第3展示室 ☆ アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0511)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 

 

 
SANWA EM-700 ロータリSW・電子テスタ(145X200X85)    [1968-08]

バルボル(真空管式電圧計)を意識した電子テスタです。
パネルのデザインは少々無骨です。普通のテスタに必要のない調整用トリマが沢山あります。テスタでは珍しい金属製のパネルと金属製のケース何か意味があるのでしょうか?
入力インピーダンスが高いので誘導などの影響を軽減する目的が有ったと推定します。
その入力インピーダンスは12MΩとバルボル並み、ただし肝心のACは1MΩです。電流の最低レンジは0.03μAと驚異的です。
使用する電池は単2,単3の二種類が必要です。

DC/V  0.3,1.2,3,12,30,120,300,1200 (12MΩ)
DC/mA  0.03μ,0.1μ,1μ,10μ,1.2,12,120,300
AC/V      1.2,3,12,30,120 (1MΩ)  X10 レンジ付き  
R           X1,X10,X100,X1k,X100k
拡大機能 dBメモリ
使用電池 単2X1,単3X
3

 

複雑なパネル面に違わず内部は整然と組上げられています。
高インピーダンスの入力端子付近はシールドが施され金属パネルや金属ケースの採用と相まって外部の影響を防いでいます。
安定性など性能面のことは解りかねますが後継機のEM-800よりすっきりしていると思うのは私だけでしょうか。テスタが最高機能を持った時代の製品と思われます。
この時代の後はテスタでは対応できない高級測定機・オシロスコープなどが急激に普及して微少信号の測定を他に譲り渡し本来の電圧、電流、抵抗測定機に戻って使いやすさが求められるようになってきたと感じます。