrnたまにトイレに書いてあるのです。ダメとヘーレン(はいれん)じゃどちらも使えない。
あなたはどうします!
*damenはladies、herrnがgentleman


West駅近くの裏通りです。観光客の来ない裏通りもたまにはよいモノです。 ガイドブックにない新しい発見があるはずです。


民家の庭先を失礼してパチリ!
腰壁はなんと薪が積んであります。冬に備えての準備でしょうかその美しさ。しばし見とれていました。


裏通りの教会。中には入りにくい雰囲気。遠慮しました。

 

これも消火栓

*後ろに工事用の電線が写ってしまいました。

この看板ははさみが付いているから床屋か美容院?


よく見かける手を広げたおじさんのマーク。これは立ち入り禁止。

水力発電所がありました。発電機は3台、2台が稼働中でした。
隅に置かれた今は珍しい開放型のモータ。

誰もいないのでチョット覗いて写真を撮らせていただきました。


West駅のすぐ近くに最大手と云われるスーパ・ミグロス(MIGROS)が有ります。
ちなみにOst駅前にはCoopがあります。


最後の画像は泊ったホテルの螺旋階段。 この構造が私の友人Sさんが自分で作ったモノ同じだと気がついたのです。 彼がこのホテルを見たのか?ホテルが彼の階段を真似したのか?

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