『ばくはつ五郎』エッセイ14 青春を歌い上げろ
「ばくはつ五郎」は1970年制作
たとえ30年前の曲であっても、今聴いてみて、まったく古さを感じないものが、ときどきある。
が、大抵の曲は時の流れとともに朽ちてゆき、一定以上の世代の懐古趣味を満たす程度の役割しか持たれなくなってしまう。
伴奏をアレンジしたり色々工夫をして生きながらえているものも中にはあるが、全体の構成やメロディーラインの古さはどうしようもない。
個人的に印象に残っているのは、数年前に放送されていた、「ヤン坊マー坊天気予報」。何周年記念だったかでジャニタレが踊ってたやつ。
ポップでややファンキーにアレンジされ流行りの芸能人が歌うテーマソングは、それはもうプロのミュージシャンが精一杯現代風のアレンジを施したのだろう。
だが古い。古くさくて仕方がない。
しかもそのアレンジのおかげで、かえってメロディ運びの泥臭さや歌詞のセンスの古さが際だってしまうという、まったくの逆効果。
むしろ、その当時のものをそのまま聴いてみたり、あるいは無駄に煌びやかな装飾をせず今の楽器で普通に演奏してみただけ、といった方が味が出たりする。
「ばくはつ五郎」の主題歌も、恐らくこちらのタイプであろう。下手に手を加えると、台無しになってしまいそうだ。
なかなか難しいものである。
…といったところで(?)一つリンクを紹介。
ばくはつ五郎はイカしているんだよ〜♪(青春編)/海音・kahkun・まみいさ・タケヨン / タケヨン☆ (「ばくはつ五郎 / ザ・ワンダース」コピー曲) - MySound ユーザースペース
あのヤマハが提供する、音楽系のコミュニティサイト「MySound」に投稿されている、「ばくはつ五郎」主題歌のコピー曲だ。
一言で言うと、イカスwww
レトロ調のゆったりしたテンポや、なんとも時代を感じるギターソロ、音が割れてる「ばくはつごろ〜〜〜!」のシャウトが、もうたまらないww
単なるコピーと言われればそれまでだが、下手なアレンジをせず普通に演奏して普通に歌って普通に叫んでるのが良い。
そして何よりも特筆すべきは、今のこの時代に、こんな歌を歌っておきながら、まったく照れが無い! 大真面目に普通に歌い上げている。それが素晴らしい。これで歌い方に恥ずかしさがにじみ出ていたりすると、一気にネタ方面への比重が高まってしまうのだが。
保存させてもらおう。w
MySoundのIDを持っていないし、音楽活動はしていないから登録する気もないため、コメントを残せないのが残念だ。
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