97年06月03日:01時47分32秒
初めてっス / マルコキアス
初めてなのにイキなり新キャラ出させて頂きます(笑)。
「おい、妖霊(すだま)ぁ、先に送っといた<式>が面白いモン
(蜘王達のことです)みつけたようだゼェ?。」「ンな事はどうでもいいんだよ獣慶。例の刀は見つけたんだろうな?。」
「おう、今取り合いの最中だ。」「そうか、急ぐぞ!。」 はぐれ護法僧「獣慶(じゅうけい)」と蟲毒(?!)使い「妖霊(すだま)」の会話
97年06月05日:15時19分30秒
妖霊、左道を使ふ / マルコキアス
とりあえず獣慶と妖霊は玄屋の家の裏側まで来たってとで、
「おい妖霊!さっさと二人とも殺して刀を奪おうぜ?。」
「ちょっとまて獣慶、おまえが出ずとも我が術で殺してくれるわ。」そう喋り懐から<式紙>より一回り大きい紙を取り出す。
「我が周りに集まりし修羅の魂よ、土塊の体を身に纏い我が命に従え!。」そう言った瞬間、紙が青白い炎となり地面に吸い込まれた。そして、
「フルベ・・・ユラユラトフルベ・・・。」妖霊が人とは違う言語を発した時、地面が音もなく盛り上がり、それは、不気味な肉塊に変化した。
「行け・・・、我々以外を殺し、己が欲望を満たせ。」 妖霊、獣慶、妖霊に造られた肉塊の化け物いいのかなこれで・・・(困り)。
97年06月05日:21時54分11秒
やっぱまずいでしょ(^^; to妖霊、獣慶  / ジョーカー
 てな訳で乱入です。
 
 妖霊の術により造り出された肉塊のような化け物が低いうなり声をあげ
 動き出そうとした瞬間、妖霊、獣慶の耳に微かな羽ばたきの音が聞こえる。
 それをいぶかる暇もなく、彼らの前に音も無く一本の扇が現れ
 かざす者もいないというのにひらひらと宙を舞う。それはまるで舞の名手の
 手にあるかのよう。肉塊すらもそれに魅入られたかのように動きを止め
 うなり声もあげずに立ちすくむ。
 
 そこへどこからともなく声が響く
 
 「経緯は知りませんが、真剣勝負に割って入ろうとするとは
 なんと無粋な。貴方達にはあの美しさが分からないのですか?」
 
 言葉が終わると共に扇がすっと閉じ、それと同時に閉じた扇を
 手にした人物がなんの気配すら感じさせずに現れた。
 その男の顔には左目を通る真新しい傷が刻まれている。
 
 人斬り 炎  妖霊、獣慶に向かって
 
 本当なら炎は当分出すつもりが無かったんですが、やっぱり
 ここで勝負に水を差すのもなんですからねえ。(^^;
 なんでこんなに速く炎がここまでこれるのかというつっこみがあると思いますが
 怨麗は途中まで徒歩で来ています。それで修羅刀の影響を金剛機が
 受けるほど近づいてから式で移動します。その間に炎は
 とあるところに式で(昔の仕事で打って貰った飛翔式)向かっていたら
 偶然おもしろいもの(蜘王と枯蔦の死合い)を見つけたんで
 見物していたということで。こっちとしても苦肉の策なんで見逃して下さい。m(_ _)m
 勢力が三つ巴はいいけど、戦闘が三つ巴なのはねえ。
97年06月06日:00時09分25秒
妖霊の設定を変更します / マルコキアス
登場当初、蟲毒(こどく)使いとなっていた妖霊ですが、左道(さどう)使いに変更したいと思います。理由は、15時ごろ書いた文に「左道を使ふ」と書きましたので、さらに妖霊は<紗>の構造を解明しています。そして、左道は、
<神術>にある意味近いものとして解釈してください。あとウチの左道壱号(肉塊のことね)はビジュアルブックに出ている生体ヨロイ並みの大きさがありますので、どうか気をつけてください。
「フッ馬鹿な奴よ、そんなに死にたいか?。」 左道使い 妖霊
97年06月06日:23時10分46秒
ぬう / ジョーカー
 神術もどき使いがもう一人いたか。しかしそうするとその内
 羅宗かなんかが送り込まれてくるかもな。(笑)考えてみれば
 黄砂も神宮に着いたわけだからこいつが来るか可能性もあるな。
 
 さてでは掛け合いを
 
 うなり声をあげながらヨロイ程もある肉塊が腕を掲げ
 炎の脳天めがけて振り下ろす。その鈍重そうな外見に似合わず
 一流どころの太刀並みに速い。だが炎は蝶のように軽やかに
 それをかわし、いつの間にか開いたのか左手に持った扇を
 一閃させる。
 
 「殺気、技量共に滅光殿に比べると数段劣る。本気を
 出す価値もないようですね。」
 
 そう言いながら扇を懐にしまう。すると肉塊の左腕がすっと落ち
 土くれに帰る。
 
 「本当の俺を見たかったらもっと気合を入れるんだな。
 泥人形で遊んでいるようじゃ、まだまだだ。」
 
 口調、表情ががらりと変わり、一片の気配も感じさせなかった
 炎が物理的な圧力すら感じさせるほどの殺気を放ちはじめる。
 腰に差していた刀を抜き放ち、峰で肩を軽く数回叩く。
 
 「てめえらに付き合うほど暇じゃねえ。とっとと掛かってこい
 勝負が終わっちまうだろうが。」
 
 人斬り 炎  妖霊、獣慶に向かって
97年06月07日:01時09分24秒
獣慶いらないや(オイオイ) / マルコキアス
では続きを、
「ヴぉヴぉヴぉ・・・。」炎に腕を切られた肉塊は強敵と戦える喜びか不気味な笑い声を発した。
「おい妖霊どうするんだぁ。」獣慶が向いたその方向に妖霊の姿は無く代わりに白髪の男がたたずんでいた。「だれだてめぇ?。」
「私か?、貴様は一度、私の声を聞いたはずだが?。」男は途中までは妖霊の声で、最後は子供にも老人にも取れる声でそう答えた。
「ウォー!。」獣慶は恐怖で体がふるえるのを感じ、それを否定するかのように、男に薙刀を振り下ろした。
「・・・・・。」男は無言でそれを避け、素早く接近、一撃で獣慶の体を貫く、
「ガハぁ!?。」獣慶は信じられないといった顔で男を見つめた。「のたれ死んでいるオマエを見つけた時は、使えると思ったのに、オツムは山賊並み、正直言ってがっかりしたぞ獣慶。」男は妖霊の声でそう喋り、血で濡れた手に収まっている獣慶の心臓を握り潰す。その瞬間、獣慶は灰となって崩れ去った。そして一部始終を見ていた炎を見つめ、
「我が名は妖霊にあらず、真の名は歪(ゆがみ)、お主安心するがいい、修羅刀のことはあきらめてやろう。」そう言い、歪(ゆがみ)と名乗る男は黒い札を肉塊に投げつけた。
「修羅刀より、おぬしの方がいい研究材料になりそうだ。」
「ヴォー!!。」突如肉塊が吠え、その姿が変わり始める。その姿は人面の蛞蝓であり、蟹の鋏が左右に生えていた。
「私のために舞うがいい!。」 左道使い・歪(ゆがみ)と左道の化け物
97年06月07日:01時38分56秒
左道の化け物について / マルコキアス
変身した化け物の事ですけど、移動力が減った代わりに、再生能力とサムライ並みの攻撃力を得た事にしてください。
97年06月07日:23時31分53秒
ありゃりゃ / ジョーカー
 こっちが手を下すまでもなく一人死んでしまったか。(笑)
 では掛け合いの続きを
 
 「修羅刀?そんなもんに興味はねえよ。得物に頼るようじゃ
 二流、三流。武器を誇るな、技量を誇れ。頼るべきは
 鍛えし業と己が五体。親父の受け売りだがな。」
 
 「にしても胸くその悪い化生だな。」
 
 そう言うやいなや剛速の一太刀を放つ。それは見事に
 化生を唐竹割りにする。だがそのまま土に帰るかと思いきや
 切断面から組織が再生していき、再び元の形に戻る。
 
 「再生しやがったか。ふん、切り口が鋭すぎたようだな。」
 
 いささかの焦りすら感じさせず、手にした刀を無造作に
 傍らの木に突き刺す。一抱えほど程の太さがあるというのに
 さしたる抵抗すら見せず、刀は木に潜り込み、鍔まで埋まる。
 
 「なら、叩き潰してやるまでよ。」
 
 拳に気が込められ激しい光を放ちはじめる。
 
 「歪とやら、俺の舞が見たかったらてめえが来い!人形ごときに
 俺の相手が務まるかぁっ!!」
 
 気の光に包まれた拳を地面に打ちつける炎。轟音と共に土砂が
 噴き上がり、砂塵が視界を押し包む。
 
 「でかい口を叩くんだ、これくらいは凌いで見せろ。」
 
 声とは全く違う方向、化生の両側面、頭上、歪の背後から何かが
 飛んでくる。目には見えないが焼けるような殺気だけは感じられる。
 
 移動力が減って、攻撃力と再生力が上がる。移動力ってなんじゃ?
 敏捷力のことか?攻撃力と直結しているんでは?じゃあ、攻撃力ってのは
 武器修正のこと?なんか余計弱くなってません?(笑)
97年06月08日:00時50分35秒
そうか、しまったぁ!! / マルコキアス

「・・・。」歪は何も言わず片手で受けようとする。だが、次の瞬間、彼の腕は砕け散っていた。「やるな・・・。だが、これでは私を殺す事は無理だ。」
「私も本気を出させてもらおうか。」
(オイ歪、ワシニモヤラセロ・・・。)突如、歪の顔がぐしゃりと変形し、女性の顔になる。それに従い、体も女性の形になっていく。
「ワシノ名ハ黄泉(よみ)、ヨロシクナァ小僧・・・。」女は化け物を見つめた。その瞬間、化け物だったそれは、土塊に戻っていった。炎は無言でもう一発気弾を放つ。だが女は、それを片手で打ち消す。
「小僧、ワシニハ、サキホドノコザイクハキカナイゾ・・・。」 左道使い・歪(人格変更)黄泉(よみ)から人切り・炎へ
97年06月08日:02時39分52秒
おお、レスが速いな(^^; / ジョーカー
 この時間帯でこんなに速くレスが帰ってくるとは。まるで
 天羅雑談所開設当初を彷彿とさせますな。(笑)
 しっかしこやつ自分の手駒を減らしてどうすんのかね。(笑)
 
 
 「小細工を使ってたのはてめえだろ。しかしお前一体いくつ
 姿と名前があるんだ?」
 
 さすがに呆れたように聞く炎。
 
 「女を斬るのは気が引ける…なんてなこと言うとでも思ったか?
 中身はなんだかわかりゃしねえしなあ。」
 
 傍らの木に鍔もとまで深々と刺さっている刀を逆手に握り、抜こうとする。
 だが途中で面倒になったのか、刀を握ったまま腕を振り抜く。
 数瞬の間を置いて半ばから切断された木が歪?黄泉?名も定かでは無い
 何かに向かって倒れていく。
 
 「あ、悪い。そんなことするつもりじゃなかったんだ…がっ!」
 
 ふざけたことを言いながら倒れかかる木をめくらましにして
 胸が地面とこすれそうになるほどの前傾姿勢で、その体勢からは
 信じられないほどの速度で斬り掛かる炎。まるで地に立つ者全てを
 刈り取ろうとする大鎌のように…
97年06月09日:13時15分06秒
恐ろしいレスのスピードに乱入するのは危険かな〜 / 夜光
  
 「あのものの目。楽しみに飢えた目をしていましたね」
  まわりに誰の姿もないと言うのに、誰かに問いかけるかのように
 言葉を重ねる。
 「あのような若者は私には眩しいのかもしれませんね」
  目を細め、そこに眩しい何かがあるではないかと思われる表情に
 なる。その顔はまるで子どもを見る母親のように穏やかなものであ
 った。
 
 「これは...なにやらおかしなことになっているようですね」
  ここからはまだ2・3里ほどはある。そこから激しい障気と、殺
 意の群れを感じる。そして、別のものも。そこに先日見た舞手の意
 識を感じる。
 「あれの処分の前に...見に行かせてもらうと致しましょう」
  彼女は何もない空を駆けた。そして、それは既にその場所であった。
 「これはこれは、珍しいものに、珍しいところで会うものだ」
  その顔に穏やかな笑みを浮かべ、奇妙な気配の術者と炎の姿を眺める。
 
  サムライ? 滅光 より 人斬り 炎 、左道使い 黄泉へ
97年06月11日:00時03分25秒
もしかしてボクのせい? / マルコキアス
炎の放った刀を黄泉は避ける事が出来ず、黄泉はその刀に切り裂かれた。
(もうこの体は駄目のようですね、黄泉。)
(ナンテモロイ体ダ、モット強イ体ガホシイ・・・歪ヨ。)
(しょうがありませんね、もうこの体を捨てるとしましょうか。)次の瞬間、黄泉・歪と名乗った者の首から弐つの光が飛び出し、北の方角へ向って飛んでいった。
「変なヤツだったぜ・・・。」
97年06月11日:00時47分58秒
何がです? / ジョーカー
 toマルコキアスさん
 うを、意味がよくわからん題名ですな。何がボクのせいなんですか?
 
 「妙な術を使ったと思えば、連れを殺し、木偶人形まで壊しちまった。
 その上姿が二つも三つもありやがる。何もんだありゃ?」
 
 さすがに呆気に取られる炎。だが次の瞬間顔が引き締まる。
 新たな気配が二つ現れ、さらに別の一つが急速に接近中であることに
 気付いたのだ。
 
 「(一つは怨麗とやら言うあの女。近づいてくるのは…この速さ
 金剛機か。最後が分からん。何者だ?)」
 
 その気配を目で確かめようと天を仰ぐ。何もない宙に佇んでいるのは
 一人の女。相手もこちらを見ていたようだ。だが敵意、殺意の類は
 感じられない。刀を収めながら今度は思考を口にする。
 
 「貴様、何者だ?」
 
 炎  滅光に向かって
97年06月12日:09時31分25秒
滅光を動かしましょう / 夜光
  ふふふ、なかなか面白い化け物が居ますね...けど...滅光の前でそういう逃げ方をすると
 楽しいことになりそうな予感(^^)
 
  目の前を二条の光芒が通り過ぎていく。それは北へと向かおうとしていた。彼女はそれを無造作につかみ取っていた
 実体のないはずのそれを!深き深き業故に死すら忘れた哀れな魂。彼女にはそれはそう見えた。
 「モモトセを過ごそうと、変わらぬものよ」
  嘆息と共に吐き出される言葉。その言葉には深き時の流れを感じさせる何かがあった。
 
 滅光 より 左道使いへ 
 
 「先ほどの動きは見事でしたが....私はあなたの舞の方が好きですよ。炎」
  甘い。艶やかな声。そこにあるは一人の女性。だが、それは決して人ではない。けれ
 ど。それは人以外の何者でもない。人にして、人ならざる者。そうとしか呼べない者。
 「私を忘れましたか?」
  その整った顔にあの狂気を孕んだ笑みが宿る。
  それに逢わせ大気が泣く。苦しみと悲しみを孕んだ。鳴き声を空気が上げる。
 「私の名は滅光。それ以外の何者でもありません」
  殺気とは違う。けれどそれはあらゆる他を圧する威厳を孕んだ。強烈な意志の脈動だった。
 「あの刀を自らのものとしてみなさい。私ともう一度舞を舞いたいなら」
  そして、彼女は空にかき消えるかのように。その姿を消した。
 
 滅光 より 人斬り 炎へ
97年06月12日:21時22分41秒
そう来たか / ジョーカー
 シクシク、炎は修羅刀自体にはかかわるつもりが無かったんだけどなあ。
 
 「彼と呼べばいいのか、彼女と呼べばいいのか。私はいつの間にやら
 百鬼夜行に加わってしまったらしい。」
 
 そう口にする彼の顔は、台詞とは裏腹にどこか楽しそうだ。
 
 「良いでしょう。ならば私の誇りに掛けて、修羅刀を魅了して御覧にいれましょう。」
 
 誰も聞く者はいない。だが確かな決意を込めて、そう炎は宣言する。
 
 炎  滅光の消えた宙に向かって ***
97年08月17日:07時05分59秒
復活宣言!! / マルコキアス
(注:駄文ですいません)玄屋の家の上空より姿を消した滅光は玄屋の家から十里離れた所にある森の上空に姿をあらわしていた。滅光は二つの光を握ったその手をしばしみつめその後、二つの光を握り潰した・・・・・。光は砕け散り雪のように森にふりそそいでいった。全ては終わったかのように思われた。しかし・・・・、
(詰めが甘いですよ)
(オマエガ潰シタノハ我ワレノ体ノ一部デシカナイ・・・・)その声は確かに滅光の頭の中から聞こえた。
(貴方の体をいただきます)
(我ワレノタマシイハヒトツニナル)
(すべテヲひとツニ・・・・・)滅光:「・・・・・・!!!!」抵抗する力はもはや無かった・・・。半刻後、空には、右半身がきれいな肌を持った美女、左半身が醜く焼け爛れた肌を持つ男、異形のものがそこにはいた。異形のものの頭の中に突如、謎の声が響き渡る。謎の声:(カエッテクルンダ、ボクノゲボクヨ・・・・・)異形のものは声に従い姿を消した。
97年08月17日:10時51分33秒
ぶっ! / ジョーカー
  マルコキアスさん、それはさすがにまずいです。長い間動けなかった
 フラストレーションが溜まっていたのかもしれませんが他の人のキャラクターを
 いきなり戦闘不能にするのは。僕も以前やってしまったことが
 ありますが。詳しくは天羅万象雑談所LOG002の一月二十三日から
 二十四日までの書き込みを読んで下さい。
 力量差がはっきりしていない相手に対して 断定して書くのはまずいんです。
 この場合は「抵抗する力はもはや無かった・・・。 」の部分ですね。
 文章だと相手を圧倒するのは簡単です。でもその相手は
 別の人間の持ち物だと言うことを忘れてはいけません。
 だから絶えず逃げ道を残しておく必要があるんです。
 それをどのように利用し、危機を演出するか、それとも同等の実力を
 示すか。それは場面を任された人間の仕事なのですから。
 もっとも夜光さんのことだからあっさり支配権を取り戻しそうな気は
 しますが。
97年08月18日:13時35分22秒
十日ぶり(^^; / 夜光
  ま〜た加速装置が付いてるな(^^;<新しい掛け合い
 
  さてと、まずはピンチに陥ってる滅光ですが....この程度で...あれがのっとられるものですか(ニヤリ)
  う〜ん、わたしゃトカゲの尻尾切りして逃げたと思ってたのよね(^^;実力差が分からないのにあんなにあ
 っさり霧散するとは思ってなかったから(^^;
 まあ、あの系統の呪についても実際知っているんですけどね(^^)というわけで体を返していただきましょう。
 
  光はその手の中でふっと消えた。あまりにもあっさりと。先程感じた力からは想像もできない。
 「脆い...時を経すぎ、力を失いかけていたのか...」
  軽く頭をふり。新たなることに思案を向けようとする。その時、頭の中に声が聞こえてくる。
  あの古きものどもの声だ。
 (お主がつぶしたのはわしらの一部)
  嘲弄するような下卑た声。体の隅々にその力が浸食する嫌な感触がいきわたる。
  彼女にはそれが耐えられなかった。ならば、耐えられる者にその道を譲ればいい。
  彼女の力が弱まると見るや。それは、体を奪いに来た。弱まった彼女の欠片にはそれに耐え
 るすべは残されていなかった。
  頭を奪われ、髪のの一筋爪の一枚までも奴らに侵される。
  そこには優美な姿にぼろをまとった麗人も、剣気に狂った剣士もいない。醜い半身と艶っぽ
 さを醸し出す半身の姿があった。
  そして、その姿がかき消える。ここではないどこか彼方に。けれど、そのものたちが思い描
 いたところではない。見たこともない楽園。想像することすら出来ぬ地獄。それがその目の前
 に広がっていた。
 「力を求めるのはあなたですか?時折そういう方が訪れられるのですけれど。みな、最後には
 快く帰っていただけます」
  都風の位の高そうな着物をまとった「鬼」がそこにはいた。その傍らにはあの狂気を秘めた
 瞳の剣士と。髪を高く結い上げ、美しく着飾ったあの女性がいる。
  そして、その2人にも驚くべき事に「角」があった。
 「彼女が随分と世話になったようですね」
  「鬼」は笑顔を絶やさずに静かな物腰でそのものたちに近づく。
 「これはほんのお礼です。受け取って下さいな」
  世界の全てが消えた、それまであれだけあった気配が全て霧散
 した。虚無が静かに忍び寄る恐怖を感じさせる。無の中にそのも
 のたちはいたのだ。
 「あれほど有能な依代は無い者でね。諦めていただきましょう。
 あなた方に選べる選択肢はただ二つ。ここで、無に帰るか。私達
 の力の欠片になるか。時間はたっぷりあげますから...考えて下
 さいね」
  そして、滅光が...あの狂気を秘めた瞳の剣士がその姿を取り
 戻す。
 「<長老>の力をかりちまうとはな....」
  ぬばたまの闇より深き。月光の明るい闇の下にその姿が消えて
 いった。
 
 
  これで、たいして矛盾無く体を取り戻せたかな(^^;滅光の秘密の
 一部をばらしてしまったが問題あるまい(^^;