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2005年9月のニュースの過去ログ


2005年9月5日 「Combat Mission」 対戦記

 ネタ不足で恐ろしく間隔が空いた更新になってしまいましたが、Combat Missionの対戦は続けています。月夜さんとの対戦(8戦目)の戦闘記録を紹介します。戦闘の設定は、1944年6月ノルマンディー、1500ポイント、連合軍の攻撃です(連合軍担当:Ypsilon、枢軸軍担当:月夜)。

運命を分けた瞬間
 ある明確な時点を境にして、流れがガラリと変わる戦闘があります。今回の対戦は、まさにそのような戦いでした。

相手の編成を探る
 対戦相手の編成が不明なまま戦うのとそうでないのとでは、大きな違いがあります。「敵の対戦車砲がまだ残っているかもしれない」とか「あの建物の陰で戦車が待ち伏せしているかもしれない」とか、相手の編成の未知なる部分が、こちらの行動を制限するからです。
 特に、相手が防衛側で戦力を小出しにしてくるような状態では、敵の編成の全体像がつかみにくくなります。相手の戦力の残り150ポイント分が不明な状況でも、それが歩兵小隊なのか対戦車砲なのか戦車なのか、なかなか確信が持てません。

手がかり
 話を今回の戦闘に戻します。相手の編成を予測する最初の手がかりは、全滅させた敵分隊の種類が“Rifle 44 Squad”だと分かったことです。敵兵の種類を把握するためには至近距離まで接近しなければならず、この種の情報が得られるのは通常は戦闘の中盤以降です。しかし、今回は月夜さんが威力偵察気味に2個小隊を突出させてきたので、比較的早い段階で判明しました。
 “Rifle 44 Squad”は“Grenadier小隊”の一部です。そして、その上の中隊、大隊は“Grenadier Company”(練度Regularで358ポイント)と“Grenadier Battalion '44”(練度Regularで1281ポイント)が存在します。今回守備側が使用できるのは1500ポイントなので、歩兵2〜3個中隊に加えて対戦車兵器を投入してくるのが一般的です。相手戦力の一部がGrenadier系(擲弾兵)の部隊だと判明しても、ほとんどの部分はまだ謎です。

致命的な砲撃
 編成に関する決定的な情報は、相手の攻撃からもたらされました。砲兵です。編成の設定がCombined Armsならともかく、Unrestrictedの設定で砲兵を投入するのは少し賭になります。航空攻撃ほどではないにしても、砲兵の効果にはばらつきが大きいからです。「このくらいポイントの戦力を投入したのだから、最低でもこのくらいの損害を相手に与えられるだろう」という見積もりが砲兵はしにくいのです。
 前回の防衛戦で月夜さんは、砲兵とTRP(守備側があらかじめ距離を測定しておいた地点。その地点周辺へは砲兵の支援が素早く正確に行われる)を組み合わせた戦術を使いました。従って、今回も砲兵を投入していても不思議ではありません。しかし致命的だったのは、“Mortar Spotter 81mm”と思われる砲撃とほぼ同時に、口径100mm以上の砲撃が行われたことです。これは決定的な情報です。なにしろ、Grenadier系の大隊には“Mortar Spotter 81mm”と“Mortar Spotter 120mm”が含まれているのです。

パズルのピースを組み合わせる
 Combat Missionでは、部隊を“まとめ買い”するとバラで買うよりも安くなります。例えばMG42重機関銃を単品で買うと29ポイントもしますが、大隊に含まれるMG42重機関銃は18ポイントです。英米軍の大隊は抱き合わせ商法的に余計な兵器が付いていてることが多いのに比べ、ドイツ軍の編成はより実戦的で、まとめ買いしてそのまま投入できるのが利点です。
 やたらと数が多いMG42重機関銃、Rifle 44 Squad、Mortar Spotter 81mm、Mortar Spotter 120mm、これだけの情報が手に入れば、Grenadier Battalion '44が投入されているとほぼ確信できます。

最後の仕上げ
 Grenadier Battalion '44の1281ポイントを1500ポイントから引いて、残りは219ポイント。Grenadier Battalion '44に含まれない戦力としては、Marder IIIM 1両(77ポイント)、塹壕×5(10×5ポイント)、有刺鉄線×1(5ポイント)がその時点で確認されていました。これで、不明なのは残り87ポイントです。そのポイントでMarder IIIMと塹壕を購入していると予想できます。Marder IIIMではなく対戦車砲を購入しているという可能性も捨てきれませんでしたが、シャーマン戦車を正面から撃破できる砲は、どうがんばっても1門しか購入できません。一対一の割合で潰し合っても構わないと判断しました。
 すでに確認されていたMarder IIIMの一両は、(こちらから見て)マップ左端に配置されていました。もう一両居るとしたらどこか……、マップ右端と予測できます。序盤の偵察で、旗から遠く何の価値もないようなマップ右端を守っている分隊に遭遇していることからも、右端が怪しいと思われました。そしてこの予想は当たり、待ち伏せしようとしているMarder IIIMを逆に待ち伏せするような形で攻撃することができました。

シャーマンの自由時間
 Marder IIIM撃破後、戦闘中盤で「相手の対戦車兵器をすべて破壊した」と確信できるようになりました。これによって、敵歩兵の肉薄攻撃を受けない範囲で味方戦車を自由に動かせるようになりました。移動の自由を勝ち取ったシャーマン戦車は好き勝手移動して砲撃し、敵兵に甚大な損害を与えます。

まとめ
 戦力の運用が勝敗を決したのではなく、編成の読みに左右されるという、なかなか珍しい戦闘でした。使えるポイントぎりぎりの大きさの部隊をまとめ買いするときには、編成を読まれないような戦い方が求められます。

 

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