誤解
ようやく訪れた三連休。
あたしは、遠距離恋愛中のユージの所へ遊びに来た。
駅から歩いて五分という謳い文句のアパートまで、地図を片手にその三倍ほどの時間を要して、ようやくたどり着いた。
ユージの部屋は、思ったよりも綺麗に片付いていた。
……まあ、あたしが来るというので、慌てて片付けたのかも知れないが。
しかし、あたしは、見つけてしまった。
見たくなかったものを。
見つけてしまったら、ユージを責めずにいられないものを。
「ちょっと、ユージ! 何よこれ!」
「ん? 何かあったか?」
「何かじゃないわよ! ほら、ベッドにこんな長い髪の毛! 女でも連れ込んでいたんでしょう!!」
「ま、待てよ。誤解だよ、違うって」
「誤解も何も、こうして証拠があるじゃないの! ひどい! 最低!」
「違うってば! まず話を聞け!」
「こんな人だとは思わなかった! あたしが遠く離れているのを良いことに、ひどい、ひどすぎるよ!!」
「痛ててて、だから違うって、話を聞けっての!」
必死に弁解するユージの言葉など耳にまったく入らず、あたしはずっと、江口○介ばりに伸ばしたロン毛に覆われているユージの頭を、叩き続けた。
あとがき:
なんだか非常に久々に書いてみた気がするけど…まあ、その、なんだ。(汗)
っていうか、江□洋介って、今はロン毛じゃないんでしたっけ?
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