Guitars
Guitar Stock

+ ギターを始めたのは、この写真(1967年)の頃、まだたったの 4 歳のときだった。 当時横浜のジャズクラブでギターを弾いてた父の影響で、かなり早い時期からギターを弾いていた。

というのは全くのウソで(笑)、

写真の Guitar は多分おもちゃで (でも見ると結構ちゃんとした作りなので音は出たかも知れない)、 買ってくれたのも親父ぢゃなくて叔父さんだった (この叔父さんはかなり音楽好きの人だった)。
本当に Guitar を弾き始めたのは中二のときだった。 ア・テスト (神奈川県に住んでないと知らない) の終わったその週末に、関内の駅前に買いに行った。 Guitar とアンプがセットで 19,800円という、限りなくおもちゃに近い代物だった (確か Thomas (#1) とかいうメーカーだったと思う)。 今考えれば、音は悪いわ、弾きにくいわ、かなりひどいものだったが、 全く Guitar を弾いたことがなかったので、よく分からなかった。とにかくそれで練習を始めた。
しばらくして少し弾けるようになると、 (友達のと比べたりして) どうもこの Guitar は安いだけあってかなりひどいものだということが分かった。 当時は朝から晩まで部活漬け(柔道部で坊主頭(苦笑))だったので、 はなから音楽活動を本格的に始めるのは高校に入ってからと決めていた (同時に髪も伸ばそうと…)。 で、とりあえず中学の間はこの Guitar でいいかと思った。
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+ 高校入試が終わってすぐ、本格的に音楽活動を始めるにふさわしい Guitar をと、早速買いに出かけた。 写真左側の Guitar がこのとき手に入れた Greco の GO-1400 (#2)。 普通 Stratocaster タイプか Les Paul タイプのものを買うと思うけど (最初に手にした Thomas は確かに Strat のコピーではあった)、 Guitar はエフェクタがないとプロみたいな音にならないらしいと気付き始めてた頃だったので、 特に Boston のような音が出したかったこともあり、3 band EQ の付いた、 かなり音色をいじれそうなこのモデルを選んだ。 当時流行始めていたスルーネックだったのも魅力だった。 あとは人と違った Guitar が欲しかったというのもある (GO にするか、 見栄えをとって同じ Greco の Mirage にするか悩んだ覚えがある)。 実際、この後何本か Guitar を手に入れることになるのだが、 未だにまともな Strat や Les Paul を持っていない (Pacifica は Strat といえるかも知れない)。
このとき同時に Live で使えるアンプをと思い、Roland の JC-50 も 購入したのだが、 両方で20万を超えていたと思う。 数年間に渡ってためてきたお年玉が全部ふっとんだのを覚えている(笑)
+ 高校時代は軽音(のような部)に入り、ほとんど毎日練習していた。 高校の間はとりあえずこれ一本で、機をみてはエフェクタをそろえていった。
練習といえば、うちらの練習場所は職員室の真上の普通の教室だった。 一度、あんまりうるさかったらしく、世界史の先生がどなり込んできたことがあったが、 僕らを見てすぐに帰ってしまった。理由は…、ここに書くのはやめておきましょう(笑)。 とにかく先生が文句を言いにきたのはこの一回だけで、 それ以降は全くなかった(笑)

# この頃が一番よかった…

ちなみに最初に買った Thomas も、 Van Halen II のジャケット裏面にあるような黒と黄色のカラーリングを施し、 ピックアップを Dimazio に、ブリッジを Floyd Rose 型のものにして、Live では使っていた。 改造には元々の Thomas の値段の 4 倍ぐらいかかった気がする。 相当弾きにくかったけど、これは見栄えの点で結構うけてた(笑)
(多分まだ実家にあるはずなので、そのうち写真を撮ってこよう)
普通は高二の文化祭で引退なのだが、うちらの代は高三の文化祭までしっかりやってた。 案の定、僕ともう一人が浪人した(笑)。
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+ 浪人しても特に予備校にも行かず、曲を創ってコンテストに応募したりしてた (実は浪人中に一度も模擬試験を受けさえしなかった(苦笑))。 大学入試が終わったところで打ち上げ的にと、 高校のときのメンバで横浜馬車道の丸井の屋上で Live をやることになった。 このときアームが必要な曲があったのだが、Thomas を使う気にはなれなかったので、 新たに一本購入することにした。これが上の写真右側の GO-II 750 (#3) である。 GO-1400 がすごく気に入っていたので、同じ GO シリーズのアーム付きモデルを選んだ。 これは今はやりの Floyd Rose 式ではなかったので、とりあえずナット側だけ自分で固定式にした。 ネックには彫刻刀で穴を開けた(笑)。
大学に入ってすぐにまた軽音に入るつもりだったのだが、あまり面白い奴がいなかったので、 入部届けは出したものの、実際は活動しなかった (軽音とは関係ないところで、 パーティー・バンドの雇われ Guitarist をやったりはしたが)。 周りの連中は最近楽器を始めたような奴らばかりで、みんなコピーバンドをやりたがったからである。 自分はと言えば、オリジナルがやりたかったのだ。
で、ここからバンド活動ではなく、一人多重録音の世界に入っていくことになる。 それまでもカセットデッキ 2 台で何回もダビングしてテープに曲を入れたりはしてたんだけど、 やっぱこれだと音がどんどん悪くなる。 で、TASCOM の 234 という 4ch のカセット MTR を買った (これは現在、音情Gの羽田が持ってる)。 これは結構ハマった。バンド内の人間関係みたいなものがないから、自分がやりたい曲を自由にやれる。 最初は MTR だけだったのが、8ch の Mixer、種々のエフェクタ、 といっても Guitar 用のではなく空間系の Delay とか Riverb (当時だとまだスプリング式だった)を揃え、 Keyboard も加えたくなったので DX7s を (それまでは妹の KORG POLY-61 を使ってた)、 大学の研究室に入った頃からパソコンを始めたので当然のように MIDI を扱うようになり、 拡張音源の追加また追加、 ソフトウェアによるシステム全体の制御と、 お決まりのパターンにハマっていった(笑)。 この頃、やはり多重録音用にと、初めて Bass も購入した (高校のときのバンドに正式な Bassist がいなかったので弾いたことはあった)。 写真一番右の Ibanez RB-824 (#4) である。 しかし実際にはつい最近まで Bass 用のエフェクタを持っていなかったので、 多重録音にはほとんど使ってこなかった。 何故なら、Synth の音源に非常によい Bass のサンプルが沢山あったからである。
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+ さて、バンド活動が復活したのは、入社してからだった。 社会人になってからバンドをやるとは思ってもいなかったのだが、知ってると思うが、何故か (というか、そういうものか?) 音声部界隈には音楽をやってた人間がたくさん集まっていたのだ。 でもって、音情Gの羽田、音符Gの池田、現在音声部補佐の古家さんと、 後は同期で当時超不良もとい調布寮にいた小池や尾田といったところで武蔵野に軽音楽サークルを作った。
バンドがやれるほどメンバーがいたのはよかったが、如何せんみんなの趣味がバラバラで、 バックグラウンドが全然違った。 ここでオリジナルをやろうなどというのは土台無理な話なので、 みんなが好きな曲を選んできてやるというコピーバンドの形だった。 まぁこれはこれで和気あいあいって感じで楽しかった。
サークルには 2 バンド分くらい人がいたが、人数の多いパート、少ないパート等あるので、 最初のうちは特に 2 つに分けるようなことはせず、パートも曲によって色々変わっていた。 特に印象に残ってるのは、X'mas コンサートでやった Larry Carlton の曲で、 Guitar 古家、Bass 羽田、Drums ナルキ、Piano が池田で、 僕が Synthesizer で Strings パートをやったとき。 古家さんの Solo もさることながら、バックが非常に徹底していて?、 いい雰囲気が出てたと思う(笑)
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+ あまり思い出したくないのだが、話の都合上しょうがないので書いとくと、 この頃僕は結婚しようとしていた。 で、二次会ではバンドの Live をやろうという話になってた。 そんなこともあって結納返しにもらった (指定した) のは Guitar だった。 実際にはどの Guitar にするかは僕が決めたし、その Guitar の何倍もする指輪を買わされた (あぁもったいない…)。
それはさておき、実はこのとき新しい Guitar を手に入れるのは、Bass を除くと、 大学に入ったときに買った GO-II 以来、およそ 8 年ぶりのことだった。 これが右の写真で弾いている Ibanez の PGM300 (#5) である。 こいつを手にしたときの印象は「たった 8 年で Guitar はこんなに進歩していたのか!!」である。 まずこのモデルのネックは特に薄いタイプのものだったので、 あまり手の大きくない僕にはすごくしっくり来た。 + (Thomas に付けてたぐらいだからよく知ってたが) ピックアップは DiMarzio 製で、歪み方が非常によい。 アームも Floyd Rose 型で、チューニングは極めて安定しているし、強力なサステインも得られた。 とにかく全ての点でそれまでの概念を覆してしまった。 こんなすごい Guitar が 15 万程度で手に入るんだったら、社会人になったことだし、 これからは適当なインターバルで時々 Guitar を買ってみるのもいいかな、と思ったものである。 その後、謀らずも離婚し独身に戻った僕に Guitar を買うことに対する歯止めは存在しなかった(笑)。 で、ここから結構なペースで Guitar を買うようになってしまった。
さて賢明な読者?ならお気付きかと思うが、僕がここまで手に入れてきた Guitar は、最初の Thomas 以外、 全て Ibanez 製である (Greco も Ibanez も同じ星野楽器のブランド)。 他のメーカーのも楽器屋で試してみたりしたことはあるが、やっぱり Ibanez がいいのである。
しかし次に手に入れたのは Ibanez 製ではなかった。 何故ならそれは Acoustic Guitar だったからである (だいたい Ibanez の Acoustic なんてあるのか?)。 こいつは衝動買いだった。軽音のメンバーで吉祥寺で練習した帰り楽器店にみんなで寄ったとき、 見た目の美しさに惹きつけられた。左の写真 Ovation の CC257 (#6)である。 「Ovation というブランドの割には安いな」と思った次の瞬間、お店の人にカードを渡してた(笑)。
Folk Guitar もまともに弾いた覚えがなかった (中学の文化祭で友達のを借りて弾いたことはあったけど) ので、ちょっと弾きにくいと感じた。 で、(邪道だが) 弦を Electric 用のものに替え、 ブリッジを低くしようと削っていたら、削り過ぎた(苦笑)。 そのため 1 弦がフレットにあたって少々びびるようになってしまった。 いつかブリッジを取り替えようと思いながら、まだそのままにしている。
しばらくして武蔵野から横須賀に異動になり、地元横浜に戻ってきた。 結局、軽音でのバンド活動はこのときで休止とあいなった (機会があれば、オリジナル曲で Live をやりたいとは考えている)。
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+ 横浜に戻ってからのある日、横浜駅そばの ISHIBASHI 楽器に立ち寄ったとき、 そこに次の 1 本があった。写真左側のナチュラルな木目の PGM800 (#7) である。 前の PGM300 と同じく Paul Gilbert のシグネチャー・モデルである。 PGM300 と違い、固定ブリッジである。 Floyd Rose 式のブリッジは如何せんチューニングが面倒なので、 弾き味そのままに固定ブリッジの Guitar は魅力だった。 加えて限定販売であったのも購入に踏み切った理由となったのは否めない (しかし後で通常販売されるようになった!!)。

もはやこの 2 本の PGM さえあれば十分だった。 とにかくこの 2 本しかほとんど弾かなくなった。 だからもう買う必要はない、買う必要はないのだが…
またしばらくしたボーナスの頃、Macintosh は去年買ったし、クルマはこの前買ったし、 今度のボーナスは特に買いたいものもないな、 じゃあ Guitar でも買おうか、ということになった(笑)。

# こんなことで防音スタジオ付きの家を手に入れられるのか?!

どうせ買うんだったら PGM や今までのとは趣の違うのがいい、 メーカーも替えてみるか、と考えた。 そのような基準で探して見つけたのが YAMAHA の Pacifica 812WX (#8) である。 パッと見はただの Strat みたいだが、細かいところにこだわりが感じられる。 まずピックアップは Seymour Duncan。 PGM などが DiMarzio でよく歪みよく伸びるコンテンポラリーな Hard Rock 系向きなのに対し、 こちらはヴィンテージ・サウンド、ブルージーな曲向きのカラーである。 アームは、はやりの Floyd Rose 型ではなく Wilkinson のシンクロユニット VS-100G (結構美しい)、 ペグも SPERZEL Trim lok が用いられている。 ボディはグリーンの木目に見えるが、実は最新のプリント技術による fake で、 ここらへんは今どきの Guitar なら仕方なし、ってとこか?  弾きやすさの点では PGM が一枚も二枚も上手なのだが、曲のカラーによって使い分けている。
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+ ところで、僕がメインとなっている 2 本の PGM に非常に満足していることは先に述べたとおり。 しかし一つだけ引っ掛かっていることがあった。 Guitar に罪はないのだが、PGM300 は曰く付きの結納返しであることだ。 弾きやすいし音もいいので手放す気はない。 しかしこの Guitar の所以を知って嫌な顔をする娘もいた??  何より自分自身が引っ掛かっているところがある。 そこで 97 年末、ついにこいつを里子に出すことにした。 もらい手は音識Gの山口くん。 彼はまともに Guitar を弾いたことがあるわけではないらしいが、 非常に弾くことに興味を持っていて、自分で買おうかどうしようか迷っていた。 最適な里親である(笑)。 あげたわけではなく、一応、無期限貸与ということにしてあるが。
さて PGM300 がなくなってしまうと、やはり Floyd Rose 型のアーム付きモデルが 1 本欲しくなる。 というより、里子に出すと決めた時点で、代わりになる Guitar を買うつもりでいた。 ここは迷わず Ibanez で DiMarzio ピックアップのものだろう。 調べてみると、ちょうど星野楽器創立 90 周年の記念モデルが出たという。 PGM タイプのものも出ていたが、アームなしであった。 そこで目に付いたのが John Petrucci のシグネチェー・モデル JPM-90HAM (#9)。 ピックアップは PGM と同じ PAF Pro ではないが、 やはり DiMarzio の AIR NORTON と STEVE'S Special なので、 歪み方、サステインの点では問題ないはず。 ネックが PGM よりやや厚めなのが気になっていたが、実際に手にしてみると違和感なく弾けた。 何よりこのペイントが気に入った (写真左側。何か後のカーテンと似てますが…)。 実際に使ってみた感じは PGM300 と同じか、細かい点ではそれ以上に良い。 Guitar の製法も日々進歩しているといったところか (値段が全然違うってのもあるけど)。

ちなみにこれを買ったのは暮れも押し迫った97年の12月30日。 前の日、風邪気味なのを圧して大学時代の友人と飲みに行きそのまま徹夜麻雀、 少々ボ〜っとした頭で、帰りにクルマで横浜の ISHIBASHI に JPM を買いに行ったのだが、 何故か家に着くと後部座席には Bassも載っていた(笑)。 これが写真右側の Ibanez SR600 (#10)。 こちらはまだあまり弾き込んでいないが、今回は Bass 用のエフェクタも購入したので、 録音にも使うつもりでいる。

さて、次はいつ何を手にするのやら…

1998.01.15