☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0507)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 
SIBIAO MF-10 ロータリSW型テスタ(145X210X80)  [1994-12]
[中華人民共和国]

ロータリSW型の大型テスタです。
測定範囲は多岐にわたり、100.000Ω/Vを誇る最高級機です。測定レンジは5-10系です。10μAのレンジを持つなど微少電流レンジを備えているのも特徴的です。またACレンジに於いては整流器の特性上誤差の多くなる低電圧レンジの下位メモリを表示しないなど面白いメモリ付をしています。
電池は単2型と15Vの積層電池を使用しています。これはケースの背面カバーを開け挿入します。
回路部分は品質保持のため封印され開けられないようになっています。(写真撮影のため開封しています)

このテスタは私が1995年上海の電気街で新品を購入したモノです。日本円換算で\5000程度だったと記憶しています。この金額は一般市民の月収かあるいはそれ以上に相当します。いかに高価な品か想像が付くでしょう。この製品はシングルノブでどちらかと云うと日本の影響を受けていると思います。中国ではAVOメータの影響を受けたと思われる高級機としてデュアルノブのテスタがよく使われています。いずれ入手したいと思いますがその機会に恵まれません。

DC/V   1,2.5,10,50,100,250,500  (100.000Ω/V)
DC/mA     10μ,50μ,100μ,1,10,100,1000
AC/V   10,50,250,500  (20.000Ω/V)
R/Ω    x1,x10,x100,x1k,x10k,x100k
拡大機能 dBメモリ
使用電池 単2X1 10F20(15v)X1

プラスティック部品の成形の荒さが見えますがその他は十分注意して造られているようです。各部門毎にチェックシートに記載されています。ロータリSW一体型の基板はエポキシ系を採用し部品は基板から浮かすなど配線作業に工夫が見られます。基板の右下にトリマコンデンサが付いておりAC測定時の容量補正をしているように見えます。その結果5000Hzまで対応すると書かれています。
メータ脇には扇型に見える金属片が付けられていますが磁気補正板です。これで磁気回路を補正しています。最近の日本の製品ではほとんど見られない部品です。