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   ツルニンジン
















一人荒野をめざす青年のように闊歩していると
賑々しく連なる中高年の団体と行き会った
「こんにちわ」「こんにわ」・・・
を続けているうちに
友達のいない孤独な爺さんだと
思われたのではないかと気になった
そこで
団体様の行かない道筋の
まだ奥の一隅まで足を運び
ツルニンジンの花を写真に収め
一人悦に入った
キキョウ科の多年生つる草
花びらの斑点を爺さんのそばかすに見立て
ジイソブとの別名あり
勿論バアソブもある

僕の帰りを待っている
小ぶりのそばかすに手渡す
出始めのハタケシメジを大事に採った