カナダ武者修行日記11.2〜11

11月2日(土)
成田を19時に出発。
いざカナダへ!
途中バンクーバーで乗り換え、国内線でトロントへ・・・
乗り継ぎのバンクーバーではなんと!回転寿司があったので
思わず入ってしまっった。


無事にトロントに到着!リカさんとリンダさんがお迎えに来ていてくれていた。


お世話になるアパートメントハウスで早速、歓迎の宴!
ビールがうまい!です!


11月3日(日)
そしてトレーニング初日。
午前8時起床!リンダが作ってくれたベーグルサンド!最高においしー!


後列左メイントレーナーサボイさん・やまざる・オーナーのジョーさん
前列左こざる・ローズィさん(こざるのスパーリングパートナー?・・・の予定。かなりコワイ)


素晴らしいメンバーに出迎えられ・・・皆さんに紹介され、緊張するまもなくトレーニングは始まった。

まずはビギナークラスから。
今日は、全部で10名ほどのクラスだった。

集合してまずは12分間のランニング。
ダッシュ、ステップをを取り混ぜがんがん走る。
え?ストレッチまだしてないよ??
と思いながら引き離されないように必死に走る。
すぐに体はあたたまり汗だくになる。
そしてみんなでストレッチ。
強烈だ。日頃カチカチのやまざるの体は、既に大悲鳴!!
そばでリカさんやこざるが笑っている。

体の中心の話や、ポジションなど細かくご指導いただき
重心の配分や乗せ方も教えていただいた。

その後は4つのコースに別れ、パンチングボールや、腹筋
フットワーク、防御などをやる。
リングに上がっての防御はとっても緊張したが
ダンスイング(リズム)・スプラット(がっと踏みしめる)・パンチ(鼻に向かって)を攻防に別れて交互に行い
やまざる・こざるにサボイトレーナーはGOOD!!と言って下さった!

右にあるフラフープでフットワーク練習。ムズカシー

あっという間に2時間は終わり、すぐにアドバンスクラスが始まった。

4Rロープスキッピングのラストで腕立てが入り、きつい!

このあとのサーキットもすごい。
ジャンピングジャック・パンチアウト・ニーズアップ・バウンズスプラット、フリック・フレックス・スプラット・バックスプリント
30秒ごとで連続・・・4セット・・・無言である。すごすぎる・・・。
そのあとリングでパンチを出しながらの腹筋7回を1セットで12回連続。
体を横にしての上下(なんていう名前のトレーニングだろう)も4セット。
きついきつぃきつい!!
休憩!と言われもすぐに動けない・・・(涙)

次は4人グループになり、3つのポジションで練習。
ミットを互いに持つグループ。パンチングボール、ツイスト、懸垂、ディップのグループ。
リング上でサボイコーチの指示でステップするグループ。

自主性がとっても養われる。
やるのも自分。さぼるのも自分だ。
自由だが厳しい。
でもみんなとっても生き生きして、輝いている。
 
サラコーチにミットで指導していただくこざる。

サボイコーチは素晴らしい。最高の笑顔で指導してくださった。

やまざる・こざるもリングでひたすらサイドステップ。ウィービングからフック。
打つたび、グッド!ビューティフル!声がかかる。嬉しい。
きつい。楽しいけど本当につらかった。
動けません・・・
こんなんで・・・1日目が終わった。

明日から朝7時のランニングが待っている。
そのあと1時から4時までマンツーマントレーニング・・・。
そして夜6時から8時までグループレッスン。
こざるはいつあのローズィーとスパーリングなのだろうか・・・とても楽しみである・・・

では皆様・・・また報告いたします。
おやすみなさい。

11月4日(月)
6時起床。
7時から1時間のロード・・・
どんな内容だろう。
集合場所へ行くとサボイコーチの他
4人が集まり全部で8人。
ゆっくり行きましょうとスタート
・・・速いじゃんか!!ついていけるかな・・・すごい不安。
でもこんな知らないところで置いていかれても、ノーマネーのうえアドレスも知らないから大変・・・。
最後尾でついて行く。
途中途中でサボイさんが止まってくれて
大丈夫かと声をかけてくれる。
20分くらい走っただろうか・・・
公園の入り口について、皆で走り方の説明受ける。
紅葉がとても綺麗で、お弁当持って来たいと思った。
落葉の中を滑らないようにと慎重に走る。
足裏で走れとアドバイスが入る。

アップダウンで10分ほど走っただろうか・・・
サボイコーチが止まっていたので見ている先に目を向けると
そこは・・・!ジャンプ台かと思う斜面が・・・
もしやここを登るのか?な?登るんだろうな・・・
皆上着を脱いで準備始めている。

ヒル越えがあるよと言われていたので少しは覚悟していたけれど
まさかまさか・・・東京では考えられないほどの斜面だ。(スキーだったらわくわくするかな?)

最初のアドバイスの中で「あなたの食べたものがエネルギーになる。これだけ食べたのだから動けると自信を持ちなさい。」と
途中でのアドバイスで「フレックス。お尻を緊張させ前に運びなさい」力になった。
ハーフからさらに勾配が急になり、もうラストの数メートルは足が上がらない。超ゆっくりした山登り状態である。
うがあ・・・久しぶりに120%の世界を体験した・・・。
心拍数はゆうに180は超えているだろう。
ブレスブレス!・・・呼吸を止めがちな自分たちに即アドバイスが飛ぶ。

4セット!よろよろになりながら皆登りきる。皆で健闘をたたえあう。
サボイコーチも「良くやったと自分をほめて!」と。

ここで今日は終わりにしますというサボイコーチの声に
あとはゆっくり歩いて帰るだけだな。とほっとしていると、
レッツ!と走り始めた。げえ!まだ走るの!?
きつい・・・・おまけにやっとたどり着くと、ああ無情、リンダさんの車はレッカー移動されていました・・・
(この日はカメラを持てず・・・残念)

午後
午前中は洗濯やビデオ鑑賞をし午後1時よりジムへ。
座学である。
プリントに沿ってボクシング各項目についてレクチャー。
こんな形で学ぶのは初めてだったので嬉しかった。
後半は実際に体を使って教えていただいた。



18時から
この日はこざるのみ。
やまざるは見る方に集中。
こざるはナイスで皆から注目。
昨日からのスプリクト等で格段にスタンスポジションが良くなった。
GOOD!あちこちで声が上がる。かけていただく。
サボイコーチからはレスリングをしていただき、ミットなど見ていただく。
とにかくこざるのウィークポイントが見事に矯正されていく。
 
新しい指導方法、ものすごい勉強になる。
カナディアンのイメージが出来上がってきた。
強いボクシング。
師のサボイコーチは強い。
強いボクシングの出来る選手を育てて行きたい。
小さいことを直していくのではなく、もっと基本的な重心から指導していきたいなあと思った。
もうひとつ
カナダではコーチ養成システムもあり、カリキュラムもある。
着実に先を考え優秀な指導者を育成しようとしている。
そしてやはり女性指導者の必要性を強く感じているようだ。

今回サボイコーチの確固とした理論、ここまで理解して指導している人は果たして
どのくらいいるのだろうかと思った。男女関係なく・・・。


トニーコーチに腹筋を叩き込まれるこざる。
このあと出たこざるの言葉は「ヘルプミー」
もちろん答えは「NO!」(笑)

今日の夕食は野菜炒めと味噌汁・玄米ライス。ヘルシー!

11月5日(火)
あまりの体のぼろぼろに早朝トレーニングはお休みとなった(ほっ・・・)
ゆっくりめに起きて朝食。
パンケーキとメープルシロップで煮た豆
今日の予定は午後の座学と夜のトレーニング。
少しほっとする。

座学では講義のあと実際に体を使って実習。
新しい知識が吸収できてすごく勉強になる。
今まで自分が指導してきたことに理論という大きな支えが出来、
またよりその先を習えたのは大きな収穫である。

そして夜。
今日は実戦を取り入れての練習。
現地のアマチュア公認ギアを着けてみる
今日の課題の確認
16オンスでサボイコーチとスパーリング。
あとでいいパンチも何発かもらったし、こざるのパンチのもらいかたもとてもいいと言って頂けた。
特に前回の試合よりポジション、重心がとてもよくなった。
リカさんに「あご!」と言っていただき感謝。

そのあとポジションに気をつけながらデフェンスの練習。
鼻を狙ってまっすぐ打たれるのでかなり真剣だ。
体はぼろぼろだが心はどんどん新鮮になっていくような、練習だった。

今日の夕飯はカレーライス!


11月6日(水)
今日は早朝トレーニング。
消防署(リンダの仕事場)に車を止め
カサローマというお城まで走る。
カサローマの入り口の階段を使ったトレーニングだ。

108段を25往復。半泣き状態である・・・
途中サボイコーチより課題が入り意識して行う。
つま先ステップから、両足ジャンプ、2段抜かし迄、
上体をブロックしたまま、防御を意識したり、シャドーを意識したり・・・
踏み出し足を意識したり・・・
指導の時に例えるものがわかりやすい。

シャドーしながら軽快にステップするサボイコーチ

終わって上で記念撮影!

今日はみんなでブレックファーストタイム。
美味しかった!


今日の発見・・・リンダは
足の指がこんなに開き・・・
さらに
手も足もつなげられる・・・
私はモンキーですと笑っていた。
アス トゥーと言って答えた。(笑)

座学はお休みで、ショッピングをした。
のんびりランチタイム。

そして夜。
サボイさんと準備体操をする。
こちらのロープは細くて軽い。早速購入。

ポジション確認しながらのストレッチ。

今日はスパーリングのみ。
誰とやるのかなあ・・・
と思っていたら、強そうなエミール・・・

5キロ下のエミールと。
エミールは今年プロに転向したと言う。
筋肉の素晴らしい発達にびびる。
パンチのスピードも日本の選手ではいないと思った。
もちろんエミールは100%のスパーではないが
よくそのスピードにくらいついていった。
ジャブとフットワークはGOOD!とかなりほめていただいた。

今日の夕食は手巻き寿司!

11月7日(木)
今日は集中力欠落の為
早朝トレーニングは中止となった。
ゆっくり睡眠をとる・・・ということ。
こざるは11時間は寝続けた。
かなり疲労がたまっている・・・
1時からのレクチャーも目がうつろだ・・・

それもそうだ・・・ほとんど日曜日から休養日なく
ボクシング漬けとなっているのだから・・・

自分も今日は吸収力が余りよくなかった。
人間そう何日も集中してはいられないと実感・・・。
カルロス・ニュートンが来ていた!!
日本語が上手だった。

リカさんが一緒だからほとんど通訳してもらっているが他の人たちとの会話は
英語はブロークンで、身振り手振り顔で会話している。
何日もいるとすごいことに変な英語でものを考えるようになる。
なんだか日本語がおかしくなった。
どうも自分たちの日本語は変・・・である。

夜・・・相変わらず集中力がない。
アンジーとスパーの予定が・・・
とても出来ない状態だ。
サボイコーチに謝り、中止となる。

基礎的なトレーニングをし、軽めで上がる。
アパートに今日はサボイコーチが遊びに来る。

皆でワイルドハートのHPを見る

めちゃうま・・・
リンダさんがうまーいスパゲティを作ってくださった。

おなかいっぱい夜食べ・・・ビールもたらふく飲み・・・
幸せな一日であった・・・
さあ・・・明日は最後の早朝トレーニングだ・・・


11月8日(金)
今日は早朝トレーニング・・・
インターネットのトラブルで何と2時間しか眠れなかった!!
泣き言は言うまいと、出発するが、
皆ちらちら見ている。
どうも生気がないようだ・・・

パークに着いて
「今日は朝食だけでもいいよ」と
コーチから言われる。
とんでもない!!
「やります!」
森の中を走り、山あり谷あり
素敵なパークだった。
途中でこの笑顔!

気持ちいいね!

ストレッチ!

こざるはダッシュナンバー1

気持ちの良いロードワークが終わり
記念撮影・・・

この日はナイアガラの滝へ連れて行ってもらい、
夜は選手たちとすしを食べ、女子ボクシングのTVを見ました(生放送!)
これはアメリカ滝

いい天気でした!


すし屋で・・・


11月9日(土)

あっという間の研修も最後の日となった・・・
ちょうど今日で一週間・・・
最初と同じようにグループレッスン日。
午前はアドバンス。

2回目なので流れがなんとなくわかり安心・・・

ストレッチからはじまりサンドバックへと課題が入る。
こざるは手を少々傷めているので、見る方7割で練習をする。
アドバンスクラスはさすが・・・安定したフォーム。
今日は11名いた。

自分も出たり入ったりしながら勉強。
強制もなく、規制もない。
自由の中に、自主性を育てるものがある。
自分自身こうでなくてはという気持ちが強かったので
非常に刺激を受けた。




めちゃくちゃかっこいいリンダさん。
サボイコーチとマスボクシングを皆に披露

こざるのフットワークは目を見張るものがあったらしい。
非常に距離のとり方がいいとおほめをいただいた。
フットワークはどうすれば出来るのかと逆に聞かれたほどだった。
少し誇りに思った(笑)

午後はビギナー。
ラストトレーニングなので一緒にがんばる。
サボイコーチにミットをマンツーマンで持っていただく。
同時に自分もコーチのパンチを受けた。


質が違った。パンチの質が重い。
おまけにミットの重いこと。ウィービングの手を出すが
ハエやトンボや蝶までもが止まっていきそうなスピードしか出せない。
悲しい・・・

コンビネーションも流れがあり、取り入れていこうと思った。
新コンビネーション「カナディアン!」決定。

トレーニング後に記念撮影し、遅いランチタイムをとる。


しかし・・・こっちの人はなぜ席についてからオーダーまで
ゆっくりしているのだろうか・・・気持ちはのんびりでいいけど
腹が・・・減ってるのだ!死ぬ・・・胃酸で穴が空きそうだ。
席についてから口に物が入るまで、早くて30分・・・。
夜のビール時も同じだ。ものすごい空腹なのにビールだけ先に来て
つまみは何にもない!!!
ふにゃあ・・・かなりつらかった。
日本ならビールと枝豆ね!となる・・・
カナダでの外食は
食事の前に何か食べていかないと??

夜はリンダとリカさんが「ギリシャ料理」か「メキシコ料理」に連れて行ってくださる約束だったが
遅いランチで皆腹が減らなくなってしまったので、一番嬉しい自宅パーティが、しまいとなった。

トルティアや野菜サラダをつくってもらい美味しい美味しいビールを飲み、楽しかった一週間を振り返った・・・
大笑いし、変な英語でリンダさんと話し、変な日本語でやまざるこざるはりかさんと会話した。
この時間がずっと続けばいいのに・・・明日の別れを考えると涙が出そうになった。


翌朝は雨・・・涙が空から降ったようだ。
最後のサンドイッチを食べ・・・

りんださんとりかさんに空港まで送っていただいた。
お元気で・・・きちんと挨拶するとほんとにお別れで涙が出そうだったので、またね!
と笑顔で手を振った。


13時間の空の旅・・・
無事に成田に戻ってきた。収穫は大きかった。


こざるは2日後には小林先生の下へと飛んでいった。
やまざるはジムへ・・・



本当に大きな大きな経験だった。
大きな壁にぶつかり、それを乗り越えられなくて
どうしていいかわからなくて、
そんな自分の前にリカさんが現れた。
初めて会った人だったのに
とても懐かしい気がした。
11月は暖かな島で気分一新しようと思っていた。
行きたいです。リカさんにすぐに返事をして、準備をした。
出発するとき「あーあー寒いとこじゃなくて、ビールのうまい
暖かなとこなら気持ちが弾むのにね」とこざると後悔した。
トロントについて、迎えに来ていただき、翌日からトレーニング。
肉体的にも精神的にもきつく、1週間が長かった。

学ぶことが多く、帰国した今も、まだ復習しきれていない。
自分の中で消化して、皆に伝えていきたい。
少し前にあるジムの会長さんから
「ボクシングは男のスポーツだから教えるのも男じゃなきゃだめなんだよ」と言われた。
そうだろうか。はっきりと否定はできないが、少なくとも今ワイルドハートの選手達は育っている。
永易も田中も谷川も平林もそして菅原も。
スパーリングや試合をさせても決して男性に教わった選手にひけはとらない。

男だから、女だからではなく一人の指導者として、自分は成長したい。
流れが・・・自分をカナダに導いた。
そしてこれはカナダ行きでで終わりではなく、今度はサボイコーチたちが日本に来る。
続いていく・・・。

これが私のボクシングです!胸を張って言えるように精進していきたい。



2002.11