☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0708)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 
SANWA N-201 ロータリSW型  多機能 電子テスタ(115X155X50) [1980年頃]

ERECTROTESTERの名を冠した高入力インピーダンス(200kΩ/V DC)半導体アンプを使用したテスタです。バルボル(真空管電圧計)を意識した電子テスタはこのMUSEUMの中でもSANWA・EMシリーズの何点かを紹介しています。それと比較してもN-201は実用型と云われるとおり大変使いやすい電子テスタです。一般に電子テスタは性能重視で使いにくさが目立つモノが多かったのです。
200kΩ/Vと云う値は最高級機と云われるN-501,N-401に迫るモノですが実際に使った場合応答速度を考えると遙かに使いやすいと云えます。テスタとしての機能を考えた場合
使いやすさの点では最高ランクに値すると云えるでしょう。
過度の高性能テスタは必ずしも使いやすいモノでは有りません。

このテスタには形のよく似た5種類の兄弟テスタがあります。
Nシリーズと呼ばれるモノでコレクションとしては最後に入手したモノです。N-201は生産量も少なかったようです。
参考資料(SANWAカタログより引用) SANWA・N-シリーズ(pdf)

DC/V   0.3,1.2,3,12,30,120,600,1200,3kV (200kΩ/V)
DC/mA  6μ,0.12,3,30,600,3A
AC/V   6,12,120,300,600
R/Ω    X0.1,X10,X100,X1k
拡大機能 dBメモリ,LI,LV
使用電池 単3X4

電子テスタであると云う以外に奇をてらう特別な機能はありませんが使いやすさの点では大変優れたテスタといえます。
電子テスタの宿命でありますゼロ点調整、フルスケール調整も簡単な手順で出来ます。

電池は単3X4ですから維持管理も楽です。
ロータリSW一体型基板で構造も簡単で2007年現在初期の性能を維持して使用に供することが可能です。