民が代
「そうですね」とばかり受け答えしているうちに
「そうですか?」と問えなくなってしまい
「そんなことってあるものか」と
怒り出そうにもエヘラ笑うしかないまでに
人民は調教されてしまう
白地に赤く日の丸染めて ああ美しい日本の旗は、と歌う人も
にほんのひのまる なだてあかい
かえらぬ おらがむすこの ちであかい
と慟哭する母に同情するのが当たり前だ
三年生担任団の一人が生徒の門出を祝う卒業式に
君が代斉唱は不要だと起立しなかったにせよ
入学試験当日に呼び出し訓戒することはなかろう
他の教員の負担がいやまさる入学試験当日に
お上のご威光かざしゃあがる