tester3 テスタ3　sanwa n-501

【何とも珍しくないガラクタたち！ラジオパーツに留まらないのが珍しい】　

SANWA N-501　ロータリSW型超高感度テスタ（175X215X100）
2μAのメータを使った超高感度テスタです。内部抵抗は500kΩ/V DCとバルボル並みです。ACに於いては1MΩという入力インピーダンスで、どのレンジでも変わりません。ロータリSW一体型の基板を採用し測定範囲はバランスよく微少電圧から高電圧まで正確に測定（読み取り）可能です。
電池は比較的入手しやすい006p電池と単2型を使っています。
プリント基板のように見える基板はロータリSW基板という形で部品の配線はリード線による方式です。 SWの切れも良く工夫されたテスタです。レンジの分割は3-6系で新しい流れです。
しかしこのテスタは使い勝手を考えた場合多少疑問を感じます。高感度メータのためかメータの応答性が悪く測定に時間を要します。これはアナログテスタの特徴である”緩やかに変化する電圧などを的確に測定できる”と云う部分が失われています。また細分化された測定レンジ（特に電流レンジ）もテスタの使い方からするとオーバスペックのように思います。 ”アナログテスタの最高峰”を意識しすぎた製品とも云えます。
私がテスタに求める機能は”手軽に素早く簡便に使える測定機”です。

このテスタには形のよく似た5種類の兄弟テスタがあります。
N-101,N-201,N-301,N-401(N401F),N-501(N501D)の5機種ですが私はまだN-201を見たことがありません。ですから形が似ているかどうかも不明です。是非他の兄弟もご覧ください。

DC/V　　　60mV,0.3,1.2,3,12,30,120,300,1.2k (500kΩ/V)
DC/ｍA　 2μ,0.3,1.2,3,12,30,0.12A,0.3A,1.2A,12A
AC/V　　　3,12,30,120,300,1.2k
AC/A 1.2A,12A
R/Ω　　　 X1,X10,X100,X1k,X10k,100k
拡大機能　dBメモリ,極性切り替えSW
使用電池　単2X1　006p/9V

類型の　N-501D　について

N-501にはN-501Dがあります。
大きな違いはDCゼロ・センタメータに切り替えられる機能が付きました。 AC低電圧レンジに於いても均等なDCレンジと同じスケールで読み取るようになりました。それに伴いメータパネルのデザイン変更が行われています。
使用電池も、単2X1のみで使えるようになっています。

その他の機能についてはほとんど違いはありません。これらはカタログによる調査で現物を確認していません。

SANWAのNシリーズは独特の筐体を使っています。木調の側板が印象的で独特の風格を醸しております。
電池は独立したケースに入っており交換が
手際よくできます。

参考　SANWA N501D

この写真はyahooオークションに使用された写真です。残年ながら落札できず出品者が判りませんのでお断り無く使用しております。