◆御祭神◆
 「日本書記」の第十二代景行天皇五三年冬十月の条に祭神・
磐鹿六雁命について記されているが、延暦八年(七八九)に
磐鹿六雁命の子孫である高橋氏が朝廷に奉ったとされる
「高橋氏文」にさらに詳細に記述されている。
 影行天皇が皇子日本武尊(やまとたける)の東国平定の
事業を偲び、安房の浮島の宮に行幸された折、侍臣の
磐鹿六雁命が、弓の弦をとり海に入れたところ堅魚 (かつお)
を釣りあげ、また砂浜を歩いている時、足に触れたものを採る
と白蛤(しろはまぐり)が捕れた。
磐鹿六雁命は堅魚と白蛤を鱠(なます)にして差し上げた
ところ、天皇は大いに賞味され、その料理の技を厚く賞せら
れ、膳大伴部(かしわでのおおともべ:朝廷で料理を作る職)
を賜った高家神社は延喜式神名帳に登載される小社の
一つである。
現在の所に祀られたのは江戸時代の初頭にさかのぼる。

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◆由来◆
磐鹿六雁命 
 (いわかむつかりのみこと)
  尊称:高倍神 
    (たかべのかみ)
 
天照大神・稲荷大神を併せ祀る