97年10月15日:14時42分54秒
業深き(修羅刀編) / 夜光
  それは一つであり。無数であった。
  個であり。集団であった。
  それを分けることはできず。かといって一つと言うこともまた出来はしない。修羅刀は目覚める度に狂気を食ら
 ってきた。そして、そのたびに切れ味は鋭くなり、その姿を優美なものへと変えていった。
  そこに積み重ねられた深き妄執と、払い難き重い業はいかほどのものがるだろうか?
 (おのれ....このわしの野望をじゃまするとは....げせんのものの分際で!)
  霧のような影が一瞬その姿を一つにする。その顔には苦悶が刻み込まれ果て無き野望と妄執の狂気にとりつかれ
 ている。
  炎の笛の音が木々の狭間をこだまする。それに応じるかのように霧の中からまた違うものが姿を現す。
 (夕霧....)
  穏やかな笑みを浮かべてはいるがその顔にも苦悶が刻み込まれている。果てのない責め苦を受け続ける思いはど
 こへ消えるのだろうか?
 (私は道具じゃない。道具じゃないのよ!!)
  修羅のごとき形相。それは怒りと悲しみにないている。絶望という名の檻に閉じこめられたある女性の心のかけ
 ら。時を止められた彼女にはいつまでも救いの時はやってきはしない。
 (神よなぜあなたは何もしてくれないのですか!!)
  絶望の慟哭。その声は天地さえ振るわせる。炎の奏でる音色も、枯蔦の鎮魂の言霊も意味を持たない。深い深い
 悲しみにっだけ彩られた。音色。
  そして、生きたい。死にたい。救われたい。復讐。諦観....
  様々な魂の音色が響きわたる。それは天井図のような美しさと。地獄絵図の恐怖を同時に引き起こしていた。
 
 修羅刀の亡霊たち
 
97年10月18日:16時57分13秒
久々の怨麗(修羅刀編) / tomy
「近い、、でもなぜ?」
修羅刀の気配が近付いてくる。だがそれはまたたく星のようにゆらめいていた。まるで次々と転移しているようにも、複数のようにも感じられる。勘を頼りにその中心と思しきところを目指して飛ぶ。途中『あいつ』が追い越して行くのを感じたが、そんなものに関わっている暇はない。

「見えた、、あれは!!」
具象化した修羅刀の亡霊の中に、一瞬、かつて父と呼んでいた者の姿を認め、その場に降り立つ。

「教えてもらいますよ。あの掛軸と『刻凪(ときなぎ)』と呼ばれていたあの男のことを。」

怨麗から壬元典烈の亡霊へ
97年10月19日:07時36分10秒
休息(修羅刀編) / タイガ
 (やれやれ、あいつがこんな所にいるとはね。
  しかし、今は、俺に関わっている余裕が無いようだ)
 それに、こちらも必要な力とやらもまだ手に入れていない。
 (この場はほっとこう。
  ……にしても、こいつらは一体何の話をしてるんだ?)
 鱗麗と暁雲(蜘王は名前を知らないが)のことである。
 特に暁雲だ。
 目印となる物ができたのはついさっきの筈なのに何故、こちらより先についているのだろう?
 (まあ良い、とりあえず今俺にできる事はあまり無いようだ)
 元々、鱗麗に付いてきたのだってせっかく法力の教授をしてくれると言ってきたのに、何だか忘れられてしまいそうな気がしたからだ。
 「おい、鱗麗、俺はしばらく休ませてもらうかな」
 鱗麗から下りて言うと、そばの木の上に登り、枝の上で結界を張って横たわる。
 と、いっても暁雲の張ったような結界ではなく、甲蟲の糸を張り巡らしたもので、小型の鷲以上に大きな物は入れない。
 
 元金剛機狩り「蜘王」より「鱗麗」へ
97年10月20日:10時45分09秒
問題はですね(修羅刀編) / 夜光
  夕霧たちが裕太編から真修羅刀争奪戦にきたことが問題ではあるのですね(^^;
  滅光さんだせば大多数の人をピンチに(爆)
  ついでに龍脈は流れているからこ、運気を運んでくるのであり、ため込まれていれば意味はないような気がするんですけどね〜(-^^;
  さて、では、まだ出番がきてない滅の旦那はおいておいて、銃槍使いのお二人に少々動いていただきましょうか。
 
  少しの間。意識を失っていた。彼は。
  その彼の意識を現実に呼び戻したのは少女のか細い手だった。一生懸命力の限り青年を支える少女の手には力と同時にそれ以上に得難い
 思いによって彩られていた。
 「立場が逆になっちまったかな」
  その顔から苦痛の色が取り除かれる。彼は今彼が持つ最強の武器を再びその手にしたのだ。
 「大丈夫さ。俺は負けない。今までもずっとそうだったろう?」
  少女の頭を優しくなでる。心配そうだった少女の顔にも再び無邪気な笑顔が宿る。「守りたい」力がわいてくる不思議な呪文だ。
 「地脈が枯れてるだの。森が泣いてるだの。いやな場所だったんだね〜。ここは、今まで気づかなかった俺も馬鹿だけど」
  苦笑まじりだがそれは笑顔だった。
 「さて、全快でたたくぞ」
  銃槍が火を噴く。それは実体のないはずの怨霊すら打ち抜く。それこそが真実の姿であるといいたげにそれまでにない力を放ち、
 逆風の中に立っている。
 
 銃槍使い 枯蔦 
  
97年10月21日:10時24分40秒
鱗麗(修羅刀編) / tomy

「おい、鱗麗、俺はしばらく休ませてもらうからな」

鱗麗は答えない。声が届いているかどうかも怪しかった。


「鱗麗」から元金剛機狩り「蜘王」へ


97年10月28日:11時06分39秒
妄執の亡霊 壬元典烈(修羅刀編) / tomy
(おお、麗よ。我が愛し子よ。わしの邪魔をする奴等を滅ぼしておくれ。竜神より授かったその力で。)
亡霊は怨麗を見つめる。怨麗の中にかつての娘、麗のかけらを見つけて。かつてと同じくゆがんだ笑みを浮かべながら。
97年11月06日:19時25分16秒
怨麗(修羅刀編) / tomy
「ぐっ。こんな時に双角がいてくれたら、、。」
怨麗は困っていた。亡霊の前に名乗り出たのは良いが情報を仕入れる手段がない。『あいつ』の使う《心を読む視線》を使えば良いのはわかっている。しかし使い方がわからない。一旦明鏡に封印しようにも分身では霊力も使えない。

「そうか。自分の霊力でなければ、、!」

辺りを見回すと「蜘王」の休んでいる結界を見つけ、そこに飛ぶ。

「ねえ、蜘王、あんたの霊力を貸してもらえないかい?」

怨麗から「蜘王」へ
97年11月07日:07時42分23秒
貸し出し(修羅刀編) / タイガ
 霊力を貸してくれと頼む怨麗に
 「俺が今休んでるのは何のためだと思う?」
 枝に預けた上体を起こしもせずに怨麗を見る。
 「後で……、かたが付いて、幾らもしないうちに返せるというなら、貸してやってもいいがね」
 意地悪そうな口調で言う。
 
 元金剛機狩り「蜘王」より「怨麗」へ
97年11月09日:09時39分47秒
返済期日早過ぎ(修羅刀編) / tomy
「後で……、かたが付いて、幾らもしないうちに返せるというなら、貸してやってもいいがね」
その蜘王の言葉に内心舌打ちをしながら怨麗が続ける。

「だったらそっちが済んでからでもいいさ。」
それでは間に合わないような気もするが、今は他に手立てもない。

「できるだけ早めに済ませとくれ」

怨麗から「蜘王」へ
97年11月10日:09時26分37秒
説明(修羅刀編) / タイガ
 何か勘違いしてるらしい怨麗に上体を起こして応える。
 「あんなあ、俺は、あの男と戦いたいから、待ってんだよ。
  あいつは今、怨霊と戦ってんだろうが、順番ってものを考えろよ。
  いいか、俺は確かにあんたに雇われた。
  だがその内容は、修羅刀とやら持ってくる事だけだ。
  他の事は俺の好きなようにさせてもらうぞ」
 
 元金剛機狩り「蜘王」より「怨麗」へ
97年11月10日:14時27分30秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー

「その前に俺の用を済ませよう」

鋭敏な感覚は背後で行われた会話をも捉えていた。
気配がともすれば見失いがちになるほど薄かった先ほどとは違い
ぎらぎらした気配を放つ様になった炎は事も無げに言う。
その右腕が指先からほどけ、二の腕の半ばまで霧のような状態になる。

「壬元典烈とやら、お前が欲しいという奴がいる。出て来てもらうぞ」

半ばまでほどけた右腕を沙夜の背中に突き入れる。
一瞬の停滞の後、炎が笑う。

「いたな」

無造作に腕を引き抜く。腕の先には白いもやの様なものがわだかまっている。
法力の持ち主には分かるだろう、それは人の魂だった。
顔を歪ませ、逃げようと、修羅刀に戻ろうと足掻くが果たせない。

「別嬪さんよ、あんたのお望みの代物だ。どうする?」

炎 怨麗に向かって

>この腕は霊体なので沙夜には被害は及びません。
97年11月10日:22時23分16秒
怨麗、そして鱗麗(修羅刀編) / tomy
「あら、私にはもう終った様に見えるけど。」
蜘王の言葉を聞き怨麗が答える。見ると亡霊は再び修羅刀に吸い込まれ、枯蔦の戦うべき相手は既にいない。法力を使えない蜘王が気付かなかったのは無理もないが。

「ここで休んでいたから気付かなかった様ね。そんなことより、さっさと戦ってきたら?」

怨麗から「蜘王」へ


「別嬪さんよ、あんたのお望みの代物だ。どうする?」
炎が壬元典烈の亡霊を捕まえて言う。

「助かるわ、炎。後はそいつから情報を、、、」

「それはわれも知りたいな。」
いつの間にか怨麗の背後に現れた鱗麗が言う。

「なっ。」
振り返る怨麗。気にせず続ける鱗麗。

「我を出し抜けるなどと思うたか?お前ではうまく能力(ちから)を使えまい。どれ、われが視せてやろう。」
口元に笑みを浮かべ、鱗麗が指を鳴らす。それと同時に分身がはじけ2人は再び一つに重なる。

「思い出すがよい、壬元典烈。龍の掛軸とそれを持ってきた男の事をな。」
そう言うと同時に鱗麗の瞳が金色に輝き壬元典烈の意識が流れ込んでくる。

「ほう、、名代の元か。」

「やはりあの男の手がかりはないか。まあ、あっても偽物であろうから無駄な事をせずに済んだと言うところよの。」

「もう十分。感謝するぞ、『炎』とやら。」
そういうと手を一振りする。小指の先ほどの大きさの光の玉が壬元典烈の亡霊の元に飛び、ぶつかると同時に大きく弾ける。閃光の跡には亡霊の存在した気配すら残されてはいなかった。

怨麗と鱗麗から炎へ
97年11月11日:08時41分46秒
あれ?(修羅刀編) / タイガ
 枯蔦と怨霊の戦い終わってたんか、気が付かなかった。
 ……なるほど、炎が消したんだね。
 (過去LOGを見た)
 でも枯蔦って今何をしてんだろ。
 何処にも記述が無いよね?
 
 
 返事をしようとした矢先に鱗麗が怨麗を消すのを見て、
 (どうやったんだありゃあ。最後まで話をさせろよ、まったく)
 思いはしても、口には出さない。
 「んじゃ、奴の方に行くかね」
 (もう霊力も必要無い様だし)
 
 元金剛機狩り「蜘王」より銃槍使い「枯蔦」へ
 
 ところで、今となってはどうでも良い事ですが、そもそも枯蔦と戦った後だと霊力残りません。
 すでに二回サムライ化しており、もう一回サムライ変化をすると、霊力が残り1点になってしまうんです。
 これで霊力を渡したらマイナスになってしまいますよね、こんなとこで、何時間も気絶してらんないんで、
 怨麗に霊力は貸せなくなります。
97年11月11日:18時16分46秒
re:あれ?(修羅刀編) / ジョーカー
いや、別に消していませんよ。炎の旋律は怨霊の動きを封じていただけです。
沙夜が修羅刀を手にし、陣を抜けたことで封呪が弱まり
その隙に怨霊が元の器、修羅刀に再び戻ったんです。
修羅刀が沙夜を乗っ取り動き始めた以上、修羅刀の原動力とも
本体とも言える怨霊が別行動しているのは不自然だと感じたので。