月見草出版へ

〔 月見草出版とは何か 〕

〔 なぜ出版なのか 〕

ホームページの公開は情報発信の一つの方法であり、情報発信の基地である。

好きなときに誰でも読みとることができるという機能を備えているから、個人の出版といってもよい。

情報発信の発達から見ると、次のようなステップと見ることができる。

  @ 言葉による方法
  A 文字による方法
  B グーテンベルクの活版印刷
  C モールス信号による電波通信
  D インターネットによる情報発信

1 言葉による方法

人と人との情報交換の基本である。人間の自己構築の根底になっている。

0歳教育の本を読んでいるうちに多くのことを学んだ。なかでもピアスの本によって人が出来上がっていく仕組みを学ぶことができた。ことに言葉は、自分を自分として作り上げていく上で基本的な根底的な方法であることがわかってきた。

言葉がおろそかにされたとき生じてくる欠陥は、千差万別の結果をわたしたちにもたらすことになる。

知情意に関して生じている諸々の問題は、自分の無意識のうち0歳教育如何によってもたらされている。この問題の中心になっているのが、実は言葉なのである。

情報交換ということではAからDまでの内容は、グループ化できるようなはっきりした段階ととらえることができる。だが言葉の内容となると簡単にはグループ化できない。音声の質、強弱、目の動き、顔の表情、動作のすべて、それらの総合的なものになっているからである。

ここではこうした中味にはいって考えるところではないので、あくまで言葉というのは人と人との情報交換の基本、根底であると位置づけたい。

2 文字による方法

文字ができたことは、人の情報交換としては大革命であった。

古代文字の読解という途方もない努力の結果により、エジプトのヒエログリフ文字、デモティック文字、メソポタミアの楔形文字、黄河流域の亀甲文字、その他各地にそれぞれの文字が共有され使われてきた。

3 印刷方法の発明

グーテンベルクのみならず、木版印刷によって文字は時空を越えて情報を伝達することができるようになった。情報発信の上からは、これまた大革命であった。

4 電波情報の進歩

モールス信号に始まって、いわゆるマスコミといわれる情報処理、情報伝達の方法が急速に進化して現代社会を作り上げました。

急速な進化は、結果から見ればその功罪は複層的であり、人間性そのものの土台をボロボロにするような要素も招来してしまった。

メディアは目的をもって情報の取捨選択をする。公平なのか偏向なのか、すべての真実がわからない限り、マスメデアの情報は迂闊に信用できないのである。

現代社会について再認識すべき課題はあまりにも多くなってしまった。

5 個人による情報発信の時代

パソコンの普及によって、今までの価値観も道義も大きな変革を余儀なくされることになった。
個と集団という安定してきた組織体は不安定になった。新しい個人の存在と集団の存在について、その在り方が問われることになってきている。

経済生活から見た個人の在り方を考え合わせると、人の内面生活重視の美徳がうすれて、逆に自己自身の利害得失に基づくわがままを通す、という自己主張が極めて多くなってきている。

ここに至って個人のあり方が問われることになる。
パソコンによるホームページの公開は、個人の自己主張の場なのである。
年老いても、個人のあり方は大事にしておきたい。

〔 なぜ月見草出版なのか 〕

個人情報の出版ということでは名称は何でもよい。月見草と名づけた理由は次の歌と歌にまつわる個人的情感があるからだ。

   月見草  文部省唱歌

一  夕霧こめし 草やまに
   ほのかに咲きぬ 黄なる花
   都 の友と こぞの夏
   たおり暮らしし 思い出の
   花よ花よその名もゆかし 月見草
二  月かげ白く 風ゆらぎ
   ほのかに咲きぬ 黄なる花
   都 にいます 思い出の
   友におくらん においこめ
   花よ花よその名もいとし 月見草

   風清く たもと軽し
   友よ友よ 来たれ丘に
   静けくも月見草 花咲きぬ

この歌をいつどこで憶えたのだろうか。どうしてもわからない。弁天橋付近の天竜川原に咲いていた月見草が好きだった。おおきくなってから、何色が好きですかと聞かれると、きまって黄色が好きですと答えてきた。この歌の持つ不思議なやさしさが、私をとりこにしたのかもしれない。

清楚な花:………

楚々として、憂いをこめてひとり咲く清らかな花、月見草。 遠く山を望み、夕闇せまる静かな川べりに、月待ちて咲く。海のエネルギーや、季節を謳歌する牡丹の誇らしさも見せず、静かな川の流れと、夕闇が迫る哀感に調和して咲く月見草。 つつましい慕情を感じさせる花である。

こんなことから、D項のタグとした。


早朝5時前ラジオ放送で、オオマツヨイグサの花言葉は
「ほのかな恋」だといっていた。…………………………
どうでもいい話なんだが、よい花言葉である。…………


Google検索で「月見草」を調べていたら(http://www.daichi.nu/tukimisou/tukimisou.htm)、次のように出ていた。


夏になるとあちこちで見かける月見草は、正確には
“大待宵草”または“宵待草”のことです。………
本当の「月見草」とは、夕に純白で開花し、夜半に
は薄ピンクからピンク色に変身して、朝にはしぼん
でしまう可憐な小花です。……………………………
神秘に包まれてひっそりと開く花、それが月見草。
〈花言葉〉湯上がりの美人……………………………


早速注文して手に入れ育ててみた。なるほど説明にあるとおり、月を待って咲く可憐な花であった。大待宵草とはまったく異質な花である。

だが、私がいままで「月見草」として理解していたのは大待宵草であった。

URL http://www.babu.com/~xxx/flash/13-tukimiso-sd.htmlを開くと次のような歌詞と解説があり、素敵なメロディーも流れてきます。


   『月見草の花』
            作詞:山川清/作曲:山本雅之/編曲:東条俊明
  はるかに海の 見える丘
  月のしずくを すって咲く
  夢のお花の 月見草
  花咲く丘よ なつかしの

  ほんのり月が 出た宵は
  こがねの波が ゆれる海
  ボーと汽笛を ならしてく
  お船はどこへ 行くのでしょ

  思い出の丘 花の丘
  きょうも一人で 月の海
  じっとながめる 足もとに
  ほのかに匂う 月見草

2〜3日はかかるだろうと思っていた蕾が一夜のうちに花開く。
薄暗くなってから1時間ぐらいで全開。香りはなし。
この世の花と思えないほど幻想的だわ。いままでこのように優しさを表現する花を見たことがない。気持ちがす〜と、抜けるようだぁ〜。
蘂(しべ)が私はここよと自己主張している。その息づかいが伝わる。
咲き始めてから4時間ぐらいするとほんのりとピンク色に花びらが染まる。朝方にはしぼんでしまうが、夢を見たような気持ちになれる。


この原稿をアップロードしていた時には、画面の変化と共に美しい曲が流れてきていた。いまはどうしたわけなのか、映像のみ流れてくるだけである。

仕方がないから、http://www.duarbo.jp/versoj/v-douyou/tukimisounohana.htmで聴いてみるとよい。

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