『ばくはつ五郎』登場人物紹介

大石五郎(おおいし・ごろう)
 主人公。青空学園2年A組に転校してきた中学生。岡山県出身。
 たまには主人公らしくリーダーシップや理知的な面を見せることもあるが、基本的には直情型で抑えの効かない性格。
 怒りが頂点に達すると「爆発だーっ!」と叫び、まさに爆発としか表現しようのない、恐ろしい破壊力を発揮する。
三枝まゆみ(さえぐさ・まゆみ)
 ヒロイン(多分)。青空学園2年A組で、五郎のクラスメイト。新聞部長。
 正義感の強い頑固な性格で、常に暴力を否定し、「ペンで戦う」ことを信条とする。
 最初は何かとトラブルを起こす五郎に手を焼いていたが、次第にそんな彼に惹かれてゆく。
輪島一平(わじま・いっぺい)
 青空学園2年A組で、五郎のクラスメイト。新聞部でカメラマンをしている。
 話すとき、最後に「ざんす」と付ける。
「特ダネ」を仕入れて新聞部室に飛び込んでくるとき、「親分、大変だ」と叫ぶ。この「親分」とは、五郎のことではなく、新聞部長である三枝まゆみのこと。
荻野ユリ(はぎの・ゆり)
 青空学園2年A組で、五郎のクラスメイト。地元の建設会社「荻野建設」のお嬢様。五郎のことが気になるらしい。
 最初は、五郎を独り占めにするまゆみに反感を抱き、新聞部やまゆみを憎んでさえいたが、様々な事件を経験して成長し、五郎たちの良き仲間の一人となった。
荒熊源太(あらくま・げんた)
 青空学園の3年生で柔道部長。中学生とは思えぬ風体。
 その実力は「東京はおろか全日本の大会でもベストテンに数えられるほど」と評される。

 腕力至上主義で、ゴロツキ揃いの柔道部の面々を統率するにはぴったりの性格だが、プライドも高く、弱い者いじめは嫌う。鬼丸たちのように、力をかさに着て校内で横柄に振る舞うこともない。実力と人望を兼ね備えた名部長。
 まゆみに気があるのだが、当人からはまったく相手にされていない。
鬼丸武(おにまる・たけし)
 青空学園2年A組で、五郎のクラスメイト。柔道部副部長。見るからにチンピラといった風貌。
 柔道部の三下グループの頭で、柔道部が何か問題を起こしたときは、ほとんどの場合、彼が原因。

 余談だが、フォーミュラカーレースの筑波FJ1600シリーズには「鬼丸健」選手という同じ読みのレーサーが出場されている。2008年のランキングで2位入賞の実力派。
 この選手について検索してみると、数件「鬼丸武」と誤字で書かれているウェブページが見付かる。
細川(ほそかわ)
 青空学園の3年生で、剣道部長。
 胸の病気で青空学園を3年も休学していたが、完治して復学。後に目の病気も発覚し、失明の危機にも至ったが、手術が成功して完治。なんとも波瀾万丈の人生。
 家は鎌倉時代から続く由緒正しい神社で、神道鷹羽流剣術の達人。病み上がりのはずなのに、真剣を用いた演舞ばかりか、大人数の暴走族を相手に実戦までこなす、恐るべき体力の持ち主。
叔父夫婦
 五郎の叔父と、その妻。下町で「大石酒店」という酒屋を経営している。
 叔父は、五郎の父親の弟。昔気質の頑固な性格で、曲がったことが大嫌い。五郎を店員代わりにこき使うこともあるが、良いことをしたら褒め、悪いことをしたら鉄拳制裁と、亡き兄に代わって五郎を厳しく育てている。
五郎の父
 五郎の父親。故人。
 生前は警察官で、五郎いわく「あの大洪水のとき、村を救うために、自分の命を捨てた」。
 叔父いわく「いたずらもひどかったが、ばれた時には正々堂々と張り倒されたもんだ」。
 五郎を厳しく、男らしく育て上げた。
五郎の母
 五郎の母親。
 身体があまり丈夫ではないが、気が強く、一度決めたことを貫き通す所などは、やはり五郎の母親。
???
 青空学園の教師で、新聞部の顧問。
 出てくるたびに名前が違うので、本名は不明。田川か高田か田端(田畑?)か浜田のどれか。
 後期では「浜田先生」「ハマトラ先生」と呼ばれていることが比較的多いので、最終設定では浜田かも。

 まゆみの強情な性格ゆえか、新聞部がトラブルを起こすことも多く、そのたびに生徒をかばい教頭と対立する。五郎たちにとっては頼りになる先生。
赤原(あかはら)
 青空学園の教頭。いつも趣味の悪い紫色の服を着ていて、パイプを磨いている。
 金と権力にへつらい暴力に怯え、上には腰が低く下には威張り散らす、ある意味分かりやすい人。

 人望は皆無に等しく、生徒からは陰で呼び捨てにされ、ときには別の教師からも軽くあしらわれる。
 ただし、建設会社の社長令嬢である萩野ユリやその母親に取り入って多額の寄付金をせしめ、それで学校の運営資金の赤字を穴埋めするなど、経営センスという点では決して無能ではない。好かれはしないが、学校にとって有力者とのパイプを維持するための不可欠な人材でもある。
校長
 青空学園の校長。
 見た目には少し貫禄に欠けるが、生徒の話を良く聞き、慎重に判断を下す、校長としてふさわしい資質を備えた人物。
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