| 着物って大変でしょ〜?ってよく言われるんだけど、ちょ、ちょっとまったー!
私の流派は、畳1帖を4歩で歩くんだけど、洋服だと歩幅がなんとでもなっちゃうから、畳のへりを右足で越したり、左足で越したりするたびに、考えながら歩いてたんだ。でも、着物だと歩幅がほぼ限定されるんで、考えなくても着物の幅であるけばいいんだ。これにはビックリ〜!
初めの頃は着るのに2時間くらいかかってたんだ。もっとも、途中、休憩なんかしてたからね〜。習うより慣れろとはよく言ったモンで、今じゃ〜15分もかからなくなったよ。もちろん休憩なしでね。自分で着てから、より着方に興味が出て、いろんな本読んだり、人に教えてもらったりしてるんだけど、慣れるとこれがけっこうラクチン。帯で腰や背中が曲がらないからね。姿勢がクニャってしても、そう見えないんだ。
着物にガンジガラメになってる〜ってカンジのおじょうさんを見かけた時は“大きなオセッカイオバサン”の本領発揮!「大きく足を広げて、着物のスソを割っておくと動きが楽になるよ」って。すると不思議に動けるようになるんだよ。男の人も同じ。一度着て、袴もつけてから、最後に足を開いて裾を割るんだ。楽だよ〜。それでいて、立った時にはぜ〜んぜんわからないんだからね。
たしかに着物は動いてる間に着崩れて来るね。そこで!“襟を正し”たり、“人の振り(着物の振りの部分)見てわが振りなおし”たりするんだね。その「しぐさ」がまたいいんだ〜。洋服にはなかなかしぐさが似合わないけど、着物で髪のおくれげを直したり、襟をかきあわせたり、袴を直したりしてるしぐさがこれまた着物の魅力だと思うな〜。
あ、それから、これは踊の人に教えてもらったんだけど、袷の時期はベンベルグとかでできたステテコをはくととってもすべりがいいし、夏はチヂミ(楊柳)のステテコにすると、汗を吸い取ってくれて涼しくなるよ。これは洋服でも正解!ステテコは日本の気候にあった下着だね。寒くて乾燥してる西洋じゃ〜いらないもんね。夏は汗でズボンがくっつくってことがないよ。
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