97年08月18日:16時48分58秒
tomyさん帰ってきてないけど、動ける準備を / 月夢
 すでに題じゃないな(笑)とにかく玄屋と琴音たち引き合わせときます、こっちに人止めとくと枯蔦やばそうだし(笑)。
 
 
「やってられんなあ・・・」
 武者と真っ向から打ち合うどころか、ともすれば圧し気味にすらなっている現状に玄屋が苦笑する、ここまで来るとどこか達観した様子すら見えてくる。
「・・・こいつとここまでやれたのは静弥いらいかな・・もっともこいつが静弥の稽古用にわざわざ作った物だと聞いたら怒るかもしれんがな」
 にやと人の悪い笑みを玄屋が浮かべる、これが彼一流の最後の冗談なのかも知れない。
「さて、あちらさんまだ奥の手ありそうだな、となると・・・悪いな夕霧、さきに静弥に詫び入れに行かせて貰うわ」
 ふうと溜息一つついて空を見上げる玄屋、すると、
「ん?」
 玄屋の感覚に引っかかる紗の力、そして上からおりてくる巨大な影。
「な!!」
 おりてくるというより降ってくるという感じで木々をへし折りながら地面に着地する式、さすがの玄屋も唖然としてついただただ呆然と眺めてしまう。
「なんつう、非常識な物を・・」
 さすがの事に蜘王も手を止めてしまっている中、一人の坊主姿の男がひょっこり姿を現し、気楽な口調で話しかけてくる。
「ええ月、ええ調べじゃ・・・・」
 場違いな事を喋り出す、坊主に、呆れながらも警戒心を戻して、玄屋は相手を見直す。
(敵か?それとも・・・・)
 しかしその考えは予想外の第3者の声により中断させられた。
「お父様!!」
「・・・・琴音?」
 式が消えたほうから駆け寄ってくる姿は間違いなく娘の者。
「な、なにがどうなっている?」
 訳がわからんといった表情を浮かべて思わずぼっと立ち尽くしてしまう玄屋だった。
 
97年08月18日:21時20分22秒
暁雲 / ジョーカー
 駆け寄ってくる娘の姿を、思わず目をこすりながら見ていた玄屋だったが
 
 「こりゃまたひどい怪我じゃのう」
 
 不意に耳元でそんな声が聞こえる。愕然としつつ振り返ると
 法師姿の初老の男が自分の身体をじろじろと眺めている。
 その男はほんの少し前まで、娘のいる方で場違いなことを言いつつ瓢箪を
 振っていた。まだ猶に三、四間(5、6m)は離れているはずだった。
 だというのに娘に気を取られた一瞬のうちにその距離を詰めたというのか。
 そんなことを考えていた玄屋に男が話し掛ける。
 
 「夕霧さんと琴音さんから話は聞いておる。玄屋殿じゃな?
 儂はひょんな事から、といっても大したことではないが夕霧さん達と
 同行している暁雲と申す。あの坊主を届けたところ、風夜殿の屋敷に
 琴音さんが来ておってな、なにやら嫌な予感がするんじゃと。
 それで琴音さんは夕霧さんに玄屋殿のところまで連れていってくれないか
 と頼んだんじゃが、そこで儂がこっちの修羅刀が目覚めたのを感じてな。
 で、血相を変えてここまで皆を式で運んできたという訳じゃ。
 もっともあの坊主は寝ちまって起きんし、それを連れてくるわけにもいかんから
 風夜殿に預けてきたがの」
 
 暁雲  玄屋に向かって
97年08月18日:21時54分18秒
桂さんへ / ジョーカー
 このままでは香の影が薄くなってしまいますよぉ。
 静弥にそっくりならここでなんか喋らないと不自然だし。
 それとも頭痛がぶり返してきて行動不能という扱いにしましょうか?
97年08月19日:08時12分54秒
蚊帳の外状態 / タイガ
 蜘王が空から降りてくる式に気を取られた隙に再び「武者」が切り込む。
 「つぅ…」
 今度も避けきれずさっき枯蔦に切られ再生したばかりの腕を裂かれる。
 「この…」
 (これ以上戦鬼蟲で再生してたらあの銃槍使いとやりあう分がなくなるな…)
 内心でそんなことを思いながら戦法を変える事にする。
 「こういうのはあまり好きじゃないんだが…、お前だけに関わっていられないようだ」
 言い訳めいた台詞を口にしつつ「糸」を「武者」に絡めていく。
 わずかな時間で縛り上げられた「武者」が地面に転がる事になった。
 
 蟲サムライ(?)「蜘王」より陰陽師「玄屋」へ
 
 PS 蜘蛛ですから…。勘弁してください。
    こうなると本当にこいつと戦ってる余裕があるか分からないので。
97年09月02日:15時28分13秒
困った・・・(^^;; / 桂
 9月に入って書き込めるようになったのはいいので
すが、修羅刀編・・・どーなるんでしょ。
なーんか別の奴も始まって、活発になってしまっ
て・・・・(^^;;
さーこまった。展開がわからん(爆)
ま、前置きはこれぐらいでとりあえず<修羅刀編>
の書き込みを(爆)
--------------------------------------------
 香は潜んでいた。深い森の中に。彼がいつ式から
降りて森の中に消えたのか、それに気づくものがい
たのだろうか?
「・・・・・やれやれ・・・・」
一風変わった銃槍を構えて彼はつぶやく。
「僕が・・・・人助けをするなんてね。」
ぽつりとつぶやくやいなや、彼は蜘王に向かって
引き金を引いた。

周囲にかすかに銃声が響いた。その銃声は洗練され
もはや官能的とまでに高められた音であった。
97年09月02日:16時40分02秒
そーでした / 月夢
 玄屋が動いてませんね、というか実は今書こうかと思ったら香さんが動いたでここで玄屋が返事したら変かなとおもったもので。
 ではこうしましょう。
 
 場違いな暁雲の言葉に一度は毒気を抜かれたが、玄屋とてその一生は波乱に富んだ者であり、いつまでも動じてるわけでない。
「少々混乱しそうな状況だが、何とか理解した、助かった事は礼を言うが、できればこいつはおいてきて欲しかったが」
 抱きついている琴音を離しながら言うと琴音がきっと睨む、
「お父様!」
「わかったわかった・・」
 文句を言おうとする琴音を制止ながらさらに質問しようとしたその時、
「・・!?」
 銃声が当たりに響きわたった。
 
 
 時間的にはこんな感じでつなぎますね。 
97年09月04日:08時33分32秒
それでは修羅刀編から / タイガ
 武者とやらを糸でからめとった直後、実にいやな予感がした。
 殆ど無意識のうちに右手がひらめく。
 その手から伸びた数本の糸が飛来する弾丸をはじく。
 「……誰だ?」
 ぽつりと呟き、振り返る。
 銃槍を構えてこちらを見ている男が一人。
 (銃槍使い?…いやあいつは銃槍をおいていったはずだ。別人か…。
  それにしても人が増えたな…、これ以上はやばいか、ひとまず撤退しよう)
 蜘王は身を翻すと、すばやくその場を去ろうとした。
 (これで二度目の撤退か、俺もやきが回ったかな…)
 
 蟲サムライ(?)「蜘王」から銃槍使い「香」、陰陽師「玄屋」、「暁雲」、及びその他おおぜいへ
 (すみません、名前とか忘れちまいました)
 
 うーん、実に長い事書いてなかったからよく思いだせん。
97年09月08日:02時48分48秒
本当にコメだけか? / ジョーカー
 コメディばかりとも言えないと思わないでもないのですが。
 しかし確かに修羅刀編止まっているなあ。そういやtomyさんはいつ復帰するんだろう?
 そろそろ戻ってきているはずなんですが。
 まあいいや(なんか口癖になっているなあ)では暁雲が動きましょう。
 こいつ随分と動いているから少しは控えようと思っていたんだけど。
 
 響き渡る銃声。聞き覚えはない。当然だが。だが誰のものかは
 分かっている。だからことさら振り向きはしなかった。あの蟲サムライが
 逃げていく。だが止める気はない。止めてどうするというのだ。
 それよりもしなければならないことがある。玄屋の怪我を治すことだ。
 
 「今、癒しを掛けるからの。身体の力を抜いて気を楽にしなされ」
 
 片手は折れた腕に当てられ、もう一方は印を組んでいる。口からは
 淀みなく経文が流れ、見る見るうちに玄屋の傷を癒していく。
 
 「どうも切り傷ではないようじゃのう。どこかでひどくぶつけでもしたのか、玄屋殿?」
 
 暁雲  玄屋に向かって
97年09月08日:03時25分49秒
確かに / 月夢
 いろんな要素は含んでますね、単なるコメディじゃないですね、どっちかと言うと純愛ですよね。
 という恥ずかしい言葉はおいときまして玄屋反応です、ああ、どういう時間に書き込んでるんだか(笑)。
 
 銃声、音に惹かれて思わず振り返る、木々の間に隠れてよく見えないが誰かが自分ではなく蜘王の方に向けて放ったと言うことは分かる。
(誰だ、あのにいちゃんじゃねえよな?)
 預かり物の銃槍はまだ、
(と、どこだ?)
 あたりを見渡すと少し離れた場所に落ちている。
(やっぱりあのにいちゃんじゃねえな、となるとこの坊主の仲間と言うところか?)
「今、癒しを掛けるからの・・」
 まったく動じた様子も銃に対して警戒を見せもしない坊主を見てそう判断する。
(本当に千客万来だ、忙しい一日だな)
「・・・どこかに酷くぶつけでもしたのかの?」
 そう聞かれると玄屋は頭を切り替えて苦笑いする。
「式ごと叩き落とされたんでな、受け身もとれずにこのざまだ、ちと荷物もあったもので」
 そこでふと思い出す。
「あの嬢ちゃん俺の言うとおり逃げちまったかな?それともあのにいちゃんのところにいったか、どっちにしても迎えにいったほうがいいかもしれんなあ」
 少女を押し出した方を向くと玄屋は誰にともなくそう呟いた。
 
 
 ちょっとここでまず蜘王と香、それから夕霧たちの反応見たほうがいいかな?
97年09月13日:19時36分04秒
夕霧達もそろそろ動かそうかな(^^;)(修羅刀編) / tomy
「どうやら敵は逃げたようですわね」
 沙夜はそう言うと、しばらくの間観察するかのように香を見つめる。そして思い出したかのように続ける。
 「では修羅刀の元に参りましょうか。」
 
 夕霧はその言葉に続けるように玄屋に聞いた。
 「玄屋、聞きたいことは、たくさんあるけど時間が惜しいから一つだけ聞くわ。あなたは行くつもり?」
 
 亜夜はその間何も言わずに、ただじっと佇んでいた。
 
 夕霧と亜夜、沙夜から香、暁雲、玄屋、琴音へ
97年09月13日:22時15分00秒
亜夜を突っついてみよう(笑) / ジョーカー
 妹を母をただ黙然と亜夜は見ていた。
 何を言うでもなく、何をするでもなく。
 その亜夜に背後から手が伸び、肩に置かれる。
 全くの不意をつかれ振り返ろうとする亜夜だったが
 
 ぷに
 
 そんな擬音と共に指が頬に当たる。見るとその手の持ち主は暁雲だった。
 
 「ほっほっほっ、まんまとひっかかりおったな。甘いのう、お嬢ちゃん」
 
 いつの間に背後に忍び寄ったのか。ついさっきまで玄屋の横にいたはずだというのに。
 
 暁雲  亜夜に向かって
 
 暁雲は突然出現しているようですが、実際に突然出現しています。(笑)
 玄屋や夕霧の目の離れた隙に物陰に隠れ、妖術で瞬間移動しています。(爆)
 なんてくだらないことに使っているんでしょう。(核爆)
 ではこれより因縁刺激モードには入ります。一人ぽつんと立っていたら
 狙ってくれと言っているようなものですし。(笑)もっとも実際に
 tomyさんが狙っていたんでしょうが。
 えーとそれから妖術ですが、香には昔その片鱗を見せているという事にします。
97年09月14日:01時04分38秒
過去(修羅刀編) / 月夢
 ほっと一安心、修羅刀編の動き悪いからなにか動かすか悩むところだったんだけど寝、では進めましょう。
 いい加減、本当に枯蔦限界でしょうし。
 
「・・・あなたは行くつもり?」
 夕霧からのたった一つの質問、だがその中に込められる多くの意味を分かるのはこの場では玄屋と夕霧の二人だけだろう。
「そうだな・・」
 治療して貰った腕の具合を確かめるように動かしながら玄屋は答える。
「出来れば見たくもないがな、見過ごしなどしたら静弥が化けて出そうだ」
 とぼけたことをいいながらも玄屋の目は笑っていない、このまま放っておけばどうなるかは嫌になる程良く分かっている。
「それよりも、お前の方はどうなんだ?」
 玄屋は夕霧に逆に聞き返す。
「あの坊主と新しい修羅刀の件をお前に押しつけといてなんだが」
 視線だけでそのものがある方を指し、
「あれに関わる気があるのか?お前にしてみれば・・・」
 そこで玄屋は切る、不自然な切り方だが、これ以上言葉をわざわざつなげる必要はない、言いたいことは全て伝わっているだろう。
「ま、俺にしてみれば自業自得の因縁だけどな」
 そう言ってぽんと夕霧の肩を叩き、小さな声で付け足す。
「あれの怖さはお前がいちばん知ってるんだ、必要と思うなら逃げても誰も文句はいわないぞ」
 そう言って玄屋は夕霧から離れると琴音の方に歩み寄る。
「悪いが、琴音、このあたりの10才ぐらいのお嬢ちゃんがいるはずだが捜してくれないかあの男が去った今危険はないと思うがほっとく訳にもいかないだろ」
 
 
 玄屋から 夕霧へ
 
 琴音をわざと遠ざけています、やばいのは分かっているので、でもあっちにはあっちで危険な人いるよなあ(笑)。
97年09月14日:02時05分57秒
そいつは危険だ / ジョーカー
 何がやばいかって琴音が危険なのも確かだけど、何よりも少女が危険。
 今非常にデリケートな作業中だから下手に邪魔が入ったら
 どうなるかわかりませんね。それにまずい事に、今炎は
 誤解されそうな格好していますし。
 腕を四本生やして誰が見たところで妖って感じだし、二本の腕で
 少女の手を握って、残りで額をくっつけていますからねえ。
 それに漣の音で多少は押さえているとはいえ、少女の莫大な恐怖を
 引き受けている状態だから下手に手出しされたら手加減できないかも…
 いやマジで。
 あーそうですね、今のところまだ炎の調べは終わっていません。
 当然炎は少女のすぐ近くで演奏しているので曲の源に少女がいます。
 でも少女に袖を引かれた辺りなのでそろそろ終わります。
 で、それからしばらくすると「森」が歌を歌い始めます。
 鎮静作用のある音楽だと思って下さい。ただ炎が加わっていないので
 魔術的な効果はさほどありません。イライラが収まったり
 感情の起伏がわずかに減ったりする程度です。
97年09月14日:02時22分35秒
琴音やばいかあ(修羅刀編) / 月夢
 誰かつき合ってくれるかな?
 それに琴音がすぐに見付けられるとは限りませんから炎が作業終わった後につく形でもいいと思います、いま少女を暴走させると、これから先に多大な影響でますし・・・・それも楽しいかなあ(笑)
97年09月14日:02時46分50秒
やばいです(修羅刀編) / ジョーカー
 誰がつきあうかですか。炎とまともに戦える戦闘力を持つ者は
 この面々には夕霧、香、暁雲しかいないんですが夕霧は間違いなく
 修羅刀の方にいってしまうだろうし、香も夕霧からは離れないでしょう。
 本来なら玄屋が入ってもおかしくないんだけど怪我は治っても
 霊力は回復しないから戦力外。となると暁雲しかいないんだけど…
 まあこいつが出るのが一番簡単ではある。だって炎の師匠だし。(爆)
 万全の状態ならどっちが勝つかといえば炎に軍配が上がるかもしれないけど
 この状態なら問題はない。ただ今亜夜にアプローチ掛けているしなあ。
 その流れで亜夜にくっついていってしまうかも。
 おっと忘れていた。今ちょっと離れたところで怨麗が暴れている。
 これに気付かないわけがないよなあ、今取り込んでいる炎はともかく。
 最後にゃ三つ巴の怪獣大決戦か!?
97年09月14日:16時09分05秒
琴音を・・・(修羅刀編) / 月夢
 どーしよっかな?殺すのは不憫だし、いっそ迷子にでもなって貰うか(笑)。
 ま、状況次第ということで、最終手段は一人だけ離れるのが嫌で駄々こねることにしよう(笑)。
 戦闘経験のない琴音と、戦闘能力が現在ないに等しい玄屋かあ、こっから先は私は傍観決めこもうっと(笑)。
97年09月16日:15時20分59秒
はう〜、忙しい〜(;;)(修羅刀編) / tomy
とりあえず亜夜からいきましょうか。

「、、、何でしょうか?」

わずかな沈黙の後、亜夜はそう口にした。
声にかすかな“揺れ”が感じられる。これでも驚きを感じているのかも知れない。だが、それが表情に現れる事はなかった。
そして亜夜は2つの瞳で、まっすぐ暁雲を見つめ、再び繰り返す。

「何でしょう?」

亜夜から、暁雲へ


97年09月16日:16時32分04秒
そいで夕霧(修羅刀編) / tomy
「、、、怖いわよ。修羅刀じゃなく、自分が。」
玄屋が言い終るのを待って、夕霧は答えた。

「でもね、この怖さは修羅刀から逃げて、どうなるものでもないの。自分自身から逃げることはできないのだから。それに、、、」
そこで言い淀んむ夕霧。そして小さくつぶやく。

「もう、失いたくないから。」
一瞬の沈黙の後、頭を振って皆に呼びかける。

「時間が惜しいわ。さあ、早く行きましょ。」

夕霧から修羅刀の元に行く者へ
97年09月16日:17時26分59秒
暁雲(修羅刀編) / ジョーカー
 亜夜の視線を真っ向から受け止め暁雲は返す。
 
 「お前さんの親は、夕霧さんは過去と対決しようとしておる。お前さんの姉妹は
 沙夜さんはそれを見届けようとしておる。だがお前さんはどうするんじゃ?」
 
 「さっきから気になって見ておったが、考えてみればお嬢ちゃんは
 風夜殿の屋敷を出るときに口を開いたっきりじゃ。
 それ以来一言も喋っておらん。自分の意見を口に出さん。それでよいのか?」
 
 そう問い掛ける暁雲。声は非難しているわけではない。
 その目は不思議な光をたたえている。亜夜には分からないかもしれないが
 子供を見守る父親のような光を。
 
 暁雲  亜夜に向かって
97年09月19日:16時32分19秒
んで亜夜(修羅刀編) / tomy
「沙夜を守るためです。それが私の存在理由ですから。」
何の迷いもなく答える亜夜。

ぱしっ

目に涙を浮かべながら亜夜の頬をはる夕霧。亜夜は手を頬に当て呆然と夕霧を見つめる。
「たとえ、沙夜を守ることができても、そのためにあなたが死んだなら、、、とっても悲しいのよ!」
その後は声にならない。夕霧は涙を拭い駆け出す。黙ってついてゆく沙夜。
そして亜夜は、呆然としたままその場に取り残された。
97年09月19日:16時35分29秒
さて、行くか(修羅刀編) / 月夢
 行かせていいんだかどうだか迷うがしょうがないから琴音です(笑)。
 
 
 父親の言葉に疑わしげな眼差しを向ける琴音。
「なにかいいたげだな?」
「お父様私を避けておりませんか?」
 内心どきっとする玄屋だがそんなことを顔に出すはずもなく。
「本当だ、預かり物の嬢ちゃんでな、ほっとく訳にもいかん」
 そう言って地面に落ちていた銃槍を取って琴音に放る。
「こいつの持ち主の連れでなやばいと思って逃がしたんだが危険がなくなったいまほっとく方が問題あるだろ、俺は修羅刀の方は抜けられんから代わりを頼む」
「でも・・・」
 まだ納得の行かない顔をする琴音に玄屋は思いだしたようにつけたす、
「そうそう、その嬢ちゃんにもしものために四神の札わたしちまってるから気をつけてな」
 その一言に琴音が固まる。
「・・・・四神ってお父様やおじいさまが数人がかりでうったあれですか?」
「そうだ、頼むな」
 それだけ言って修羅刀の元に行く物たちの所へ歩き出そうとする玄屋を後ろから捕まえ。
「どちらに行ったのですか?」
「ん?」
「方角を聞いているんです、あんな物騒な物子供に持たせないでください金剛機だって平気で潰す力があるって聞いてますよ」
「まあ、真実だ、正確には金剛機でも軽く潰すだ」
「よけい悪いです!どちらですか!?」
「ん、あっちの・・・」
 そこまで聞くと急いで琴音は向かう。
「ああ言う面倒みのいいところは母親似だな」
 思わずぼそっと呟きながらもほっとして玄屋は琴音を見送った、これで安全な場に送ったと思って。
 
 
 大丈夫かねえ(笑)。
97年09月19日:21時51分29秒
ありゃ、良く読むと変だな(修羅刀編) / tomy
なんか理由を聞かれていたような気がしてたんだけど、記憶違いだったみたいですね。亜夜の台詞を『沙夜を守るためです。』から『沙夜を守ります。』に訂正します。
97年09月19日:22時07分55秒
暁雲(修羅刀編) / ジョーカー
 呆然としている亜夜。その場を離れていく夕霧。
 
 「ちと情緒不安定になっておるかな?まあ無理もあるまいが。
 じゃが気持ちが分からないでもない」
 
 夕霧を見送っていた暁雲がつぶやき、亜夜に顔を向ける。
 
 「何故頬をはたかれたか分かるかね?」
 
 暁雲  亜夜に向かって
97年09月20日:15時44分21秒
亜夜(修羅刀編) / tomy
「、、、、、わかりません」
そう答えるまでに、しばしの時間がかかった。そして、そう答えた後も、亜夜は頬に手を当てたまま、何かを考え込んでいるかのように視線をさ迷わせている。
いつもの亜夜ならば、わからなければ即座にそれを口にし、わからない事に思い悩みはしなかった。
少しずつ何かが変わろうとしていた。

亜夜から暁雲へ
97年09月21日:04時05分08秒
暁雲(修羅刀編) / ジョーカー
 喜怒哀楽を知らない相手(亜夜、沙夜)にこの四つの感情を教えるのって
 よく考えると異様に難題。夕霧がやるわけにもいかないだろうしね。
 まあいいや暁雲の台詞を。
 
 「分からんか。親にとっては子はかけがえのない宝じゃ。
 その一人が自らの命を省みないようなことを言えば手も出ようというもの」
 
 そう言った後にわずかに眉を寄せ
 
 (まあ、この戦乱の世じゃ。必ずしもそういう親ばかりとは言い切れんがな)
 
 そんな思いが心をよぎる。
 
 「しかし不思議なのは、何故沙夜さんを守ることが自分の存在理由とまで
 言い切る?そりゃ弟や妹を守ることを心掛けている者は
 五万と見てきたが存在理由とまで言い切るのはそれでもまれじゃ。
 まるで沙夜さんを守るために生まれてきたように儂には聞こえる。
 もし沙夜さんが、妹がいなかったら亜夜さんに存在する意義が
 無いとでも思っておるのか?」
 
 首を傾げながら暁雲は問う。
 
 暁雲  亜夜に向かって
97年09月21日:04時12分23秒
それから(修羅刀編) / ジョーカー
 実は夕霧達を乗せてきた式には密かに生体感知能力を
 組み込んでいたので夕霧を含めて彼女たちが傀儡であることを
 暁雲はもう知っています。そこまでしなくても薄々は勘づいていたんですけど
 確信を得るためにね。もっともそこで初めて夕霧までが傀儡であることに
 気が付いたんですが。というわけでよろしく。
97年09月26日:21時42分17秒
また止めてましたぁ(;;) / tomy

「違う、、のですか、、、?」
おずおずと亜夜が答える。

「でも、、お母様は私に存在理由を教えて下さらなかった、、。ただ『妹を守って欲しい、それがお前の為にもなるから』とだけ、、。」

亜夜から暁雲へ


97年09月27日:00時38分36秒
いかんなあ(妖編、修羅刀編) / ジョーカー
 なんでこんなに書くのに時間が掛かるかな。性能悪いぞ俺。
 まあさのえですがなんとか雷吼が押さえてくれるでしょう。多分。(笑)
 それもあって気を逸らすような行動を取らせてみたのですが。耳元で囁くって奴。(笑)
 では気を取り直して暁雲を。
 
 「じゃからそれが自分の、自らの存在理由と思い込んだのか?」
 
 穏やかな声で諭す。
 
 「儂は夕霧さんではないからの。詳しいところまではわからん。
 じゃが儂に言わせればそれは母としての願いじゃ。
 守る者を持つことで何かしら得るものがあることを期待したんじゃろう。
 肉親を大事にすることが悪いことは言わんよ。それは“ひと”として当然のことじゃ」
 
 言葉を切る。顔が声が厳しさを帯びる。
 
 「じゃがのう、お嬢ちゃんは考え違いをしているようじゃな。
 自らの存在理由というものは誰かから与えられるようなものではない。
 その誰かがたとえ母や父、想い人であったとしてもじゃ。
 自分は何のために、何を為すためにこの現世に生を受けたのか。
 考えに考え発心の時を待つのじゃ。容易くは無いぞ。
 いくら考えても答えが出ず、問いを抱えたまま死を迎え
 いつまで経っても成仏できぬものもおる。じゃが諦めてはならぬ。
 安易な答えに飛びつくこともいかん。それは自分を貶めることに等しいと心得よ」
 
 そこまで口にしたところで暁雲の雰囲気が和らぎ、ほっとするような笑みを浮かべる。
 
 「まあ、そうは言ったもののまじめに考え、いつでもそれを忘れずにいれば
 いつか唐突に悟るときが来るじゃろう。お嬢ちゃんはまだまだ若い。
 そんなに気負うことはありゃせんよ。五十年、百年掛けてそれを
 悟ればいいのじゃからのう。儂も偉そうなことを言っておるが
 悟るのに掛かった年月は百年を越える」
 
 そうしみじみと語る暁雲の外見年齢はせいぜい五十過ぎといったところ。
 とてもではないがそこまで年を取っているようには見えない。
 だが嘘を言っているような気配もない。それは亜夜にもはっきりと分かった。
 
 「先の見えない隧道のような道行きじゃったがそれでもいつしか
 出口は見えた。それを信じて答えを探し続けることじゃ。
 今生では探し切れぬかもしれぬ。じゃが答えを求め続けることに
 意義があるのじゃから」
 
 「ま、気長に気長にな」
 
 暁雲  亜夜に向かって
 
 結構口が滑っています。いや本人わざとですけど。
97年09月30日:01時35分03秒
みんな書き込み早いねぇ(修羅刀編) / tomy
土日書かなかったら、止めたことになるなんて、、、(;;)まあ妖編に参加しなくて良かったのかな(^^;)とりあえず亜夜です。

「、、、よく、、わかりません、、。」
暁雲の言わんとする事を理解するには、亜夜にはまだ人生経験がなさ過ぎた。だが解らないなりに何かを考え込んでいる。
もう夕霧達がその場を離れてから、ずいぶん経ったと言うのにそこに立ち止まったまま。
どうやら一つの事を考えると他が見えなくなる性格らしい。

亜夜から暁雲へ

何も言われないと、ずっとここで考え込んでるかも(笑)
97年10月01日:00時48分46秒
暁雲(修羅刀編) / ジョーカー
 考え込んでいる亜夜を見て苦笑しつつ
 
 「まあよいよい。その内分かるじゃろう。儂が何を言いたいのかはな。
 まずは自分の心の命ずるままに動いてみることじゃ。
 自分を偽っている内はいつまで経っても分かりはせんよ」
 
 そう言うと辺りを見回す。もう暁雲と亜夜を残して皆行ってしまったようだ。
 眼を閉じ、“もう一つの眼”で辺りを探る。
 しばらく離れたところに夕霧、玄屋、沙夜、香が。その先に修羅刀の気配。
 そして修羅刀の極近くに琴音の気配が。
 
 「いかん!」
 
 目を見開き叫びが漏れる。亜夜が訝しげにこちらを見る。
 暁雲はとりあえず、それを無視して無造作に手をかざし亜夜の視界をふさぐ。
 
 「まずい事になるやもしれん。悪いが一緒に“渡って”くれい」
 
 返事も待たず暁雲は空間をねじ曲げ、亜夜ごと空を渡る。
 だが修羅刀の放つ莫大な怨念と瘴気が空間をも歪め座標がずれる。
 やや離れたところに二人は出現する。そこでようやく暁雲は
 手を降ろす。亜夜にしてみれば暁雲に目隠しをされたかと思うと
 自分が先程までとは全く別の場所に立っていたという事しか分からないだろう。
 
 (ここまで近寄ると“見なくても”はっきりと分かる。あれが如何に
 巨大な怨念と瘴気を蓄えているかという事を。先程風夜殿の屋敷で
 感じたものより数段上じゃ。さては魑魅魍魎共を喰らいよったか)
 
 あれが解放されたら二里四方の心の弱いものはそれだけで狂死しかねない。
 獣や鳥、虫や草木など人とは多少心の構造が異なるものは
 平気だろうが……自分は平気だとしても亜夜や沙夜、琴音。彼女達は危険だ。
 暁雲は修羅刀の確認を怠っていたことを後悔した。
 
 暁雲  亜夜に向かって
97年10月01日:15時23分08秒
うーむ(修羅刀編) / ジョーカー
 亜夜に対しては暁雲がくっついて話しているけど
 沙夜が放ったらかしになっているなあ。亜夜よりはまだ口数が
 多い分動きそうなのに。でも夕霧、沙夜間で一人芝居をしているのも
 なんだし、大体この二人で何とかなるなら夕霧はわざわざ旅に出たりしないよな。
 玄屋は夕霧とは会話するかもしんないけど沙夜とはねえ。
 となると香しかいないんですが…動かない。このままでは裕太に次いで
 存在感のないキャラクターになってしまう。暁雲が分身を出して
 夕霧達にくっついていくという手もあったんだけど、そうすると亜夜を
 一人残してきたと思われかねないし。
 どうすべえ。
97年10月01日:18時12分53秒
亜夜(修羅刀編) / tomy
「、、、ここは?」
そう暁雲にたずねる亜夜。

「、、、不穏な気配がしますね、それも辺り一面から。」
実戦経験は少ないものの、夕霧の修行により気配を察知する力は鍛えられていた。また同時に、修羅刀の気配は距離を隔ててもたやすく察知できるほど凄まじいものであった。だが、その位置を特定しようとする事は太陽を肉眼で正視しようとする様なものであった。

「、、、それで、どうされるのですか?」

亜夜から暁雲へ
97年10月01日:18時55分36秒
暁雲(修羅刀編) / ジョーカー
 「ここは修羅刀の近くじゃ。琴音さんが修羅刀とほぼ同じ位置にいたので
 急ぎ、“渡った”んじゃが空間が歪んでおったようじゃ。ちとずれた」
 
 修羅刀の影響で暁雲を持ってしてもはっきりとは“視えない”。
 だがまだ大事には至っていない。
 
 「修羅刀が解放されたら周囲のものはことごとく狂死するやもしれん。
 じゃが大規模な結界を張っている暇はないじゃろう」
 
 厳しい目つきで修羅刀がある方を見据える。
 
 「じゃから簡易の結界を張る。ちょっと手を拝借」
 
 そう言って亜夜の手を取る。
 
 「ちと汚いが我慢してくれ」
 
 空いた手の親指で人差し指の腹をなでる。すると刃物を当てたように
 暁雲の指先は裂け、血がしたたり落ちる。その血を使い暁雲は
 亜夜の掌に梵字を描く。その字は一瞬燐光を放つと染み込むように
 亜夜の手の中に消えていく。
 
 「これで大丈夫じゃと思う。今、琴音さんが修羅刀の持ち主と
 接触しておる。じゃがあの刀はたとえ解放されていなくとも
 側にいる者を蝕むじゃろう。琴音さんにも結界を張ってやらねばならん。
 その時一戦交えるやもしれん。その時は琴音さんを連れて下がってくれ」
 
 「儂一人では手が名廻らんのでな」
 
 裂けた指先をなでると経文を唱えたとも見えぬのに傷口が消える。
 
 「では行くぞ」
 
 と言うやいなや暁雲は修羅刀の元へ向かった。
 
 暁雲  亜夜に向かって
97年10月03日:18時29分29秒
いっそ炎とぶつけちゃいましょう(笑)(修羅刀編) / tomy
「誰か、、来る。」
亜夜は暁雲とは違い修羅刀に集中しているわけではなかった。結果、暁雲より先に修羅刀に近付く小さな気配に先に気付いてしまう。ほぼ完全に気配を消せる炎のものではなく、その背中の少女の気配に。

「、、、行ってみる。」
言って、駆け出す亜夜。

亜夜から暁雲と炎へ
97年10月03日:23時34分18秒
暁雲、炎(修羅刀編) / ジョーカー
 おお、亜夜が動いたか。わっかりましたあ。
 
 亜夜が別の何かに勘付く。そちらを“視る”と小さな気配が一つ。
 
 「どうも子供か何かの用じゃな。さては先程玄屋殿が言っておった
 娘やもしれぬ。気を付けてな」
 
 さほど心配もせずに肩越しに手を振って先を急ぐ。
 炎が其処にいることを知っていれば少しは違ったかもしれない。
 数十年前に姿を消した弟子は天賦の才を持っていた。
 その際だった穏身は暁雲にもその存在を悟らせなかったのだ。
 平時ならまだ気がついたかもしれない。だがこの状況下ではそれも叶わなかった。
 
 暁雲  亜夜に向かって