昔なじみ
何故私なの?といぶかりながらも
彼女は出かけた
マッチャンとカズヤンとイチノタニに囲まれて
三人の五十男に囲まれて
何故一人だけ?と訊ねもしないで
楽しく語らい少しは飲んだ
野郎どもの青春に自分がどうかかわっていたのか
その後の三十数年は自分をどう変えたのか
問わずに飲んで彼女は思った
今日こうして誘われたことで
この先なんとかやっていける
六つの瞳が私を見つめる
本当にうれしい夜だった
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