クレクレタコラ第191話「禁じられた遊びの巻」
警官デブラが墓場をパトロール中。
そこへタコラとチョンボが現れ、墓石を持ち去った。慌てて追いかけるデブラ。
しばらく追跡したところで、さっきの墓石が放置されているのを発見。タコラ達は見あたらない。
墓石を拾おうとするデブラだったが、その油断する瞬間を待ちかまえていたタコラ達が背後から接近し、ハンマーで殴って気絶させる。
そして、あらかじめ用意していた「でぶらのはか」を設置し、合掌する。
次の標的はトリオ怪獣。通り道にロープを張って待ちかまえる。
だが、歩いてきたイカリーがロープを発見。「こいつはタコラのいつもの仕掛け」と見破り、逆に引き寄せてやっつけてやろうと三人でロープを引っ張る。
しかし、タコラは裏の裏をかいていた。ロープが結ばれていた先は、近くに生えていた木。
倒れてきた木の下敷きになり、更にタコラに殴られてイカリーとシクシクは気絶。
なんとか木からは逃れたヘララも、トリオ三人分の墓を作る執念に駆られたタコラ達に追いつめられ、ハンマーで殴られて気絶。
今度は十字架の墓を建て、胸で十字を切って、更にその後合掌するタコラ達。
その次はビラゴンの墓を作ろうと、居眠りしているビラゴンに近付くタコラとチョンボ。
よく眠っていることを確かめ、いざハンマーを振り上げたところで、背後からデブラが登場。タコラとチョンボの頭を鉢合わせさせて倒す。
手を叩いて喜ぶデブラとビラゴン。タコラ達をおびき寄せるためにデブラと協力し、ビラゴンは寝たふりをしていたのだった。
タコラ達を引きずっていって「たこらとちょんぼのはか」を建てたデブラ達。
作戦成功を祝して握手をして立ち去ろうとするデブラとビラゴンだったが、デブラがふと何かを思い出してきびすを返す。
墓に濁点を付けられ「たこらとちょんぼの『ば』か」にされてしまうタコラだった。
タイトルも内容も、映画「禁じられた遊び」のオマ…もといパクリ。すべてが狂おしい。
ただし、あちらが戦争で翻弄される幼い子供達の悲しさを描いた名作であるのに対して、こちらは…何と表現したものか。
余談だが、私がギターで弾ける唯一の曲が「禁じられた遊び」のテーマ曲である。
この回ではタコラの悪知恵が存分に発揮されている。
わざとデブラがパトロールしているときに墓石を持ち去って追跡させ、わざと墓石を置き去りにして油断させるなど、警官であるデブラが追いかけざるを得ない状況、墓石を拾わざるを得ない状況に追い込む。
トリオ怪獣が自分の罠を発見して逆襲を試みることまでも先読みし、そのまた裏をかくなど、「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリー並みの心理戦を繰り広げている。
ところで、冒頭でタコラが盗んでいった墓石には、よく見ると「八足家先祖代々之墓」と掘ってある。
八本足といえばタコラだが、これはもしかしたらタコラの先祖の墓なのだろうか。
タコラは元々海に住んでいたはずなのだが、もしかしたらこの森は海のすぐそばにあるのかも知れない。
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