佃季尾子作品集「遊」

一昨年秋、ホームページの作品を撮るために始めたカメラが、鏡を使っての作品に再挑戦することにもなってしまいました。最初に鏡を手にしたのは1981年1月大山の鳥取砂丘です。ガラスの鏡が氷り、ピチーン、パシッと壊れてしまった思い出があります。

 大山の登山道で怪訝な顔で「こんにちは」と過ぎていった青年、
フランスの田舎で目にした広大な倒木は前年の嵐の残骸とか、2月の北塩原では陽が高くなっても解けることのない氷の道を三脚を肩に歩いた緊張感。

雪の上に少し姿を見せている石楠花を撮るために、腰まである雪を踏み固めながら進んだあずまや高原、その雪の中で夕焼けを待ち続け真っ赤な高原に身を置いた時の感動、小山池では予期せぬ湖岸の雑然とした石組の上で四つん這いになったり、炎天下の砂丘で海風に煽られて転げる鏡を追いかけたり、少しの角度の変化で作る残像の面白さに惹かれて一冊にまとめました。

一人旅も楽しいものです。

                               佃季尾子


佃 季尾子 「遊」 作品集 販売方法について
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