戯言集

(C)2000 漆黒斎

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据膳
据膳食わぬは男の恥などという、非常に都合のよろしいフレーズがある。

【据膳の基礎】
「据膳」というくらいであるから、これは他人の作ったものである。ということは、不味いかも知れぬし、口に合わぬ味付けであるやも知れぬ。下手をすると毒入りである。恥をかかぬようにと召し上がってしまうと、うまく行っても猛烈な下痢に苛まれる惧れがある。命あってのものだね、であるからして、よくシチュエーションを吟味することが肝要である。

【ケーススタディ】
平日の昼頃。ぼ〜っとしているあなたの部屋のドアにノックの音。開けると知り合いの女性が立っている。普通、帰れとは言わないだろう。エロ本をしまう時間くらいは待ってもらうかもしれないが。さて、その女性、手回し良くお手製の弁当を持ってきていたりするのだ。「じゃあお茶でも沸かそうか」と電気ポットに水を入れ、お弁当を有り難く頂きます、と。

やがてその女性、炬燵に入ったまま眠ってしまうわけだ。さて、ここからが問題です。いきなり抱きしめて、クチビルを奪ったりしてはいけません。3年は苦悩の青春を送ることができます。

【教訓】
3回は見送るように。三顧の礼という故事は、単に礼の篤いことの教えではなく、リスク回避戦略の重要性の教えでもある。

いや、なに、「若気の至り」という言葉を思い出したのだよ。はっはっは。

(2000 Nov. 18)

もろもろ
土曜日のこと。相変わらず動作しないモバイルカードを打ち捨ててしまおうか、など考えつつ、散髪に行く。あまりの気持ち良さにしばし脱魂する。気がついたら、髭を剃り終わって蒸しタオルが顔の上に載っていた。

帰って来て風呂に入り、すっきりしたところで、ぼ〜っとPlaystation.comを眺めていたら、「天使のプレゼント マール王国物語 限定版」とある。何やら楽しそうなので、コンポーネントAVケーブルと一緒に予約する。どうして限定版というとほいほい予約してしまうのだろう。

限定版といえば、VAIO Style限定モデルで、PCG-SR9に黒い奴が出る。スターリングブラックなのだが、何しろ黒い。欲しいのはやまやまなのだが、半年に2台も殆ど同じスペックのマシンを買うのはどうも …。

日曜日はのんびり過ごす。3時頃から商店街まで出かけてアップルパイを買う。前夜に「チューボーですよ」で見たのがいけなかったらしい。夕食は軽めに済ませて、パイを賞味する。満足。

モバイルカードのトラブルについて、PCのメーカーに出しておいた質問に返事が来る。曰く「その製品については情報が無いので、カードのメーカーに聞いてくれ」門前払いだ。凄く頭に来たので、カードのメーカーとのメールのやり取りを全部書いてやろうかと思う。別のメールを開けると、カードのメーカーから。INFファイルに問題があったとの事。入れ替えてテストしてみたら、うまくいった。PCのメーカーの方に抗議を出すまでもなかったが、それにしてもあまりに不躾な態度だ。

わからないなりに、色々とテストの方法を教えてくれる周辺機器メーカーのコールセンターと、いきなり門前払いの本体メーカーのカスタマーサポート。確かに、本体メーカーにしてみれば、世の中にある全てのデバイスとの互換性試験などやっていられないのはわかるが、こういうところに本体メーカーと、周辺機器メーカーとの序列というか、力関係が見えるようで何か嫌な感じだ。

月曜日。夜半からの嵐が物凄かった。まるでバケツをぶちまけたような音がする。結局うつらうつらしたまま、熟睡できず。一日7時間のレビュー会議はさすがに辛い。

(2000 Nov. 21)

入浴剤
現在の我家の入浴剤は、「バスクリン ラベンダーの香り」だ。これがまた、見事に紫色なのだ。ラベンダーの香りには、アロマテラピー界隈では安眠効果があると言われているが、これを見ると目が覚める。あまつさえ、浸かっているととても妙な気分だ。紫色というのは、いわゆる禁色らしいが、アンドロギュノス的な色彩でもある。「紫の肖像」が美輪明宏氏の著作であることを思い起こそう。香りと、その元の物質の色彩とは、直接の関係があるわけではないはずなので、カラーリングには少し気を遣った方が良いように思う。

さて、ちょっと風呂に入ってから、「サクラ大戦2」(DC)の続きをやるか。名雪の顔も見たいような気もするが。

(2000 Nov.23)

おまけつき
今日も今日とて、Playstation.comをぼ〜っと眺めていたら、Dead Or Alive 2 HARD・COREの予約受付中。今予約をすると、特製マウスパッドとB2スペシャルポスターがついてくる。半年に2台もほぼ同じスペックのPCは買わないのだが、1年で3本も同じタイトルのゲームを買うのはおーけーなのだ。漆黒斎はおまけにも弱い。限定版でおまけつき、なんて言われたらもう、パブロフの犬よろしく、涎をたらして「くれくれ、それ、俺にくれ、なんでもする」とか、いくらでも卑屈になりそうでちょっと心配だ。さて、何がHARD・COREなんだろうか。わくわく。

(2000 Nov. 27)

通勤路散見
会議で外出した帰り。いつもの通勤路ではなく、片側3車線の車道を挟んで反対側の歩道を歩いていた時の事。信号待ちをしていると、「バルチックカレー」という看板が目に入った。

「バルチックと言えばロシア関係、確か日露戦争の時に … 。それでカレーとはどういう関係か … 。」など考えつつ(バルト三国とかチェチェン紛争とかが咄嗟に思いつかないあたり、既に焼きが充分に回っている証拠だ)看板を更に見ると、何やら顔が描いてある。どう見てもバイキングの親父がにた〜と笑っている図だ。ますます変だ。「ロシアとバイキングって何か関係があったか …」疑惑は深まるばかりだ。きっとどこぞの親父が、独自の思い込みの激しい理論に基づいてやっている店に違いない。

こういう場合はインターネットだ。どこかの物好きが知っているに違いない、と検索をかけてみる。一発で出てきた。何の事も無く、チェーン展開しているカレー屋だった。結構な数の店舗があるようだ。他にも沢山検索に引っ掛かっている。なんだ、割とメジャーじゃないか。

しかし、そのホームページを見ても、疑問は消えない。何故バルチックなのか、あの「バルバン大王」なるバイキング親父は何者なのか。かろうじて、ボルシチベースのカレーであるということがわかっただけだった。興味は尽きぬが、ただ、食ってみようという気は起きなかった。

(2000 Dec. 5)

年の瀬
「20世紀の出来事ベスト10」みたいな番組も放送されて、何だか世の中はもう、まとめに入っているようだ。

さて取り止めの無い話題をふたつみっつ。

・ガンダム:
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。」 − シャア・アズナブル

ガンダムのMobile Suiteは確かモビルスーツだったと思うが、これを"モバイルスーツ"と読んでしまうと、途端に勤め人風になる。

「行動派ビジネスマンのためのモバイルスーツ!お求めは紳士服のアズナブルで。形状記憶繊維、2パンツでお買い得」

とか。ガンダムについては、ハインラインが「宇宙の戦士」でパクったとの奇怪な噂があるが、多分何かの間違いだろう。

カタログ誌の女性向けコーナーを仔細に検討するお兄ちゃん。クリスマスも近いからな。デートコースとプレゼントの検討に万全を期しているのだろう。「計画倒れ」という言葉は、今の彼には無縁だ。

・今年は忘年会が多い。中には「業務として出席を義務付けられている忘年会」などという、奇怪なものまであって頭が痛い。

というわけで、師走の街は慌しくもまったりと21世紀に向けて進んでいるようだ。今年は忘年会ではなくて、忘世紀会にしよう、などという意見もある。拙輩はと言えば、総括するにはまだ早いが、さりとて未来はバカ明るいと信じられるほど若くは無い。中年、ということなのだろうな。

(2000 Dec. 7)

クリスマス
10年以上も前のことだが、クリスマスイブに蕎麦屋に行ったことを思い出した。当時はまだまだ給料も安く(今でもその辺は変わらないが)、外食など滅多にしなかった。コンサートなどで出かけても、食事は家で摂るようにしていた。で、ボーナスも出たことだし、たまには少し贅沢をするか、と出かけたのだ。さて、どこに行くか。洋食のレストランはきっと一杯だろう、和食なら空いてるんじゃないかと、家から歩いて行ける蕎麦屋にした。

案の定、客は我々夫婦のほかには2,3人しか居なかった。やけに空いているのだ。蕎麦のコースを注文する。温かい蕎麦と天麩羅盛り合わせ、刺身とご飯に御汁、茶碗蒸、とかいうメニューだったと思う。デザートに蜜豆か何かが出た。店の人も、何もこんな日に来ることはなかろう、と思ったに違いない。しかも、よりによってコースなんか注文して。

さて、ここ数年クリスマス近辺は都内やテーマパーク周辺のホテルは予約で一杯だったみたいだが、今年はどうなんだろう。今から計画しているあなた、和食の店なんか狙い目ですよ。あるいは禅寺で精進料理とか。潔斎して清く正しい夜を過ごすのも悪くないと思うのですが。

(2000 Dec. 10)

白昼の幾何学
どうもこのところ睡眠不足が極まってきているようで、会議のときなどちょっと気を抜くとすぐに脱魂してしまう。頑張っていると、目の前を何やら図形が過ぎって行く。先日の会議でもそのような現象が観察されて面白かったので、ノートに写しておいた。一つは、曲線構成で、ヤツデの葉っぱが何重にも折り重なったような奴、もう一つは直線構成で、三次元の棒グラフがx-y平面上に、林立するような形のもの。その後も何種類か見ている。

あんまりこんな状態が続くと、気が付いたら吉外だった、とかいう状態になりそうで少々不安だ。早く寝よう。

(2000 Dec. 14)

土産物
てなわけで、忘年会第一弾が開催された。有楽町の某ショップの地下の飲み屋だった。料理は生臭い海鮮鍋でサイテーと漢字カタカナで書きたくなるくらいだ。帰りに幹事から封筒を渡された。店からの土産物らしい。開けてみると、小型のマウスパッドだった。IT革命っつうんですか、飲み屋でもこんなものを出すようになってしまったようで。

(2000 Dec. 14)

重力
同じビルの2階から6階に仕事場が移った。いかん事にこのフロアには喫煙室が無い。仕方が無いので、2Fまで行くのだが、ふと思い立って、帰りは階段を昇ることにした。この前の健康診断での血液検査の結果、血中の中性脂肪が何と2倍になっていたので多少気にしている、ということもある。ここ数ヶ月、通勤時に歩くのをサボってバスに乗っているので、運動不足だ、ということもある。

そんな訳で、19x4段、計76段を昇っているのだが、5Fあたりに差し掛かると結構辛くなる。情けないこと夥しい。自分の体重と、筋力のアンマッチを思い知らされている。心肺機能も明らかに低下している。重力を身に染みて感じる。

持病の椎間板ヘルニア対策としても、かなり多めに歩かなければならんので、暫く続けることにしようと思う。

(2000 Dec. 14)

時間の忘れ物
通勤路その2に、パン屋がある。手作りパンの店と書いてある。大きなビルの谷間の平屋、地上げし損ねたところだろう。ばあちゃんが一人で店番をしている。決して安い値段ではないし、飾り気が無いというのか質実剛健というのか、見た目もちょっと寂しい。中型のロールパンに、具がただ挟んであるだけ。レタスとかトマトとかパセリとか、アクセントに付ける添え物も無い。

フランクとカレーパンとメンチカツサンドを買ってみる。何か、とても懐かしい味がした。

(2000 Dec. 15)

玉、燃える
朝から具合が悪かったのだ。脳みその芯が固い。鉄棒か何か突っ込まれたみたいだったのだ。それでも仕事はしなきゃならん。夕方、立ちあがったら、ぽっ、と燃えたのだ。一瞬発火した、という感じか。去り行く美少女の最後の微笑みのように。はかない命の残照のように。最後の挨拶のように。一瞬の煌きだった。いや、ふぐりが、ね。こりゃいかん、と早々に仕事を切り上げて帰宅した。帰ってから女房に話したら、「ついに赤玉を生産したか。あーあ。」と美坂香里のような口調で一言。そんな訳で、帰宅したその日のうちにとっとと寝たのだ。

世紀末、不思議なことが起こるものだ。何かの知らせだったのかしらん。

(2000 Dec. 19)

どっとこむ
有楽町駅で電車を待っていたのだった。目の前に広告板。曰く;

「大腸.com(daichou.com) iモードをご利用の方は肛門.com(koumon.com)」

なんだか下腹のあたりが重苦しく、直腸末端の括約筋が熱くなりそうな気がした。そんなところがどっとこまれても、ちょっと。玉が燃えたり、括約筋が熱くなったり忙しい漆黒斎だ。

で、ちょっと覗きにいってみた。内視鏡.comというのもある。flashアニメーションを使っているらしい。「かなり挑戦的な内容」で「迫力ある映像で病気 と検査を解説します。」だそうだ。アニメを少し見てみた。リンクされている「大腸の検査」。いきなり、「2リットルの下剤を飲みます」。参った。俺が悪かった。

そういえば、一昨年だかに撮影した、胃カメラの写真があるな。掲載しちゃおうかしら。「わたしの恥ずかしい写真。濡れてぬめぬめと光るアソコの粘膜が丸見え」とか書いておくと、間抜けなスケベが寄ってくるかも。

(2000 Dec. 21)

忘年会
街は酔っ払いで溢れている。訳がわからんぞ。

で、忘年会第二弾、第三弾だ。第二弾はともかく、第三弾。すげぇのなんの。何せ出席者数1200。某システム関係会社5社の担当者その他。某展示場を使っての宴会だ。つまり酔っ払いが一挙に1000人以上集合しているわけだ。会場の中には大型スクリーンが設置されて主催者その他のご挨拶の様子を映している。こうなるともう、ドランカーサミット2000酔っ払い展示てな具合だ。ブースで客引きしていない方がおかしい。

余興の時間。主催会社(3社あるのだが)社員による出し物。ミッキーマウスマーチのパラパラを踊る某社男子社員。仕舞いには、その某システムの責任者がピンクのナース服を着て、ネプ投げ(フェニックス投げ。そういうのがあるらしい。拙輩は見た事無いので知らんが)を決められる始末。

まぁ、食い物がそれなりに充実していたので良かったと言えなくも無いが、2時間立ちっぱなしで飲食というのも辛い。休み前には納会とかでまた有り難いお話を聞きつつ、乾き物で一杯という奴がある。フケちゃおうかな。

(2000 Dec. 24)

クリスマス2
さっき日付を書いて思い出した。今日はクリスマスイブなのだな。女房は買い物に出ているが、ケーキとか買ってくるのかしらん。まぁいいや。ページのネタ用に写真を撮っていたら、腰痛が再発した。腰を少し曲げたら、ぐきっと来た。昨日病院に行って来たばかりなのに。

んで、最近買ったプリンタの共有設定とかやっていたのだが、どうにも不調。Windows2000って、結局のところNTの厚化粧バージョンな訳で、98に比べればちょっとおばさんな感じだ。顔は広いが融通が効かん。再立ち上げを繰り返してようやく出るようになったのだが、何だか今一つすっきりせんな。

さて、あと4日ほど働くと、とりあえず休みだ。今年は野望に出られなかったせいか、年末が来た気分がしない。仕方が無いので、天使のプレゼント マール王国物語 限定板をやることにしよう。(どういう論理の繋がり具合なのだか)

(2000 Dec. 24)

教訓
転んでもただ起きる。七転び八倒れ。

という具合で、拙輩は何事か起きても、その事象から学んだりはしない奴なのだ。現象をありのままに受け入れる。これを現象学的判断中止、即ちエポケーであると主張しても良いのだが、それは単なる馬鹿か感受性の貧困であろうと言われれば、弁解の余地も無いが一応謝っておく。すまん。

さて、前日、病院に行ったばかりだというのに、腰痛が再発した。かなり酷い。コルセットがちがちで対処中だ。何故か。原因をつらつらと考えてみた。医者の言うとおり、ストレッチを入念にやったのに、と考えて、それが他でもない原因であることに思い至った。紫湯入浴後に、入念にストレッチをやり、あまつさえ腹筋運動と腕立て伏せまでやったのだが、それがいけなかったらしい。年寄の冷や水、という奴だ。つまり、冷や水は本来、年寄には毒なのだ。したがって、冷水摩擦をしているので元気、とかいう年寄が居たら、それは本当は、冷水摩擦をしているにも関わらず、元気であるということだ、ということは、既にご案内のとおりだ。

で、珍しくも今回は教訓を得た。過ぎたるは及ばざるより悪い。慣れないことはするものではない。

(2000 Dec. 27)

帰省
休み初日。こういう時に限ってちゃんと早起きをする。性根が子供だ。

朝飯はカップの天麩羅蕎麦、昼はたこ焼きと、コンビニ食生活の満喫を余儀なくされているという、嬉しいのか哀しいのかよく判らない状況だ。ニュースを見ていると、帰省ラッシュが始まっているという。拙輩もこの帰省ラッシュを構成する者の一人なのだが、帰るとなると大変で、2ヶ月くらい前から旅行代理店に予約し、仕事関係には「予約して金払ったからね、もう何があっても帰るんだからね、知らんもんね、よろしく」とか何とか言いくるめてどうにか帰る、という具合だ。大体、休みが取れるかどうか、結構わからないことが多くなっているので、ここ数年正月には帰ってない。ああ、そう言えば、去年の今頃って、Y2K対策委員の仕事があったので、まだ出勤してたんだった。今年は楽だな。

午後は買い出しに行く予定。大掃除は … やらないな、この調子じゃ。

(2000 Dec. 29)

年末のご挨拶
いよいよ大晦日になりました。

今年1年、ご覧頂いた皆様に心より感謝致します。こんな、役にも立たないようなところに、わざわざ通信費とお時間を使ってお越し頂き、何だか申し訳ないような気もします。毎日、3,4カウントのアクセスでしたが、それでもコンスタントに見て頂いている事がわかって、随分と励みになりました。

まぁ、来年もこんな風で、急に教養溢れるページにはなったりはしないと思いますが、箸安め程度にはなると思います。今後ともよろしくお願い致します。

(2000 Dec. 31)


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