未来
詩人だったんですね
と言われたって
一教師でしかない
感受性が豊かですね
と言われたって
心配性でしかない
これからどうするんですか
と言われたって
どうしようもない
桃源郷
たとえ一流大学の経済を出たところで
首をくくらにゃならん時もある。
その子が甲子園のヒーローならばなおさら両親は
晴れやかな夏の、異様に乾いた喉仏を思い出す。
水車がコットン
水あくまで清き山里では
老人と孫とが仲睦まじく語り合うのだが
水車の軸には長ーく伸びた首が絡み付き
ゆっくりゆっくり回っているのだ。
トップページへもどる