☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0708)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 
SANWA-F7TR     ロータリSW型コンパクト多機能テスタ(95X90X48) [1982]
SANWA-F80TRD ロータリSW型コンパクト多機能テスタ(115X105X48)

大変ユニークな構造なので敢えて比較しながら紹介します。
携帯に便利な大きさにするためレンジ切り替えSWをメータの下側にコンパクトに収め小型化したユニークな形状です。この2機種は構造もほとんど同じでF80TRDが後継機と思われるのですが製造年月日は記入されていないため未確認です。測定範囲は多少の制約が有りますが使いやすい配分になっています。その他のレンジは必要以上に拡大せず抵抗測定時回路電流及び回路電圧メモリを付加するに留まっております。工夫されたケースのお陰で大きさの割にメータが大きく見やすくなっています。
F80TRD型に更新されケースが一回り大きくなったのですがこの理由を私なりに勝手に考えてみました。更新した理由の一つとして22.5Vの電池供給の問題があったと思われます。F80TRD型は9Vの006p電池に変更されています。内部構造は一見F7TRの方が合理的に作られているように見えます。敢えてこの構造を変更したのはメータの磁気回路が電池の金属ケースの影響を受けるため苦肉の改造だったような気がします。
F7TRには、,22.5v電池は金属外装の電池を使用しないように注意書きが入っています。紙外装の006pは製造されて無く、金属外装006P電池の磁気回路に対する影響を排除するため大改造を余儀なくされたのでしょう。(私の個人的推測です)内部抵抗は25kΩ/Vで5-10V系のレンジを採用しています電池は単3型と006Pを使っています。
ロータリSWは部品基板と一体化した特殊な構造ですが配線はリード線による方法です。

 

SANWA-F7TR DC/V   0.25,2.5,10,50,250,1k  (20kΩ/V)
DC/mA  50μ,0.5,5,250
AC/V   2.5,10,50,250,500,1k (8kΩ/V)
R/Ω    Rx1,Rx10,Rx100,50M
拡大機能 LI,LV,dBメモリ
使用電池 単3X1 22.5V

SANWA-F80TRD DC/V   0.25,2.5,10,50,250,500,1k  (25kΩ/V)
DC/mA  40μ,0.5,5,500
AC/V   2.5,10,50,250,500,1k (5kΩ/V)
R/Ω    Rx1,Rx10,Rx100,50M
拡大機能 LI,LV,dBメモリ
使用電池 単3X1 006P/9V