97年09月11日:11時25分00秒
無題(逃亡編+修羅刀編) / ジョーカー
 そうか少女の反応が返ってこないのはそのせいか。(笑)
 問答無用で記憶を封印した方が良かったかな?精神的外傷を癒すのに
 一番有効なのは時間だし。もっともそれでは少女が語れないですからねえ。
97年09月25日:10時30分14秒
いつ目さますかな?(修羅刀編) / 夜光
  少女は夢の中にまどろんでいた。少女は夢の中で怯えていた。
  どちらも真実でありどちらも間違えである。
  少女は二人に別れてしまっていた。いや実際にはもっと無数の心のかけらがあるのかもしれない
 けれど、目に見えるほど力強かったのは二人だけだった。
 「怖いものなんてすべて壊してしまえばいいんだ。そうすれば怯えなくてすむんだから!」
  その様は獣のように美しく、ガラス細工のようにもろい。
 「お兄ちゃんがいればきっとなんとかなるよ」
  その様は絹織物のような美しさであり。なまなか壊れることはない。
 「今はお兄ちゃんはいないんだよ。私がなんとかするしかないんだ」
  獣の美しさをもつ娘が言う。
 「お兄ちゃんは私がそんなことするのを望んでないよ」
  鈴を転がすような声がそれにいらえる。
 「じゃあ、どうしようってのさ」
  詰問するように詰め寄る。
 「それは....」
  少女がこまりはて...動きを止める。
 「わからにんだったら....」
  私にまかせな...その言葉を言うことはできなかった。自分たちの...いや自分の心に
 入り込んできているものの存在に気づいたから。
 「「あなた誰?」」
  二人の少女は同時にそう声をかけていた。
 
  枯蔦の連れている少女 より 人斬り 炎 へ
97年09月25日:20時38分14秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 降りていくと二つの気配を感じる。遠目に見てみるとどうやら
 この少女の中に存在する人格が議論をしているようだ。
 ここは魂の中、距離は無意味。二人が話している内容も聞こえてくる。
 魂の波長を合わせているせいもあって彼女達はこちらには気付いていない。
 それとも議論に没頭しているせいだろうか。
 魂の内に置いては厳密には声というものは存在しない。
 思念が直に相手に伝わるのだ。だから普通は考えただけでそれが
 相手に分かってしまう。
 
 (だがそれではいささか不便ですね)
 
 強固な意志力と小技を使い思念を自らの内に閉じ込める。
 聞いていると好戦的な少女とおとなしそうな少女である。
 どちらもこの少女の一面なのだろう。先程垣間見た記憶の中で
 屍山血河を築いていたのがこの気の強そうな方。あの銃槍使いに
 くっついていた時に現れていたのが、先程僅かながら“声”を交わしたのが
 もう一方だろう。
 
 (そう言えば彼の名前も知りませんね。もっとも聞いたところで
 お兄ちゃんはお兄ちゃんだよと言われそうですが)
 
 先程の事があるから迂闊に少女の名前を聞いてしまうと
 元の木阿弥である。どうするか迷っていたところ外から覚えのある波動が伝わってくる。
 
 (これは滅光殿)
 
 だが他人の魂の中では位置が掴めない。“網”を拡げる。
 炎と言えど、ことこれに関しては極めているとは言い難い。
 “網”を拡げようとして“隠れ蓑”が剥がれてしまう。
 
 (おや怨麗殿とあの蟲サムライの所に現れましたか)
 
 そこに異物を感知した少女達が誰何の思念を向けてくる。
 外に向けていた意識を戻し、少女達に向き直る。
 
 「私ですか?私は炎と申します。ただの卑しい覗き屋ですよ」
 
 優雅に一礼する。
 
 「立ち入るつもりはなかったのですが拠ん所ない事情がありまして。
 許可無く入り込んだ無礼をお許し下さい」
 
 人斬り 炎  少女達に向かって
97年09月27日:11時08分46秒
二人の少女いくつもの答え(修羅刀編) / 夜光
  目の前に見知らぬ人がいる。でも恐怖は感じない。けれど、お兄ちゃんみたいに
 安心することもできない...
 
 「「あなた誰?」」
 
  二人の少女が同時にそう問いかける。すると白石の美貌を持つ青年は丁寧に返事
 を返してきた。意味はよく解らないけれども悪意を感じることはできなかった。
 しかし、それとは別に本能的な部分で保護が働いたのだろう。あたりはやはり無明
 の闇に包まれているが。先ほどまですべての者に聞こえていた「声」が現実の「声」
 と同じ属性を得ていた。
 
 「あなた、『私』の名前を聞いた人だね?」
 
  獣の美しさを持つ少女が警戒心も露わにそう問いかける。
 
 「でも、優しそうな顔してるよ。かけた魂が悲鳴をあげて
 いるみたいに」
 
  もう一人の少女がそう言葉をつなぐ。
 
 「だとしても、いやな事を思い出させてくれた人は嫌いだ」
 
  少女が唇を尖らせる。子供らしい単純でわかりやすい心
 境ではある。理屈より感情に、感情より直感に従う。その
 姿がかわいらしいのは無垢さの証明。そしてそれは、純粋
 な残酷さと隣り合わせになっている。
 
 「でも、お兄ちゃんだってはじめは...」
 
  もう一人の少女がおずおずと言葉を返す。けれど、その顔には笑顔
 と同時に何か楽しいいたずらを思いついたかのような雰囲気が隠され
 ていた。
 
 「お兄ちゃんは特別だよ!!。『私』を『私たち』をたすけてくれたじゃない!!」
 
  目の錯覚でなければその瞳には涙すら見えたかもしれない。解って
 いるくせに。そう思うと怒りがこみ上げてくる。
  どうやら、侵入者のことも心に掛ける心配事でもないようである。
 
  枯蔦のつれている少女 より  人斬り 炎へ
97年09月27日:20時25分23秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 再び二つの人格の間で言い争いが始まる。そこに炎の「声」が割って入る。
 
 「そう、私の用というのもその『お兄ちゃん』に関わることなのですよ」
 
 さすがにこれを無視することは出来ず、二人が炎に注意を向けてくる。
 
 「彼は先程まで巨大な怨霊と戦っていました。彼も並々ならぬ腕とは言え
 敵もさるもの。易々とは勝てないでしょう」
 
 炎は腕を使って宙に輪を描く。それは水面のようにしばらく揺らいだ後
 炎の見てきた光景、枯蔦が魂のみの姿となって怨霊と繰り広げていた戦いが
 映し出される。
 
 「しかし幸か不幸か彼は修羅刀―見ていたでしょう、彼が持っていた
 あの刀です―を手にしています。その力を合わせれば勝つことは
 不可能ではないでしょう。ですがあの修羅刀は見る限りでは隙あらば手にした者を
 修羅道へと引きずり込もうとしています」
 
 “鏡”が枯蔦の手にした修羅刀に焦点を合わせ
 修羅刀が取り込んだ修羅の魂達、その怨念が
 核となった鬼の魂が視覚化される。
 
 「そしてそれはさほど先のことではありません。遠からず彼は
 魂が業の重さに耐え切れなくなり、修羅の道を歩むことになるでしょう」
 
 炎が手を握り込むような仕草をすると“鏡”が消える。
 
 「彼が修羅になるところを見たいですか?」
 
 炎  二人の少女に向かって
97年09月29日:14時06分24秒
愚痴(修羅刀編) / 夜光
  みゃあ。修羅刀編はほとんど動かず。あやかし編は加速装置つき
 さていったいどうしたものか....
  プレイヤーとキャラの知識のギャップがでかすぎるなり〜。
  修羅ってなに?って聞き返しそうなんだよな〜(;;)<少女
  
 
97年09月29日:19時42分41秒
RE:愚痴(修羅刀編) / ジョーカー
 >プレイヤーとキャラの知識のギャップがでかすぎるなり〜。
 >修羅ってなに?って聞き返しそうなんだよな〜(;;)<少女
 
 それでも構いませんよ。やりようはありますから。
97年09月30日:15時27分15秒
夢幻の如く(修羅刀編) / 夜光
 「「お兄ちゃんがどうかしたの?!」」
  期せずして二人の声が一つになる。それは少女の心の中で支えになるもっとも大きな者
 だから。自然と炎の声に耳を傾けてしまう。
  この人は嘘をついてはいない。けれどなんでこんなに悲しそうな瞳をしているのかそち
 らの方が少女には気がかりであり。
  もう一人の少女は警戒心も露わににらみつけているから...声がきちんと届いているか
 は...怪しいものである。
  けれど、お兄ちゃんの姿を見せられれば話は別。嘘は直感で解る。これは主観が混じっ
 ているけれど実際に起こっていることだと。すぐに解った。
 「「お兄ちゃん」」
  叫び声とともに少女は一人になる。
 「修羅ってなに?わかんないけどお兄ちゃんが大変なんでしょ」
  闇は次第にその姿を消していく。光と闇ともにあるのが人の心なのだから。あるべき姿
 にそれが戻っていくだけのこと。 
 
  枯蔦のつれている少女より 人斬り 炎へ
97年09月30日:21時38分57秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 目の前で分裂していた少女が重なっていく。
 それほどまでにあの銃槍使いが大切なのだろう。
 
 「修羅とは簡単に言うと、永劫の苦しみに囚われた者達のことです。
 積もり積もった業に魂が耐え切れなくなり、砕け散ってしまうのです。
 それで死ぬわけではありません。しかしそれは死よりも恐ろしいこと。
 何故なら修羅と化したものは死した後も業に魂を焼かれ続ける。
 誰かがその業を祓わない限り末世まで苦しみ続けるのですから」
 
 少女の目を真っ向から見据える。
 
 「彼は今、修羅と言う名の深い谷の崖っぷちに立っています。
 後一押しで転がり堕ちてしまうでしょう」
 
 眼が冷ややかな光を放つ。
 
 「言っておきますが私には彼を助ける義理はありません。
 むしろ修羅となった彼と闘ってみたいという気持ちが強い」
 
 一瞬だけ炎の周囲が陽炎のように揺らめく。闘いに対する飢えが滲み出ているのだ。
 
 「ですがここにそれを望まないであろう者がいます。
 貴方には先程、私の拙い演奏の聴衆になっていただいたのでね。
 多少は考慮しましょう。貴方がどうしても彼を助けたいというのならば。
 首を縦に振りなさい。さすれば私が助力しましょう。
 ただしその代償は貴方の魂です。その覚悟のない者に力を貸す気はありません。
 繰り返しますが私は彼がどうなろうと知ったことではありません」
 
 厳しい“声”で問う。
 
 「選ぶのは貴方です」
 
 炎  少女に向かって
97年10月01日:10時14分56秒
夢の中にて(修羅刀編) / 夜光
 「お兄ちゃんが助かるならなんでもするよ」
  てらいも惑いもなく。選ぶべきたった一つのものを持っているもの特有の笑み
 「だけどね、お兄ちゃんはきっと変わらないよ。お兄ちゃんはずっとお兄ちゃん
 だもん。暗闇の中に光を投げ込むことができる人は強い人だって....いつも言っ
 てたもん。わたしの暗闇を払ってくれたお兄ちゃんが弱いわけないもん。大丈夫
 だよ」
  純粋な純粋すぎるほどの笑み。それは白に似て黒、黒に似て白。あらゆるもの
 が集まってできる。対極の何かを同時に秘めていた。
 「それから、私の『こころ』はわたしのものだれにもあげないよ。私はどうなっ
 ってもいいなんて言わない。お兄ちゃんと一緒にいられないなら、すべてを壊し
 ちゃうよ」
  その顔は笑みに縁取られながら、奇妙な艶っぽさと、底冷えのする何かに覆わ
 れていた。 
  
 枯蔦のつれている少女 より 人斬り 炎へ  
 
97年10月01日:12時38分01秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 「クククク、これはこれは」
 
 暗い笑い。先程は瞬き一つの間だった炎の身体を包む揺らめきが
 広がる。それは少女の魂そのものをも揺るがしていく。
 
 「彼を助けるより彼を失った貴方と手合わせをしたくなってきましたね」
 
 その揺らめきの名は飢え。ただ強者との闘いを望む炎の飢えだ。
 その笑みは骨ごと灰にする灼熱と血も凍る極寒そして深淵を秘めていた。
 
 「まあよいでしょう」
 
 その言葉と共に揺らめきが治まり再び少女の心の中は静寂を取り戻す。
 だが笑みは浮かべたままだ。いやより深くなっている。
 
 「しかし誰が貴方の魂が欲しいと言いましたか?下等な妖物と一緒にしないで下さい」
 
 炎の双瞳が紅い輝きを放つ。抑えてはいるのだろう。だがそれでも
 少女の心は先程より激しく揺らいだ。嵐の中の木の葉のように。
 
 「貴方の魂にそれだけの価値があると思っているのですか。
 思い上がりも大概にしなさい。貴方の魂には器になって貰います。
 耐え切れずに砕けるかどうかは貴方次第。その覚悟が無い者には
 力など貸したところで無駄ですからね」
 
 「それでもよいというのならば。速やかに覚醒することです。
 寝ていたところで彼は救えませんよ」
 
 冷たく告げると炎は心の中より出ていく。残された炎の魂の欠片が
 炎の“声”を伝えてくる。
 
 「私はどちらでもよいのですからね…」
 
 炎  少女に向かって
 
 今現在少女の心の中には炎の魂の欠片が残っているので
 それが炎の心と少女の心を中継するので言葉を使わなくても
 会話が交わせます。そこまでしなくてもよかったんだけど
 持っていってしまうと記憶の封印が緩んでしまうので。
97年10月01日:13時07分52秒
夢織(修羅刀編) / 夜光
 「もう答えなんて決まってるよ」
 
  やはり純粋な残酷さを秘めた笑み。手にしたそれを離すまいとする思い。
 そして、それ故に一つしか選べない。すでに決まっているのだ。答えは。
 選ぶ必要もないほどに。
 
 「わたしがかけてもお兄ちゃんがかけてもだめ。そんなのは許せない。そ
 のためなら。わたしはなんだってするよ。わたしがえらべる答えなんて、
 はじめから一つだけだよ」
 
  無邪気な笑み。それが本当に笑みなのか...それとも何かを偽るためのも
 のなのかそれは解らない。けれど選べる答えはやはり一つしかないのだ。
 
  少女はうっすらと瞳を開いた....
 
 枯蔦の連れている少女 より 人斬り 炎 へ
97年10月01日:13時51分01秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 少女の身体から抜け出した炎は自分の身体に戻る。
 残っていた炎と情報交換をする。一人の身体に二つの、いや
 二人分の魂が宿っているのだ。どちらが本来のものだったかは
 どちらも覚えていない。いつしか二つの魂は融合し、一つの魂の裏と表になった。
 どちらも炎であり、人であり妖であった。
 
 (おう。返ってきたか。ご苦労だったな)
 
 (はい。でも大変だったのはそっちでしょう)
 
 (まあな、修行が足らん身にはちときつかったがなんとかなったよ)
 
 (滅光殿が現れたのはご存知ですか?)
 
 (ああさっき感じた。別嬪さんのところだろ。行きたかったが
 この娘を放っておく訳にもいかんしな)
 
 (双角殿と約定を交わしてしまいましたからね。怨麗殿は
 化身しているようですし、あの蟲サムライと双角殿もいます。
 しばらくは保つでしょう)
 
 (くそ、軽々しく約束なんかするもんじゃないな。身体が疼いてしょうがないぜ)
 
 (私もです。そうそうさっき気付いたんですがこの娘相当の曲者ですよ)
 
 (………なるほどねえ)
 
 背負った娘が覚醒する気配を感じる。
 
 〔起きたか〕〔起きましたか〕
 
 炎と炎  少女に向かって
97年10月03日:18時29分29秒
いっそ炎とぶつけちゃいましょう(笑)(修羅刀編) / tomy
「誰か、、来る。」
亜夜は暁雲とは違い修羅刀に集中しているわけではなかった。結果、暁雲より先に修羅刀に近付く小さな気配に先に気付いてしまう。ほぼ完全に気配を消せる炎のものではなく、その背中の少女の気配に。

「、、、行ってみる。」
言って、駆け出す亜夜。

亜夜から暁雲と炎へ
97年10月03日:23時34分18秒
暁雲、炎(修羅刀編) / ジョーカー

 
 
 背中の娘が覚醒する気配があったので“声”を掛ける。
 だがそのいらえが返ってくるよりも早く、新たに近づいてくる気配を察知する。
 さっきまでにはそっちには何も居なかったはずだった。
 その疑問は瞬く間に氷解した。“網”を拡げていくと
 向かってくる気配の向こう側には暁雲の気配。どうやら空を渡ってきたらしい。
 
 (道理でね。いきなり現れるわけだ)
 
 もう一人が声なき声を交わす。
 
 (向かってくるのは先程感じた、人ならざるものの一人のようですね)
 
 (のようだな。勘付かれたか?)
 
 (いえ、我々に、ではないでしょう。おそらくはこの娘ではないかと)
 
 (ってことは俺達が気配を消しても何の意味もないってことか)
 
 苦笑の気配。
 
 (ですね。気配を消すのをやめましょうか?)
 
 (だな。考えてみればさっきの笛で俺達が居ることは親父にゃ、もうばれているだろうし)
 
 (御師匠様に会うのも随分と久しぶりですね。私達が飛び出してからですから
 かれこれ三十年程ですか)
 
 (そんなもんだろう。じゃ消すのをやめるぞ)
 
 少女に気配に向かっていた亜夜は突如、新たな気配が現れたことを
 感じた。それも今までの気配とほぼ同じ方向、同じ距離に。
 迷う。だがあまりにも近づきすぎている。瞬間の躊躇。
 動きの止まった亜夜に声が届く。
 
 「なにもんだ?」「誰ですか?」
 
 成人男性の声。その二つの声は高さも違うし、言葉遣いも違う。
 だが言葉の始まりと終わりが寸分たがわず、重なって聞こえ
 そして何故かどちらも同じ人物の声のように感じた。何故だかは分からないが。
 
 炎と炎  亜夜に向かって
97年10月04日:10時23分03秒
少女(修羅刀編) / 夜光
  少女が目を覚ますと目の前に見知らぬ、先ほどまで一緒にいた、怖い、優しい人の背中が見えた。
 (ここ、どこだろう...)
  首を回してあたりをみる。
 
 「なにもんだ?」「誰ですか?」
  
  目の前の背中から声が体を伝わって聞こえてくる。
 (誰かいるのかな?)
  背中の主の視線の先を追ってみる。そこには綺麗な顔をした人がいた。
 (わあああ。綺麗だな〜。いいな〜)
  その姿の美しさに圧倒されるというか、陶然とした風になる。
  その時なにかが聞こえてきた...前にも聞いたことがある。...それはいつだったろうか...思い出す
 と、頭が痛くなってくる。けれどこれだけはわかる...
 (お兄ちゃんの声だ。呼んでるの?)
  炎の背を勢いよく蹴って、駆け出す。まるで風のごとく、道がその前に広がっていくかのごとく。
  
  枯蔦のつれている少女 より  人斬り 炎へ
97年10月06日:22時44分58秒
亜夜(修羅刀編) / tomy
「なにもんだ?」「誰ですか?」
2つにして1つの声が聞こえる。

「私は亜夜。夕霧お母様の娘です。」
リンとした声で亜夜が答える。もっとも答えになっているとは言えないが。そして聞き返す。

「あなたがたは?」
その質問とほぼ同時に、少女が炎の背から飛びだし、枯蔦へ向かって駆け出した。

「追いかけなくてよろしいのですか?」

亜夜から炎と枯蔦のつれている少女へ
97年10月06日:23時12分26秒
炎(修羅刀編) / ジョーカー
 起きたかと思うと、炎の背を踏み台にして少女は風のように駆けていく。
 
 「泣いてばかりいたあの娘とは思えんな」
 
 (全くです)
 
 正直な感想を口にする。だが心の中を覗いた炎には
 その理由も合点がいく。とりあえず現れた女に返事をする。
 
 「俺の名は炎」
 
 「私の名も炎です」
 
 短い間に雰囲気がガラリと変わる。
 
 「追いかけなくてよろしいのですか?」
 
 その亜夜の問い掛けに炎は口の端を歪める。
 
 「言われるまでもねえ」「追い掛けるに決まっているでしょう」
 
 全く別の口調、言葉が一人の男の喉から同時に出てくる。
 くるりと背を向ける。それは炎の自信の現れ。
 
 「亜夜さんよ、付いてくるなら付いてきな。面白いもんが見れるかもしれねえぜ」
 
 「命の保証はしませんがね…」
 
 含み笑いをその場に残し、炎は先程の少女を遥かに越える速さで
 森の中に消えていく……
 
 炎と炎  亜夜に向かって
97年10月07日:13時06分58秒
「かける」修羅刀編 / 夜光
  うにゃ?亜夜の書き込みみてると枯蔦ってもう見えるところにいるのかな?
  
  蒼さん、掛け合い記録の間拝見させていただきました...それはいいのですが私は「夜光(やこう)」
 で「夜行(やぎょう)」じゃないですよ〜(;;)
  愚痴はこれくらいにしておいて...少女です....相変わらず血反吐はいても納得できないくらい難しい(シクシク)
 
  目の前にいる綺麗なこの隣を駆け抜ける。
 (急がなきゃ。お兄ちゃんきっと大変なんだ。あのへんな人(?)もなんか大変みたないなこと言って
 たし。急がなきゃ)
  自然と足は速くなる。けれど、いくら速いと言っても獣道をいく動物ほどはやくはなれないし、大人
 よりは遅いだろう。けれど、彼女は一心不乱にかける。
 
 枯蔦のつれている少女より みなさまへ
 
 #結局君はお兄ちゃん命なんだね(^^;さて、君は次の枯蔦行動後はキーパーソンだぞ(^^)
97年10月07日:14時20分11秒
いや(修羅刀編) / ジョーカー
居ないはずです。単に枯蔦のいる方に走っていった
というだけのことでしょう。

しかし
>へんな人(?)

これって炎の事か?(笑)
97年10月07日:18時18分29秒
亜夜(修羅刀編) / tomy
「亜夜さんよ、付いてくるなら付いてきな。面白いもんが見れるかもしれねえぜ」

「命の保証はしませんがね…」
炎達の声が響く。その問いかけにに答えることはせずに、亜夜は少女の方へ向かう。
そしてぽつりとつぶやく。

「考えてもわからない、でも見ればわかるかもしれない。」

亜夜から炎と枯蔦のつれている少女へ