☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0511)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】

IWATSU C-65 ロータリSW型多機能テスタ(115X180X85) [1944-12]

このテスタは昭和19年12月の銘板が入っています。この時代は戦争のため物資のない時代です。
製品はオリジナルと思われる木箱に入っておりました。蓋の裏側には容量測定用のチャートが貼ってあります。 当時は英語の使用が禁止された時代ですがこのような機器には僅かですが英語の記述が見られます。

DC/V     5,10,50,250,500,1000   内部抵抗の表記はありません。
DC/mA   1,5,25,100,250
AC/V     5,10,50,250,500,1000
R/Ω   オーム、10倍、1000倍

使用電池 単1X2* 外部電源45V


このテスタはオリジナルと思われる木箱に入っていました。 蓋の裏には”静電容量の測定”という紙がケースの裏側に張ってあります。 外部AC電源を使ってコンデンサの容量を測定するものですが使用法の説明などが書かれているのはあまり見掛けません。

抵抗測定用電池は単1型2本がテープに巻かれヒモで縛った状態で装着されていましたが これは本来キチッと電池ケースに入れられていたものと推測します。 これはケースに使用されていないビス穴があること、上部には電池交換用と思われる開閉口が有ることなどから推測しました。
さらに高抵抗を測定するするためには外部電源(45V)が必要です。
当時は真空管時代ですからインピーダンスの高い回路が多く抵抗も高抵抗が使用されそれらに対応する必要があったわけです。 高電圧が必要な理由はメータ感度が悪いためです。
このテスタのメータ感度はは1mA程度と推定されますので電圧測定における内部抵抗は1kΩ/V程度と推定されます。 このような計器は非常に高価であった割には性能が低かったと云わざるを得ません。