
(C)1999-2009 漆黒斎
近頃読んでいる本など。通勤電車の中で読む事が多いので、大体は文庫や新書の類。 取りあえずタイトルだけ列挙しておくことにする。書評なんておこがましくて、とても力の及ぶところではないが、感想や印象などぼちぼち書いていこうと思 う。(1999 Nov. 3)
最新購入の本■(2009 Sep. 24 登録)
さて、更に読んでみた。テンソルが引っ張るとかなんとか、物理学の事はさっぱりだが、数式を空間表現にして可視化するイメージ力は凄いと思
う。しかし、どうもプラトン的世界の(つまり超越論的実在の)存在が前提になっているような印象が否めない。人間の発想は非計算的である、というところま
ではなんとなくそうかな、と思うのだが。著者が言うところの「プラトン的世界」に対するawarenessって、結局、先験論のような気がするのだが
… 。
もう少し読んでみよう。(1999 Nov. 11)
関連書籍:
コミック版に登場する真葛がかわゆい。菅原道真公も素敵だ。
◆「陰陽 師」9 岡野玲子/原作:夢枕 獏 がぶっ潰れたスコラに替わり、白泉社から出ました。(2000 Feb. 29)
◆ついでに、「陰陽師」 B.Eno+怜楽舎 というCDも出てま す。
旧約と新約の関係は、予型論(タイポロジー)といって、旧約世界での出来事は新約世界での出来事を預言している、あるいは、新約は旧約を成 就する、という見方があるそうで、なかなか面白い。
ただ、「あれはこれに似ている」に終止している感あり。もう少し体系的な説明が欲しい気がする。
これでは、大野晋の日本語タミル語起源説みたいだ。
まあ、「聖書神話の解読」と同じく、比較神話学などの専門家の著作ではないので、大目に見ることにする。(2000 Jan. 17)
「ミトコンドリアの魅力とは?ミトコンドリアのパラダイムとは何か?それが本書のテーマであ る」
だそうである。面白そうな予感。(2000 Jan. 31)
そこら辺は、こっちの想像力で勝手に映像化してしまうので、まあ良いのだが、もう少しなんとかすれば、主人公の煎餅屋の主人にして妖糸使い のマンサーチャー、秋せつらなど、もっと魅力的に描けるのに。まあ、比べるのもなんだが、同じく淫楽バイオレンスで御殿を建てた小田原のあの方には遠く及 ばん。(実は「陰陽師」くらいしか、まともに読んだことは無いのだが。ごめんなさい。)
とかなんとか言いながら、どんどん読んでいるのだ。秀蘭と人形娘がかわゆいから許す。
夜の闇が闇として在った時代の禍々しさ。昼が去るから暗くなるのか、それとも闇が覆うから暗いのか。
この人の文章、時々どきっとする表現に出会う。柔らかな印象の下から、物凄く鋭利な刃物が覗くようだ。
事件の謎解きとしてはイレギュラーなところがあるのだが、ラストのスピード感は見事。陳腐な表現で申し訳ないが、ほぐれていたロープが縒り 合わさって、さぁっと一本になるような爽快感。
時に、筆名のことだが、「不由美」、由美にあらず。由美であることを拒否する名前のようだ。本名が由美だったりすると面白いのだが。
さて、次は十二国記シリーズか。
もうしまいには、秋せつらと妖妃との掛け合い漫才になってきている。こうなってくると、妖妃が妙に気に入ったりして、ちとアレだ。なにせ超 美人、グラマーでテクニシャンだもんね。しかし、秀蘭は切ない。
感情移入できなくとも、どういうことが起こっているかは、ほんの少しの理解力があればわかる。
それをどうするか、だ。
世界を自らのものとして、自らの責任で受け入れること。夜の校舎の窓ガラスを叩き割って回るような、卑屈な心性とは程遠い。
◇ 2000 Jun. 15 登録分 ◇
◇ 2000 Sep. 16 登録分 ◇
◇ 2000 Nov. 3 登録分 ◇
◇ 2000 Nov. 18 登録分 ◇
◇ 2001 Jan. 05 登録分 ◇
◇ 2001 Feb. 12 登録分 ◇
◇ 2001 Feb. 17 登録分 ◇
◇ 2001 Feb. 19 登録分 ◇
◇ 2001 Mar. 4 登録分 ◇
◇ 2001 May. 1 登録分
これを機にまた十二国記シリーズを最初から読み直してしまった。
◇ 2001 May. 11 登録分
◇ 2001 May. 19 登録分
◇ 2001 Jun. 30 登録分
◇ 2001 Sep. 22 登録分
◇ 2001 Nov. 03 登録分
本書はアメリカ人ジャーナリストが書いたもの。アメリカの哲学といえば、実用主義などと訳されるPragmatismだけなんじゃないかと 思われている節がある。そういう意味で、アメリカの思想家がヨーロッパを受容する態度というものが明らかになるかも知れない。
◇ 2001 Nov. 18 登録分
(2001 Nov. 23 追記)
というわけで読みました。いや、とても素晴らしい。なにしろ猫がよく描けてる。にくきゅうぷにぷにとか、ただ可愛いだけじゃなくて、その残虐性も容赦なく
書いている。だからと言って著者が即、猫好きだとは思わないが、相当な観察力、洞察力の持ち主なのだろう。いつも母猫の陰に隠れてにゃぁと鳴いていた野良
の子猫が、近隣のボスになるまであるいは、やせてそのまま死んでしまった子猫を処分してしまう母猫、なんていうのを幾度となく見てきている拙輩にとって、
この猫たちの厳しさ、愛らしさ、唐突さや無邪気さ、そして時に見せる残酷さは、本物の観察から出てきているものだろうと思う。
話としても良くできている。どうしようもなく自分の夢に突き進んでしまう、そういう猫たち。不覚にも目頭が熱くなってしまった。
◇ 2001 Dec. 9 登録分
※なお、上記2作品はいずれも「日本の古書店」Webで検索し、それぞれ 北海道の古書店から入手しました。
◇ 2002 Feb. 24 登録分
◇ 2002 Mar. 25 登録分
◇ 2002 May. 15 登録分
◇ 2002 Jun. 2 登録分
伊里野の間違ってもカッコイイなどと評してはならない飛行。
苛烈な宿命を背負った精一杯の、それ故華麗な飛行。そしてそれを見る浅羽の視線のなんと優しいことか。
彼はこの瞬間、伊里野の宿命を全て受け入れる事を決意したのだと思う。
それにしても秋山瑞人の文章、視線は冷静だ。冷徹と言うべきか。
◇ 2002 Jul. 7 登録分
◇ 2002 Jul. 21 登録分
◇ 2002 Dec. 20 登録分
で、これ、50年代に書かれたものなんですが、ペシミスティックな作風の印象が強いPKDとしては随分明るいというか、余裕のある短編ばか りです。古き良き時代のおおらかなSFってところですか。
◇ 2003 Jan. 2 登録分
なお、『無限論の教室』と同じく、ゼノンのパラドックスから話が始まる。一と多、運動と無限、分割不可能性等々、脳味噌を絞るのに好適。
これは熊本出身の女房が買った本。私は熊本出身ではないが、青春の多感な一時期を過ごした地であり、現在の人生(大げさだね)に決定的な影 響を与えた土地ではあるので、やはり興味津々。最近映画になったようだ。
まだちらっとしか読んでいないが、出てくる地名や施設名を見ると、暮していた当時の光景が蘇って、とても視覚的だ。面白い話だと良いのだ が。
◇ 2003 Jan. 9 登録分
と、考えてみれば、少女漫画は実に平気なのだ。百合だろうと何だろうとあまり関係ないのだ。詳細な考察はまた別にして、とても愛らしいお話 です。きょうびの田舎のねーちゃんしか見ていない目が潰れそうなくらい美しく眩しい。
あまり書くとセクハラだとかアンチフェミニストだとか言われそうだが、ちったぁ見習ったらどうだ。
それではごきげんよう。
◇ 2003 Feb. 2 登録分
◇ 2003 Mar. 16 登録分
今更古い哲学史をなぞってどうなる、とかポストモダンな人たちからは言われそうだが、反論のための反論しか生み出せてない連中には、まだ色 々独自の思索が提出できた時代は(それが今の眼でみると全く幼稚であっても)羨ましいんじゃなかろうか、とか余計なお世話が頭に浮かんだ。
◇ 2003 Apr. 26 登録分
「遠くの西洋の本物」と「過去の純粋な日本文化」。この分裂した日本文化についての表象、イメージについて、日本の音楽の発達史、宝塚の発 展の経緯などを豊富な資料を基に描き出す。タイトルからは音楽のことはすぐには連想できないかも知れないが、音楽に興味のある人、「今」の日本文化につい て考えたい人、必読です。(Apr. 26, 2003 記)
グレコローマン的理知、知性的原理と、ゲルマン的な混沌、感性的原理の相克の歴史と言えるかも知れない。
因みに、「ゴシック(Gothic):直訳すると”ゴート人の”」という語は、ルネサンス期イタリア人がドイツの民族(アルプス以北でドイ ツ語を話す人々)を指して言った蔑称であって、歴史に現われるゴート人とは直接関係はない。
◇ 2003 Jun. 28 登録分
で、相当面白い。もうひたすら、『人間は本能が壊れているので、幻想に頼らざるを得ない』と、これだけ。かといって、虚無的に傍観している わけでもなく、その辺りのスタンスの取り方が実にユニーク。東洋的悟りというのか、諦観とも通じる印象。他にも色々と書きたいことはあるのだが、こちらで はこの辺で。
ラカンとかフロイトとかまた最近読み直しているので、その周辺ということで。あ、岸田秀もそうか。
◇ 2003 Sep. 14 登録分
◇ 2003 Nov. 14 登録分
科学では解明できないものがある。だからそれが無いとは言えないでしょ?までは良いとして、それをある、と言ってしまえるのは信仰の力以外 に無いよな〜。
◇ 2003 Dec. 31 登録分
上掲書の中では、『言語の脳科学』が異色です。少壮の学者さんらしく、熱意が先行している感は否めませんが、極めて実証科学的なアプローチ で、心理学から哲学から脳科学から、学際的な研究の必要性を述べていて、とても明晰な論証が素晴らしいです。拙輩は、昔から何故哲学系の学者が解剖学や医 学等、所謂理系の学問の知識を一顧だにしないのか、疑問に思っていて、本書のような研究が今まで無かったのが不思議なくらいです。脳科学が充分発達してき て、機は熟したという、現在はちょうどそんな時期なのでしょうか。
◇ 2004 Feb. 22 登録分
(2.は再掲です)
先に読んだ2.が面白かったので、全巻揃えて読んでみました。世界の音楽を実体験しつつ、日本音楽について語る(小泉さんは「語る」人であ ると巻末の解説にあります)姿勢が一貫していて、軽妙な文章、優しい語り口にもかかわらず、むしろ迫力があります。明治以来の西洋音楽一辺倒の音楽教育を なんとか変えようとする努力をされていたこと(ようやく学校でも邦楽器を教えることになりましたね。小泉さんがご存命ならどう思われたでしょうか)や、イ ンド留学中の話、中東でのフィールドワークの逸話、どれもこれもまさに実践、行動する人としての小泉さんの魅力に溢れています。
◇ 2004 Jun. 13 登録分
単なる天の邪鬼やお笑い芸人のツッコミネタにならないのは流石と言うべきではあろう。最近では”ナントカの壁”と称するまがい物まででてる
ようだ。単に真似してるだけだったら、それこそバカだろう。
では養老先生のものがこれほどまで称揚されるのは何故なのだろうか。実際に面白い、「目から鱗」であるのは措いておくとして、ひとつには、東大の解剖学教
室の教授、という権威と科学的色彩をまとっていたからではなかろうか、とも思う。勿論、本人はそんなことは思っていないだろうけど、世間の見方としてはど
うなんでしょうね。
◇ 2004 Nov. 21 登録分
◇ 2005
Apr. 12 登録/更新