No.33    
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漆黒斎の庵
(C)1998 - 2006 漆黒斎

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直前 の戯言集(第32集)
   


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街に慣れる

SPAM

認知症

赤い金盥

半世紀




街に慣れる

暖冬なんだかやっぱり寒いのか、どうも判らない気候ですが。

2月から職場が変わって、かの有名なおじさんの街界隈に通ってる。
少し早く帰ると様々な店が営業している様子が見えてなかなか面白い。
立ち呑みやとかいうほんとにカウンターしかない飲み屋さん、中華料理屋に居酒屋、オフィス用品のチェーン店、書店等々。
かあさんの店などという、いかにも「おふくろの味」的料理屋(その割には全国の銘酒とか書いてあったり)なんてのも。

ところで、極私的な基準だけど、「街に慣れた」と感じるのは、猫が見えるようになった時。
今の住居に引っ越して来てすぐには「ここには猫は居ないのか」とか思ってたんだけど、あちこち歩いて様子が判ってくるようになると、猫の姿が自然に目に入 るようになってきた。商店の間の狭い路地とか、ちょっとした空き地、屋根の上とか、道だけしか見えていない状態から、意識しなくても歩けるようになると、 気配をなんとなく感じることができるようになる。

今の職場の近隣は商店ばかりで、そこに住んでいる人は少なそうなんだけど、それでも先日一匹発見した。野良さんなのか、付近の飼い猫なのか、今のところ判 明していないけど。
あー、そろそろ慣れてきたかな、と。

で、そのおじさんの街の風景、本当に典型的なサラリーマンの酔っ払い集団が出る。TVでは、意図してそういうのだけしか映していないんじゃないかと思って たが、これが実にそのまんまというか、やたらと多いのだ。何と言うか、「絵に描いたような」としか言い様のない情景。

因みに、お嬢さん方は以前の職場付近に比べると、随分きちんとした、素敵な人が多いような気がする。審美的観点からは、まぁ、これは趣味の問題なので、良 し悪しは言えないけれど、個人的感想としては随分好ましい感じだ。

その昔、気位の高い銀座界隈の芸者衆からは馬鹿にされ、消沈していた田舎出の丸の内役人連中に、この街に大挙して名古屋からやって来た俗称「コーチン芸 者」衆は、救いの手だったようだ。それ以来、気軽な庶民の街としての伝統が連綿と続いているということらしい。

さて、もう暫く歩き回ってると、馴染みの猫さんが出来るかも知れない。ちょっと楽しみではある。

(Feb. 19, 2006)

SPAM
えと、久しぶりの更新ですね。
相変わらず、所謂SPAMが多い。大体が出会い系というのか、有態に言ってしまえば売春勧誘というのか、そんなのばっかり。「優香です」だの、「どうして 電話くれないんですか」だの、「ギャル・人妻・痴女サークル☆食べちゃう♪」だのはまだ良い方で、「茯討牡∠オ」とか、「ム」とか、「.ィ」とかわけが分 からん奴が殆ど。送信元も当然偽装されてるか、設定されていないか。

プロバイダのメールサーバでフィルタリング設定してるんだけど、subjectやfrom行の正規表現にも限界があるし、設定変更もいたちごっこにならざ るを得ない。フィルタリングを通り抜けてくる奴でも、NortonAntiSpamで判定してる奴はまだ迷惑メールフォルダに叩き込んでるんで、処理は一 括だが、それでも受信ボックスには何通か残る。何だかね、力抜けるですよ、仕事から帰って来てメール見た瞬間こんなのばっかりなんで。

しかし、こんなのに引っかかる人々って居るのかな、と一時思ったが、案外楽しみにしてる連中も多いのかな。これで商売が成り立ってるんだったら、NWリ ソースの無駄遣いとも言えんのかな、もしかして。下半身商売が、表の経済の下支えになってたりしてな。

とまぁ、こうしてる間にも、何通か届いてる。世はなべて平和っつうことか。

(Jun. 11, 2006)
認知症
どうもピンと来ないネーミングだな。関係方面が苦心惨憺して付けた呼称なのだろうが、いまだに、「ああ、○○(一応気を使っておかないと大変 だからね)の事ね」、などと脳内変換かけてる。
それにしても、実際かなり物忘れが激しくなってる。単なる物忘れならある程度仕方がないが、もしかしたら本格的に早発性の認知症とかアルツかも知れんの で、それこそ忘れないうちに書いておこう。

若い頃は3つや4つのことを同時にこなしてても、忘れるなんてことはなかったのだが、近頃は1つのことさえ、ともすればまともに出来なくなってたりする。 仕事が仕事だけに、ストレスが原因か、とか色々考えてみるが、かと言ってすぐに対処は出来ないしな。

歩きながらはて、何するんだっけ?とか、眼鏡をかけてるのに眼鏡を探してみる、とか、時折変な行動に及んだりして、これまた力が[抜けるですよ。UNIX のコマンドオプション忘れた、とかなら大して害は無いのだけれど、そのうち飛び切りのボケかましてしまいそうな気がして、少々怖かったりする。まぁ、人間 半世紀近く生きてりゃ、多少どうにかなるだろうが、あくまで個人的な事象なので、これを一般化して安心も出来んよな。実際一世紀以上生きてても、お達者で 矍鑠としている先輩方は大勢居る。せいぜい、人に迷惑をかけないよう、行動は指差呼称して常に確認、でもやるか?ってこと自体忘れそうだが。

(Jun. 11, 2006)
赤い金盥
お中元の季節である。
で、ふと思い出したのだが、今を去ること20数年前。漆黒斎がまだベルボトムのジーンズにロンドンブーツだった頃、仲間と謀議したことがある。

誕生日のプレゼントには、貰って迷惑だが捨てられないものが良いのではないか、真っ赤に塗ったデカい金盥なんかどうだろう、と。

3倍速いとか、フランスのシャンソン歌手/俳優に似た名前の男専用とか、そういう訳ではない。第一、そんなものはまだ世の中には無かったように思う。

誕生日に持って行って「プレゼントだ、有難く受け取れ。」と置いて来る。で、機会あるごとに「あの金盥はどうした、使ってるか」などと訊いてみる。
邪魔なので捨てた、などとは言わせない。とまぁ、そんなシナリオだ。

当時の仲間はだいたい4畳半一間とか、そんな住まいだったので、直径1mの金盥など貰っところで置く場所なんて無い訳で、迷惑千万なのだ。

結局実現はしなかったが、どうだろう、誰かやってみないか。
拙輩は遠慮するが。
(Jul. 16, 2006)
半世紀
という訳で、遂に半世紀を数えてしまった。 だからと言って反省記を書いたりとか、何をする訳でもないが。
 他人様にはお世話になるばかりで恩返しも出来ず、社会に貢献することもなし。出世もしないが馘首にもならず。 汗顔の至り多数にして慙愧に堪えず、思い出せば顔から火が出るようなことばかり。

論語的には「五十而知天命」つうことで、いい加減悟れよ、てなところなのだが、まだまだ悟る覚悟は出来ていないので、まぁこれか らも音楽を聴き本を読み、ボケない程度に仕事して、てな感じか。

 人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如 くなり。      
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。 (敦盛)

信長で有名な幸若舞「敦盛」の一節だが、見ての通り仏教的無常観一杯。信長の時代だとそうだったのだろうが、今のご時世ではまそうも言ってお られぬ。

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