新年会
新聞の片隅に七十二歳の年男小沢一郎氏が
私邸で新年会を開いたとの記事を見つけた
見出しには「このまま老い死ねぬ」とある
正月と言えばカニすきの鍋を囲み
酔えば、教頭・校長任用試験の心構えを
後輩の先生方に伝授していた父親の姿を思い出す
カニの殻を出刃包丁で割いていた母の姿も付いてくる
俗に言うヒラメ教師の前で
挨拶させられる正月だった
昭和の末年に父が亡くなって以来
正月は静かなものだ
先日、パソコンに残された三男の住所録
居並ぶ上司の中で、ただ一人、部下との仕分けを見つけた
僕は親分も子分も持たなかった