今年度、サンクチュアリは開設20周年を迎えます。千羽を超えたタンチョウの、これからの保護活動のあり方を考える大切な時期が来ています。タンチョウ保護活動の歴史や今後の活動のあり方について、多くの方々に理解を深めていただくことが、同時期に開設20周年という節目を迎えたサンクチュアリの役割のひとつと考え、「開設20周年事業」を計画しました。事業内容は、シンポジウムの開催や記念誌の発行、オリジナル写真集や切手の製作などを予定しています。これらの企画を実施するためには、当然のことながら資金が必要です。現在、資金確保に向けた企業営業活動もあわせて行っています。今回は、レンジャーの営業活動と事業の進捗状況についてご報告します。(W)
事業への協賛を募る営業活動
営業活動は、多くのタンチョウが生息する道東地域の他、北海道の中心である札幌でも行っています。営業経験のないレンジャーとっては、訪問の約束を取り付けることすら難しく、電話でどう話せば関心を持っていただけるのかと、もどかしくなったりもしました。そんな中、時間を取ってお会いくださった企業の方々にはとても感謝しています。
営業のノウハウのない私たちにできることは、とにかくタンチョウの保護の必要性や、タンチョウへの思いを伝えることしかありません。様々な協賛依頼の話が来る企業の方にとって、私たちの活動は多くの環境保全活動のひとつに過ぎないのかもしれません。それでも、ご支援をい
ただいている皆様の代表として、日本では北海道にしか生息していないタンチョウの現状とこれからや、私たちの活動、多くの方々が協力することの大切さを中心に説明をしています。おかげさまで数社よりご協賛をいただくことができました。
一方、協賛の可否に関わらず、企業へ訪問したことの意義は大きいと思っています。本事業への協賛獲得ももちろん大切ですが、今回の営業が、今後のタンチョウ保護活動に必要な地元の企業との連携や協力体制づくりの第一歩にもなったと思うからです。来年以降も続くタンチョウ保護活動の推進も視野に入れて、引き続き営業活動を続けていきます。 |

第13回タンチョウイラスト展 阿寒湖中1年 藤原諄也さん
|
開設20周年記念誌の発行
開設20周年記念誌は、主に地元の方々の努力や当会のこれまでの活動など、タンチョウ保護活動の歴史を整理して発信し、より理解を深めていただくことを目的としています。記念誌の発行にあたっては、主に鶴居村内の事業者の方々に趣旨をご理解いただき、ご協賛をいただきたいと考え、現在、村内を中心にご協力のお願いに回っています。
オリジナル写真集の製作
コニカミノルタホールディングス株式会社からは、毎年「コニカミノルタ・タンチョウチャリティポストカード」および「同フォトコンテスト」の実施に協賛をいただいています。今年度は、さらに本事業への協賛をいただき、写真集の製作を進めています。写真集に収録する作品を、これまで6回行われたフォトコンテストの全入賞作品120点の中から39点選出しました。タンチョウの美しい写真とともに、タンチョウ保護活動の現状や今後について、多くの方々に伝えていきたいと思っています。
|