| 月に1回鶴居村全戸に配布される「広報つるい」に、タンチョウに関連するエッセイを連載しています。 |
タンチョウってどんな鳥 1
| レンジャー 有田 茂生 |
皆さまにとってタンチョウは生活の風景の一部になっていることでしょう。タンチョウはどのような鳥で、どのように生活しているかをシリーズでもう一度おさらいしてみたいと思います。子供たちの調べ学習などで使ってみてください。
■タンチョウとは
タンチョウは、ツル目、ツル科、タンチョウ属に属する鳥です。タンチョウヅルとも呼ばれていますが、正式な種名は「タンチョウ」です。漢字で書くと丹頂。丹は「赤」、頂は「てっぺん」の意味です。すなわち頭のてっぺんが赤いことからこの名が付けられたといわれています。
英名ではRed-Crowned Crane 「赤い冠のツル」と呼ばれています。また日本を代表するツルという意味からJapanese-Crane 「日本のツル」とも呼ばれています。かつてアイヌの人々はサルルンカムイ「湿原の神」と呼んでいました。
ツルの仲間は世界に15種類いますが、そのうち1年中日本に生息するのはタンチョウだけで、名前にツルがつかないのもタンチョウだけです。
■タンチョウの大きさ
タンチョウは、体長が110〜150cmで、立ったときの背の高さは150cmくらいになります。翼を広げると220〜240cmもあり、首と足の長い日本最大級の鳥です。体重は6〜11kgほどになります。
オスとメスを比べてみると、一般にオスのほうが大きいのですが、野外で見分けられるほどの差ではありません。
タンチョウの大きさ
■タンチョウの色
タンチョウは、全身が白色、くちばしから首にかけてと翼の一部が黒色、頭頂部が赤色の鳥です。くちばしは、オリーブ色をしています。翼を閉じていると、尾が黒いように見えますが、それは折りたたまれた翼の黒い部分が見えていて、尾は白色です。
頭の赤い部分は羽毛ではなく、ニワトリのとさかのようなもので頭頂部の皮膚が露出しています。
生まれたばかりのタンチョウのヒナは全身が薄茶色で、その後だんだん白い羽毛に生え替わり、飛べるようになるころには、首から上と背中の一部に茶色い部分が残るだけとなります。生まれて1年以上経つと、成鳥と見分けることがむずかしくなってきますが、2歳未満のタンチョウは翼の先が黒く、3歳未満でも翼の上に黒い斑点が残り、そこで見分けることができます。
■タンチョウの分布
日本のタンチョウは一年中、国内で生息していて、ほとんどが北海道東部の釧路湿原、風蓮湖周辺、霧多布湿原、別寒辺牛湿原などの湿原で繁殖しています。繁殖地で餌のとりづらくなる秋から冬の季節には、人間がエサを与えている給餌場とねぐらとして利用できる厳冬期でも凍らない川のある鶴居村や釧路市阿寒町などに移動し、冬を越します。北海道の調査では昨年度1,065羽のタンチョウが確認されています。
タンチョウは日本以外でも、北東アジア地域にも生息しています。主に中国北東部やロシア(アムール川とその支流域)で繁殖し、韓国と北朝鮮の間の非武装地帯や中国南部を中心に冬を越します。その数は1,400羽前後といわれています。
タンチョウの分布
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