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今年の各野鳥保護区での繁殖状況をお知らせします。今年は、保護区全体で、少なくとも8ヶ所で営巣が確認されています。この情報はレンジャーによる調査のほか、タンチョウ保護調査連合からご提供いただいた航空調査の結果によるものです(O)。
| 釧路湿原温根内地区--2つがいの営巣確認 |
この地域には、3つの野鳥保護区があります。前述の通り、早瀬野鳥保護区温根内、古山野鳥保護区温根内、そして7月に設置したばかりの渡邊野鳥保護区温根内です。
早瀬野鳥保護区温根内では、レンジャーが地上から2回、繁殖状況を調査しました。4月下旬から5月初旬にかけて、タンチョウが卵を抱いている姿が観察できました。2002年の再営巣以来、毎年だいたい同じ場所に巣を作り、ヒナも孵しています。タンチョウ保護調査連合の調査では、つがいの行動からヒナがいる可能性は高いもののヒナの確認には至りませんでした。夏から秋にかけて、巣の状態や周辺の環境調査を実施する予定です。巣内に卵の破片が多数見られれば、ヒナが孵化したことの裏づけとなります。今から調査が楽しみです。古山野鳥保護区温根内は、同つがいの行動範囲内にあり、今年も採食場所として利用されているものと思われます。
渡邊野鳥保護区温根内については、タンチョウ保護調査連合による5月の調査で、保護区内で巣が確認されました。ヒナが孵ったかどうかは不明です。
また、この2つがいとは別のつがいと思われる2羽が保護区周辺で確認されましたが、巣を作ったのかどうかはわかりません。決して広い湿原ではありませんが、現状ではこの時期に3つがいが生息しているようです。 |
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| 渡邊野鳥保護区温根内の風景(東側から) |
| 渡邊野鳥保護区チャンベツ(216.3ha)--2つがい営巣確認 |
| タンチョウ保護調査連合による調査では、保護区内で2巣、保護区周辺で2巣が確認されました。ヒナが孵ったかどうかは不明です。この保護区は、別寒辺牛湿原の上流部に位置する湿原ですが、法的な規制がかかっていない場所です。タンチョウの営巣密度は濃く、今後もこの周辺の環境保全は重要と思われます。 |
| 渡邊野鳥保護区大別川(235.0ha)--営巣確認なし |
| タンチョウ保護調査連合による調査では、昨年度同様、保護区からわずかにはずれた場所で1巣が確認されました。採食場所として同保護区が利用されているものと思われます。ヒナが孵ったかどうかは不明です。 |
| 早瀬野鳥保護区別寒辺牛湿原(365.4ha)および渡邊野鳥保護区別寒辺牛湿原(35.3ha)--営巣確認なし |
| タンチョウ保護調査連合による調査では、保護区からわずかにはずれた場所で1巣が確認されました。採食場所として同保護区が利用されているものと思われ、5月には保護区内を流れるチライカリベツ川沿いでヒナ1羽を連れた親子をレンジャーが確認しました。例年と比べると、この保護区周辺での巣の確認は少なく、何らかの影響で営巣しなかった(できなかった)のか、見つけづらい場所に巣を作ったのか原因は不明です。 |
| 渡邊野鳥保護区ソウサンベツ(368.1ha)--2つがい営巣確認 |
| タンチョウ保護調査連合およびレンジャーによる調査で、保護区内に2巣、保護区周辺で3巣が確認されました。この保護区は風蓮湖畔にあり、広大な干潟環境が豊富な食べ物を提供しています。保護区内の1つがいと保護区周辺の1つがいそれぞれが、1羽のヒナを連れていることが確認されています。 |
| 藤田野鳥保護区酪陽(22.1ha)--営巣確認なし |
| 毎年、標識番号T45(1992年生まれ・♀)のつがいが営巣していますが、今年は巣が確認されませんでした。営巣した可能性は高いものと思われますが、何らかの理由により早い段階で繁殖をやめてしまったものと思われます。環境悪化などの問題は特に見られませんので、来年以降は営巣が期待できると思います。 |
| 持田野鳥保護区東梅(7.6ha)--1つがい営巣確認 |
| レンジャーによる調査で、例年通り営巣が確認され、5月初旬にはヒナが2羽孵りました。早い段階で1羽のヒナは死んでしまいましたが、残りの1羽は順調に育っているようです。ここ数年、なかなかヒナが育たなかったので、このまま成長してほしいものです。 |
| 渡邊野鳥保護区フレシマ(203.7ha)--1つがい営巣確認 |
| レンジャーによる調査で、保護区内に1巣が確認されました。しかしヒナは確認できませんでした。オスには標識番号41V(1998年生まれ)の足環がついているため、個体識別ができます。2003年はヒナが確認されたのですが、その年の越冬期にサンクチュアリで確認されたときにはヒナがおらず、なかなかヒナが育ちません。来年こそはしっかり育て上げてほしいですね。 |
| エクソンモービル野鳥保護区春国岱(110.1ha)--1つがい営巣確認 |
| タンチョウ保護調査連合による調査で、保護区内に1巣、保護区周辺に2巣が確認されました。レンジャーによる調査では、1羽のヒナを連れたタンチョウ親子が確認されています(どのつがいかは不明)。 |
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