初夢
「あけましておめでとう、みやお兄ちゃん」
「あけましておめでとう、サキちゃん。サキちゃんは今年も元気だね」
「あのね、あのね、サキね、ゆうべ初夢見たんだよ」
「へぇ、どんな夢だったの?」
「お兄ちゃんとサキがね、富士山のてっぺんにいるの」
「そりゃおめでたい夢だ」
「そしてね、お兄ちゃんがサキを縛って素っ裸にしちゃうの」
「ちょ、ちょっと……いきなりかい」
「そしたら、お兄ちゃんが『とりのえさ』を取り出して、サキのあそこにぱらぱらぱらって撒いたんだよ」
「なんちゅう展開(^^;」
「するとね、お空から鷹が降りてきて、サキのあそこからエサを食べるの」
「いじめられ方がやたらマニアックだぞ、この娘……」
「くちばしで突つかれると、チクンってして、気持ちいいの」
「私は何か間違った事を教えたりは……していないハズだが……」
「あ、それからね」
「まだ何かあったの?」
「お兄ちゃんね、ナスも持ってたよ」
※この物語はフィクションであり、実在する人物等とは一切関係ありません。
あとがき:
公開当時は、富士と鷹まではスケールが大きいんだから、オチももっと大仰にというアドバイスを頂きました。
具体的に言うと、場所をナス畑に、と。w
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