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漆黒斎の庵 |
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| 街に慣れる |
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暖冬なんだかやっぱり寒いのか、どうも判らない気候ですが。
2月から職場が変わって、かの有名なおじさんの街界隈に通ってる。
少し早く帰ると様々な店が営業している様子が見えてなかなか面白い。
立ち呑みやとかいうほんとにカウンターしかない飲み屋さん、中華料理屋に居酒屋、オフィス用品のチェーン店、書店等々。
かあさんの店などという、いかにも「おふくろの味」的料理屋(その割には全国の銘酒とか書いてあったり)なんてのも。
ところで、極私的な基準だけど、「街に慣れた」と感じるのは、猫が見えるようになった時。
今の住居に引っ越して来てすぐには「ここには猫は居ないのか」とか思ってたんだけど、あちこち歩いて様子が判ってくるようになると、猫の姿が自然に目に入
るようになってきた。商店の間の狭い路地とか、ちょっとした空き地、屋根の上とか、道だけしか見えていない状態から、意識しなくても歩けるようになると、
気配をなんとなく感じることができるようになる。
今の職場の近隣は商店ばかりで、そこに住んでいる人は少なそうなんだけど、それでも先日一匹発見した。野良さんなのか、付近の飼い猫なのか、今のところ判
明していないけど。
あー、そろそろ慣れてきたかな、と。
で、そのおじさんの街の風景、本当に典型的なサラリーマンの酔っ払い集団が出る。TVでは、意図してそういうのだけしか映していないんじゃないかと思って
たが、これが実にそのまんまというか、やたらと多いのだ。何と言うか、「絵に描いたような」としか言い様のない情景。
因みに、お嬢さん方は以前の職場付近に比べると、随分きちんとした、素敵な人が多いような気がする。審美的観点からは、まぁ、これは趣味の問題なので、良
し悪しは言えないけれど、個人的感想としては随分好ましい感じだ。
その昔、気位の高い銀座界隈の芸者衆からは馬鹿にされ、消沈していた田舎出の丸の内役人連中に、この街に大挙して名古屋からやって来た俗称「コーチン芸
者」衆は、救いの手だったようだ。それ以来、気軽な庶民の街としての伝統が連綿と続いているということらしい。
さて、もう暫く歩き回ってると、馴染みの猫さんが出来るかも知れない。ちょっと楽しみではある。
(Feb. 19, 2006)