バルボル(真空管式電圧計）を意識した電子テスタです。トランジスタを使う頃から”電子”の言葉が流行りだしたようです。
パネルのデザインは前の持ち主が改造したかに思える不細工さが目立ちます。(掲載品はツマミの脱落があるようです）
入力インピーダンスは12MΩとバルボル並み、ただし肝心のACは1MΩです。電流の最低レンジは0.1μAと驚異的です。
使用する電池は種類が多くさらに特殊なサイズも使用されています。しかしそれについては調査が不十分で型名は不明です。

DC/V　　0.3,1.2,3,12,30,120,300,1200 (12MΩ)
DC/ｍA  0.1μ,1.2,12,300
AC/V      1.2,3,12,30,120,300,1200(1MΩ)
R          X1,X100,X1k,X100k
拡大機能　dBメモリ
使用電池　単2X1,単3X2,不明X1

操作パネルの不釣り合いなデザインの割に内部は整然と綺麗に組み立てられています。 
最初の持ち主が貼ったのでしょうか購入した日と金額を書いたラベルが貼ってあり昭和46年\16.500と書かれています。
また背面にはテスタでは珍しく製造年月を示すらべるが貼ってあります。