☆第3展示室☆アナログテスタ(回路計)

自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0506)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

 
ANRITU T-400   NIHONSEIMITU K-120 ロータリSW型多機能テスタ(140X210X90)

この2機種は外観、 内容ともに同じですが違うメーカの製品です。何れも昭和19年の製品ですがこの時代は戦争のため物資のない時代の製品です。
戦時中はラジオなどでも”国民1号”などと呼ばれる同じ形の製品を複数の会社で作っていました。 これもそれと同じような現象でしょうか。
部品の使い方、配線の処理、等々細かいところは微妙に違います。素材にも多少の違いが見られメータに書かれた型番も違います。
普通は筐体に記入される形式名やメーカ名はありません。

DC/V      2.5,10,25,100,500,1000   内部抵抗の表記はありません。
DC/mA   1,5,25,100,500
AC/V      2.5,10,25,100,500,1000
R/Ω    X1,X10,X100,X1000

使用電池 単1X1 (電池スペースはかなり大きいので単1より大型の電池が使用された可能性もあります。 ソケット式ではないので詳細は不明です)

安立電気 T-400  昭和19年1月

日本精密電機 K-120   昭和19年

安立電気 T-400  昭和19年1月

内部の様子

このテスタは同じ形で二つの名称の製品があります。

最初に私の所に来た製品は家の近くの”Oラジオ店”の親父さんの遺品として 現店主さんから頂いた”日本精密電機 K-120(昭和19年製造)”(左側)です。 これはメータに記入されているだけで筐体には型番等いっさいの記入がありません。 それから数年後同ラジオ店の店主さんから廃業した電気屋さんの備品のテスタがあるからと声を掛けられ頂に行きました。 それが”ANRITU T-400(昭和19年1月)(昭和19年6月)”(中央及び右側)の2台です。 これも前記と同様メータ部分に記銘があるだけで他には何も書かれていません。
これが偶然にもメーカは違うモノの同じ形でした。
19年6月の製品には手書きの校正表が付いていました。 それによると誤差の大きな部分では約10%に及ぶところもありますが概ね5%程度に収まっているようです。(校正当時の状況)