☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0408)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 
SANWA N-401/N-401F ロータリSW型 超高感度テスタ(175X215X100)

内部抵抗は200kΩ/V DCとバルボルに迫る超高感度テスタです。しかし、ACレンジでは5kΩ/V当時の20kΩ/Vクラスと変わりません。測定レンジはDC電圧レンジに於いては10分割され読み取り精度を上げています。考えようではここまで必要があるのか疑問を感じるほどです。測定レンジは4-8ステップの珍しい方式を採用しています。4-8ステップはSimpsonのテスタにも採用されていますがsanwaではN-401だけだと思います。類型のN-401Fでは3-6ステップを採用しています。 ロータリSW一体型の基板を採用し測定範囲はバランスよく微少電圧から高電圧まで正確に測定(読み取り)可能です。ACレンジは低電圧レンジでもメモリが詰まらない直線型を採用しています。この方式は最高級機のNシリーズの一部機種のみに採用されている機能です。
電池は比較的入手しやすい006p電池と単2型を使っています。
プリント基板のように見える基板はロータリSW基板という形で部品の配線はリード線による方式です。 
高感度化による応答性の悪さは多少気になりますがオーバシュートも無く気持ちよい動きです。 しかし、これはアナログテスタの特徴である”緩やかに変化する電圧などを的確に測定できる”と云う部分では多少の減点を免れません。

”アナログテスタの最高級機”を意識した製品とも云えますが、テスタに求める機能は”手軽に素早く簡便に使える測定機”と云う考えからするとオーバスペックであり少々バランスが悪いと云わざるを得ません。

このテスタには形のよく似た5種類の兄弟テスタがあります。
N-101,N-201,N-301,N-401(N401F),N-501(N501D)の5機種ですが私はまだN-201を見たことがありません。 ですから形が似ているかどうかも不明です。是非他の兄弟もご覧ください。

類型の N-401F について

類型の N-401F は外観はよく似ていますが細部は大きく異なります。
測定レンジは一般的な3-6ステップで大きな高級テスタという感じです。内部抵抗は200kΩ/V DCですがACレンジに於いては特徴である直線メモリではなく普通のテスタと同じです。内部抵抗は4kΩ/でACレンジに於いては同時代の高級機(20kΩ/V DCクラス)と同等です。
電池は 単2型 1本で使いやすくなっています。

N-401

N-401とN-401F
同じように見えますが詳細を見ると随分違いがあることに気が付くでしょう。

DC/V (200kΩ/V)
0.16,0.4,1.6,4,8,16,40,
160, 400,800,(1.6k)
DC/mA
8μ,0.04,0.4,1.6,4,16,40,
160,(1.6A)
AC/V (5kΩ/V)
4,8,16,40,160,400,(1.6k)
AC/A
1.6A

R/Ω    X1,X10,X100,X1k,X10k
拡大機能
dBメモリ,極性切り替えSW
使用電池
単2X1 006p/9V

 

N-401F

DC/V (200kΩ/V)
01.2,0.3,1.2,3,12,30,120,
600,1200
DC/mA
1.2,12,120,300,1.2A(6A)
AC/V (4kΩ/V)
3,12,60,120,300,1200
R/Ω    X1,X10,X100,X1000,
X10000
拡大機能
dBメモリ,極性切り替えSW
使用電池
単2X1

 

左側がN-401です。

上がN-401です。