『ばくはつ五郎』エッセイ7 長男でも『五郎』?
『五郎』は五男ではないかも知れない
その生き様への憧れ、またTVアニメ「飛べ!イサミ」の影響などのおかげで、私は新選組が好きだ。
(新「撰」組と書く向きもあるらしいが、ここでは新「選」組で統一する)
様々な歴史書、研究書、あるいは歴史小説や時代劇でその姿を見ることができる新選組だが、いくら語っても語りきれない魅力があり、いくら調べても調べ尽くせない事実がある。
そんな中、最近読んだ本の中に、気になる記述を見つけた。
もちろん新選組に関する本でだ。
近藤勇昌宜は、幼名を「勝五郎」といったらしい。
この「五」という文字から考え、なんとか太郎、なんとか次郎、なんとか三郎…と来て5人目に勝五郎がいるのだろうかと思ったら、大間違い。上に2人の兄がいるだけらしい。
また、その兄たちの名は、それぞれ音五郎、粂次郎といったそうだ。
果たして、この字にどんな意味が込められているのかは分からない。だが、五番目の子供だから「五」でないことだけは、明らかだ。
長男と三男(近藤勇)の両方に「五」の字があるところから、死産や幼いうちに死んだ子も含めて五番目という可能性も消える。
もしかしたら、「ばくはつ五郎」の五郎も、長男だったのだろうか?
『ばくはつ五郎』のページに戻る