遅く起きてしまったので、近場の横浜美術館に行くことにする。地下鉄で桜木町へ。ちょうど正午近くになったので、何か少し食べてからにしようと駅地下街の「野毛ぴおシティ」というモールを徘徊する。セルフサービスの喫茶店「カダン」というところに入る。鄙びた、というのか、うらぶれた感じが素敵だ。コーヒーやサンドイッチなど、殆ど何でも200円(税込み)。『安くてもうしわけありません!!』だそうで。
値段の割には結構まとも。二人で食べて800円。店内の照明の薄暗さ加減が妙に落ち着く。野毛界隈の人々なのだろうか、ギャンブル系新聞を開いて、ちょっと一服、データの整理をし、気合を入れてから行くために立ち寄る、といった所か。
国宝展での教訓を生かし、事前に駅前のJRの出店でチケットを買う。動く歩道を歩き、ランドマークタワーを抜けて美術館へ。外から見た限りでは、列も出来ていなくて判らなかったのだが、会場に入るとかなり込んでいた。そういえば、チケットを買った時に見た張り紙には、「本日、高校生以下無料」と書いてあった。しまった。
何とか人波をかわしつつ、展示物を見て回る。新石器時代の遺物からして、既に完成している印象。素朴で単純ながら、整った造形だ。陶鷹尊(とうようそん)という、酒器がなかなかユーモラス。夏殷時代のものでは、鼎や酒器。表面の細かい装飾文様が見事だ。殷周時代に入ると更に複雑さを増す。釣鐘や壷の動物の装飾が良い。
さて、そして秦漢の時代。兵馬俑だ。等身大の兵士像、跪射武士陶俑の今にも動き出しそうなダイナミズムが素晴らしい。その他、十二支の陶器像(擬人化されている)など興味深い文物を鑑賞する。
中国はやはり凄い。3000年以上前から既に完成されている、というのか、稚拙なところが無さそうな気がする。
ショップで黒のTシャツ(文字の変化の図柄)と図録を買って帰る。
今回、ちょっと嬉しかったのは、「綺羅星のごとく」という成句でお馴染みの「綺」と「羅」の現物を見ることが出来たことだ。どちらも絹の織物だが、「綺」は平織りの薄絹で、極細の絹糸で織られていた。1000年以上も前の物なのに、絹糸の輝きが素晴らしかった。また「羅」はちょっと織り方が異なる。綾織のようなもの。細かい刺繍で飾られている。楚の時代の物らしい。こういう織物で出来た豪華な服を着た貴人たちが、星のごとく沢山居並ぶ状態が「綺羅星のごとく」である。実感が少し増した気がした。
次は上野(エジプト文明、インダス文明)にしようか、世田谷(メソポタミア文明)にしようか。天気とのご相談、というところで。
なお、夕食は駅前のバーミヤンで。安くて結構。中国文明展の締めとしては、上出来か。
昼食にうまかっちゃんを食う。女房の友人からきた小包の詰め物として届いたものだ。この友人、いつも想像を絶する行動に出てくれて話題には事欠かない。
DC版サクラ大戦第10話の残りをプレイする。今日は一人のロストも無く、サタンをやっつける。拙輩にしては上出来だ。その後、鈍った体をブルワーカーX5で叱咤する。座りゲームプレイでの腰痛対策でもある。やたら汗をかくが、気持ち良いので許す。
甲子園では乱打線の模様。10-1から追付かれちゃいかん、つうか。この時期、プロ野球でも何故かスクイズが多くなるような気がする。昔を思い出すのだろうか。
たった今、エクソダスギルティーが、いまだに未消化である事を思い出したので、俄かに始めることにする。
◇
どうして今まで先に進んでいないのか、思い出した。プロローグが長くて(主観的に)、セーブするポイントが無かったのだった。なので、ちょっとずつプレイ、というのがなかなか出来なくて放っておいたのだった。
それからエクソダスギルティーをゆるゆるとプレイ。女房は京極の「姑獲鳥の夏」とかいう、難しい漢字の本を読んでいる。気がついたら夕方になっていたので、ブルワーカータイムにする。たかだか10分弱の運動だが、結構汗を掻く。明日は世田谷にでも出かけよう。
ま、いいか。朝っぱらから管巻いているのも胃に悪そうだ。取りあえず何か食うか。風邪薬も飲んだし。って、順番が逆だな。
ケロッグコーンフレーク"カントリーモーニング"を食う。漢字で書くと、田舎的朝だ。牛乳は、スーパーのオリジナルブランドの低脂肪乳。決して貧乳ではない。個人的には好きだが。英語で書くとlow fatだ。So What牛乳とか、Big Fat牛乳とかあっても良いかもしれない。
なんとかエディを思い出す。通信傍受法施行だそうだ。
結局、昼までゆるゆるとエクソダスギルティーをプレイ、お出かけは明日以降に順延にした。4時頃出かけ、駅前の本屋で探し物をするが見つからず。別の本屋も巡って、喫茶店で一服。ホットケーキを食う。店で食うのは久しぶりだったせいか、妙に美味い。店内の冷房が効きすぎて、やたら寒かったのが、ちと難点であった。
夕飯の買い物をして帰る。TVを見ていたら、何時の間にか脱魂していた。どうも喉が気持ち悪い上に、肩凝り首凝りで頭痛がする。今日は早寝して、明日に備えよう。
と、思ったが、エクソダスギルティー終了までやってしまった。カンニングしたけどね。
さて、アフリカの音楽について、少しお話をしよう。これは、とあるアフリカ文化調査団の一員の日記だ。
「9月11日
現地ガイドのンデロギが約束の時間に迎えにきた。彼の運転する車で目的の村に行く。
午後2時30分、現地に着く。ンデロギのコーディネートでアポを取りつけてあった酋長にインタビューする。酋長といっても、ヒクリドリの骨を鼻に刺しているようなステレオタイプを想像してはいけない。彼は、国費留学生としてフランスに学び、文学、医学その他複数の学位を持つ知識人だ。フランス語はもとより、英語、ドイツ語にも堪能だ。英語もロクに話せない、どこぞの国の首相なんか足元にも及ばない。
インタビューをしている間中、ずっと太鼓の音が聞えていた。ンデロギにあれは何だ、と尋ねると、「太鼓だ」という。そんなことは判っている。何の太鼓なんだ。「だから太鼓。あれ、止ると、とてもまずい。」何がまずいんだ?「とにかくまずい。」埒があかないが、それ以上の質問はしなかった。
「9月12日
昨日に続き、村の風習や言語について調査する。今日も太鼓が鳴っている。ンデロギの話によると、昨日からずっと続いているらしい。恐るべき体力だ。あれは何の太鼓だろう、一応ンデロギに聞いてみた。しかし、彼は「太鼓止まる、とてもまずい」を繰り返すだけだった。何かこの村の宗教に関係することかもしれない。よそ者には話したくない、あるいは話せないのだろう。宿に帰り、昨日からの取材テープを整理し、やり残しは無いかチェックする。
「9月13日
調査開始から3日目。ンデロギは几帳面に約束の時間ぴったりに迎えにきた。
村に着くと、まだ太鼓が聞えている。もう少なくとも3日も叩き続けていることになる。予定の仕事を終え、帰ろうとすると、急に太鼓が止んだ。
ンデロギに、何かまずい事が起こるのか、と尋ねてみた。彼は神妙な顔つきで押し黙っていた。村の奥、太鼓が聞えていた方向をじっと見つめたままだ。もう一度尋ねた。彼は、「まずい。とても、まずい。」とようやく答えた。
何がそんなにまずいのか、再度尋ねてみた。彼は重い口を開くと、こう答えた。
「ドラムソロ、終わると、ベースソロ、始まる。」
◇
元ネタは、「ジャズアネクドーツ」(ビル・クロー/村上春樹:訳)に出ているジョーク。某メーリングリストで紹介されたものを、拙輩が少々脚色してみた。脚色しすぎて面白くなくなってしまった。ご容赦を。
◇ ◇ ◇
長年、我が股間を保護し、その健康増進に寄与絶大であったところのブリーフに別れを告げる。ゴムは緩み、よく見れば所々が薄くなっているような、老体に成り果てていた。
「今までよく辛抱し、ワシに仕えてくれた。礼を言うぞ。後のことは心配するでない。お前の若き弟子たちが、きっとワシを守ってくれようぞ。」
拙輩は惜別の念を込めて、燃えるゴミと一緒にしてやったのだった。
起きた勢いでサクラ大戦DC版2話、3話をプレイ。今日はさくら大戦なのだ。午後になったので、ゆるゆると世田谷へ出かける。四大文明展シリーズその2 「メソポタミア文明展」だ。
用賀駅近くのチケット売り場で入場券を買い、所々に和歌を掘り込んだ(『あひみての のちのおもひに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり』などという艶っぽい歌もあり)煉瓦道を通り、閑静な住宅街を抜けて砧公園に出る。途中、整備された水路で水遊びする少年たちを見かける。公園に入ると、深い緑の全方位から蝉の声。聞き分けられるだけで3種は居る。蝉時雨というのは、こういうものだろうか。
美術館に着いたのは、15時過ぎ。館内に入ると、人出はそれほどでもなく、割合ゆっくり鑑賞できた。1Fの展示場には、小品が多い。紀元前4000年頃の鉢や杯、壷などの文様が面白い。動物をデフォルメしたものだが、巧く様式化されたで装飾になっている。装飾品としては、赤玉髄を使った首飾りなど、インダスからの輸入品もある。そして、ハンムラビ法典。「目には目を」で有名なものだが、玄武岩に彫られたものが展示されている。苛烈な報復法のような印象を持ちがちだけれど、同傷報復つまり等価のもので償うことによって、必要以上に争いを発展させないこと、公正な裁きを行うことを趣旨としたものであるとのことだ。パンチを食らったときに、いきなり腕拉ぎ十字固めで応戦してはいかん、ということだ。
1Fを一回りした後、セルフサービスの喫茶店でサンドイッチとコーヒーを買い、パティオに出て一服する。本当はカレーが食べたかったのだが、注文したら、係のおばちゃんが「今ちょっと出来ない」という、不明な答えだったので、やむなくサンドにしたのだ。売り切れでもなく、カレーの香も漂っていたのに、謎だ。
休憩後、ショップを少しチェックした後、2F展示場に向かう。2Fは時代がだいぶ下ってきていて、また展示品も大きな物(またはその一部)が多い。行列道路の壁に配置されていたライオンのレリーフ(着色された成形煉瓦を組み合わせて作られている)など、なかなかの迫力だ。装飾品、建築物の一部など見て回る。ただ、イシュタル門の写真くらい出しておいて欲しかったな、と思う。
2Fの方にもショップが出ていたのでチェックするが、今一つだった。黒のTシャツはルーブルのものだったので買わず。現地で買おうと心に誓う。図録を買い、美術館を出る。砧公園の中を散策しつつ帰る。夕方はどうも愛犬家の時間の様だ。
さて、メソポタミアというと、ウル、ウルクの遺跡に、シュメール、バベルの塔に洪水伝説。それから豊穣の女神イシュタルとか、ジッグラト、勿論ハンムラビ法典、等などが思い出される。ファンタジー系RPGとかの舞台設定に利用され易いように思うが、如何でしょうか。
展示品には有翼女神像や、2匹の蛇が絡まった図像(ギリシアではヘルメスの杖カドゥケウス、中国だと女禍と伏義など同じ構成のものがあり、いずれも原初の水、生命の根源、を表すシンボルだ)など、シンボリックに興味深いものもあった。
展示品だけではなかなか判り難いが、こういった神話や歴史などを少しでも調べてから行くと、更に面白く鑑賞できると思う。
高校野球をTV観戦していると、地震。震源はまた伊豆地方だ。現地は本当に大変だろう。揺れるは、噴火するは、台風は来るは。おかげで夏の観光収入は激減とのこと。
ここ何年か、どうも関東地方も気候が激しいというか、極端になっているような気がする。こちらに出てきた頃は、もっとマイルドだったように思うのだが。女房は、「関東地方は、ちゃんと四季があるので、秋にブラウスとか長く着ることができてうれしい。」とか言っていたものだ。もっとも、女房が20数年暮らしてきたところが、ちょっと激しすぎ、という気もするのだが。
昼食を摂ったら眠くなったので、そのまま昼寝する。15:00に目覚める。練乳入りイチゴのアイスを食らう。「二色人の夜」続きを読み、サクラ大戦をプレイ。
通販のDMが来ている。相も変わらず怪しい「アイデア商品」ばかりで笑わせてくれる。一つ二つご紹介しよう。
マイナスイオンを発生して「元気の出るパンツ」
「おへその下の部分(海面体部)*1と後ろの尾てい骨の上(腰部)にマイナスイオンを特殊加工したパンツです。」『マイナスイオンを特殊加工』というのは一体どういう加工か、科学に疎い拙輩にはよくわからないのだが。で、「はいているだけで男性機能回復*2、残尿感が消えてスッキリなど、男性からのうれしい声が … 。」
文末の三点リーダが如何にもな雰囲気だ。なんちゅうか、侘しいが、まあこういうものは、「どれ買ってみるか」、と買ってみて、「ほらやっぱり効かねぇ、わっはっは。」などと、そのガジェット具合を楽しむべきものなんだろうと思う。真剣に取り合うもんじゃないわな。
*1:原文ママ。多分、海綿体、早い話がペニスのことと思われる
*2:勃起してギンギンつうことだろう。
純金箔「金の藁草履」
もしやと思ったが、やっぱりだった。「一つ年上の女房は金のわらじを履いて探せ」この場合、きんのわらじ、ではなく、かねのわらじと読むのが正しい。つまり、滅多なことでは居ないから、磨り減らないように鉄のわらじでも履いて歩きまわんなきゃ、見つかんねぇよ、なのだ。
で、みごとに間違って、あるいは、意図的にきんと読ませて、それで金箔で藁草履を模したものを作ってしまったようだ。まぁ、金または金色のものは、お守りとしては古来から全世界的に重用されるものなので、招福守りとしては好適だろう。この種のグッズではお馴染みの、「熟練した金箔装飾師によって、1点1点手作業で仕上げられています」フレーズもしっかり。ナイスです!
さあて、明日からまた仕事だが、何となく充実しつつ、余裕のある休暇だったと思う。まぁ、良かったんじゃないでしょうか。
今世紀最後の夏休み、おわり。