サンクチュアリの
トップに戻る



襟裳岬「風の館」(北海道えりも町)での講習会 レポート
◆講座概要
○実施日時:2008年8月30日(土)10:00〜16:30
○主催:襟裳岬「風の館」
○対象:学校やビジターセンター等で実施する自然解説プログラムに関心のある方
○参加者:12人
○講師:中村 聡(ウトナイ湖サンクチュアリ/レンジャー)
◆講座内容
次のような内容で実施しました。
0.実施準備、受付
参加された皆さんは、地元野鳥観察グループ会員の方、地方自治体職員の方、博物館学芸員の方、主婦の方などさまざまでした。参加者を3グループに分け、まずは着席いただきました。


1.挨拶、講師紹介、オリエンテーション
挨拶と自己紹介に続き、講座の概要やスケジュールについて紹介しました。

2.レクチャー【GTGとは?ガン・カモ・ハクチョウとは?】
GTGプログラムの概要やねらいについて、また、ガン・カモ・ハクチョウとはどんな野鳥なのか、そしてその特徴や魅力について、パワーポイントで作成した資料を使って紹介しました。


3.プログラム体験@【カモのパズル】
バラバラにしたカモの絵パズルを完成させるプログラム。まずは各グループに1種ずつ、野鳥との出会いは短いとの説明付きで1分間、カモの絵を提示しました。その後はホワイトボードに貼られた絵のパーツを一人ずつ取り、自分のグループの机上で組み合わせていきます。パーツにはコサギやカワセミも含まれているので要注意。パズルが完成したところで、他のグループのカモを眺めます。どんなところが難しかったかなどを尋ね、カモの形や色の特徴を説明し、その違いが見分けるポイントにもなることを紹介してまとめとしました。
  ★参加者からの声>>>
・小さい子から大人まで幅広く体験できるし、現場でも室内でも実施できる点がよい。
・小学校低〜中学年の子供たちにとって、観察の上で必要な「目のつけどころ」を学ぶのに適切。
・ふだん観察していてわかっていると思っていても、実際パズルで組み合わせてみると、わからない部分が発見できた。


4.プログラム体験A【実物大のガン・カモ・ハクチョウを作ろう】
模造紙を使って実物大のマガン・マガモ・オオハクチョウを作り、その大きさを体感するプログラム。グループ毎にどの種にするか決めていただき、使う道具と手順を説明した後、作業を開始。模造紙を広げ、まずは縮尺図を見本に電卓と定規、鉛筆を使って実物大の輪郭となる点を模造紙に落としていきます。紙の大きさを考慮しないと、アウトラインが収まりきれなくなるので注意。体の大きなオオハクチョウを作るのは時間がかかりますが、塗る色がシンプルなので、結局は他のグループとほぼ同時間で完成。切り取って人間の身体と比較してみました。終了後に少し早めの昼食です。
  ★参加者からの声>>>
・作業自体が楽しいし、できあがった時の満足感とこんなに大きいんだという驚きがある。
・大きさが実感できる。大人でもそう思うのだから、子供ならなおさらだと思う。
・やってみると思ったより楽しかった。ただ、小学生低学年の混じったグループだと、計測、何倍かして点を打つというのは難しいかも・・・


5.プログラム体験B【カモのしぐさビンゴ】
ビンゴゲームを楽しみながらカモの行動を観察するプログラム。夏の実施ということもあり、残念ながら今回は実物のカモ類を見ることができない状況でした。それでどうしたか。代わりにビデオに収められたカモたちの映像を見ながら展開したのです。といっても観察は本番さながら。TVモニターをウォッチングするのに双眼鏡を使いました。こうして見つけたしぐさに○をつけていき、一定時間経過したところで終了。どんなしぐさを見つけたか、ビンゴはいくつできたかを尋ね、それぞれの行動について解説して、まとめとしました。
  ★参加者からの声>>>
・おもしろいビンゴだった。実際に観察しながらやってみたら、もっとワクワクすると思った。
・飽きさせないで観察させる上での効果はあると思うが、16のパターンを頭に入れて望遠鏡などをのぞきながら行動チェックをするというのは、少し難しい。
・野外で観察できなかった点が惜しかった。


6.プログラム実施体験
上記3つのプログラムを体験いただいたところで、次は他のグループを相手に実践してみましょうと提案。先ほどのプログラムを修正してやるか、テキストにある新たなプログラムをやるか、グループ毎に選択いただいたところ、今回はチャレンジ精神旺盛の方が多かったようで、何と!どのグループも新規プログラムに挑戦することになりました。予定では30分のところ約1時間かけて「水辺のいきもの・わたしはだあれ?」「紙芝居 げんきくんとコハクチョウのコックちゃん」「フードチェーン(食物連鎖)」を準備。他のグループの皆さんを相手に展開してみました。1プログラムを終える毎に全員で感想を記入し、それをもとにふりかえりを行いました。
 
 
  ★参加者からの声(プログラム実践について)>>>
・知らない人たちと話し合い、一体感があった。どういう風に進行するのかも、一人一人意見があって勉強になった。
・実施者、参加者の視点からの意見が得られてためになった。
・やる方と見る方では感じ方が異なるので、実際にやってみてよかった。
  ★参加者からの声(ふりかえりについて)>>>
・やって終わるのではなく、しっかりと振り返ることができるので、ティーチャーズガイドとして良いと思う。
・成果を分かち合うことにより、より次回自分で実施するときの問題点、目標を持つことができた。
・感想を出しっぱなしで終わることが多いが、最後に模造紙にまとめることで、さらに評価を検討できた。


7.まとめ、エンディング、アンケート、解散
体験及び実践したプログラムを順に紹介し、全体のまとめを行いました。また、GTGの活用に関して効果的な実施方法などを提案し、質疑応答の時間を設けました。最後に修了書を授与し、アンケートを配布・回収後に自由解散としました。修了された皆さんがこれから先、ガン・カモ・ハクチョウの魅力や生態を多くの人々に伝えていって下さることを期待いたします。
 

◆報告:ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー/中村 聡

〒059−1365北海道苫小牧市植苗150-3
TEL : 0144-58-2505FAX : 0144-58-2521