H.ピントについて

 

 ピントも写真の重要な要素です。ピントについて気をつけていることをまとめてみました。

 

1.ねらったところに合わせる。

 最近のカメラはオートフォーカス機能を備えています。普通は、シャッターを半押しするとピントが合うようになっています。簡単にピントが合いますので、とても便利です。私も、風景や人物を撮るときには、オートフォーカスで撮っています。

 しかし、オートフォーカスは、画面の中央部分にピントが合うようになっているのが普通です。花の写真を撮るときは、ピントを合わせたい部分が画面の中央にあるとは限りませんので、マニュアルでピントを合わせることが多いです。

 ピントをどこに合わせるかによって、全然違う写真になります。特に、近接撮影ではピントの合う範囲がとても狭くて、被写体との距離が1mm前後しただけでピントが外れます。近接撮影では、三脚を使ってカメラを固定し、ファインダーを良く見てしっかり合わせるようにしています。もっとも、被写体が風で揺れている場合は、風が止むように祈るしかありませんが・・・。

 花に止まる蝶を撮るときは、すぐに飛んでいってしまいますので、三脚を使っている余裕がありません。マニュアルフォーカスでピントを固定したまま、カメラを前後させてピントの合ったときにシャッターを押します。何枚か撮ってみて、あとでピントの合っているものを選ぶことになります。ピントが合うかどうかは運試しみたいなものです。

 

2.ブレないようにする。

 ピントをしっかりと合わせたつもりでも、カメラがぶれると、ピントの合った写真は撮れません。ブレやすいのは、シャッタースピードが遅いときと、望遠レンズを使ったときです。そういうときには、三脚を使った方が良いです。一般には、シャッタースピードが(1/レンズの焦点距離mm)秒が手持ち撮影の限界と言われています。例えば、焦点距離50mmのレンズで撮るときは、1/50秒よりも遅くなると手持ちでブレないように撮るのは難しいです。ただし、これは撮る人の技術や、撮るときの姿勢によっても違いますので、これを信用しすぎるのは禁物です。

 望遠レンズでシャッタースピードが遅いときは、三脚を使ってもブレないとは限りません。実は、これが私にとって最大の悩みになっています。例えば、望遠ズームを300mm近い焦点距離で使って、シャッタースピードが1/30秒以下のときは、三脚を使ってもブレることが多いので、三脚にカメラバッグをぶら下げて安定させたり、レリーズを使わずに三脚の上のカメラを上から押しつけるようにして写したりしてみました。それでも絶対に大丈夫とは言えないのです。

 確実な対策としては、速いシャッタースピードで撮れるように口径の大きな(F値の小さな)レンズを買うこと、重くてしっかりした三脚を使うことなどがあるのですが、いずれも携帯性と経済性の課題をクリアしなければなりません。頭の痛い問題です。

 それから、ISO400くらいの高感度フィルムを使えばシャッタースピードを早くできます。しかし、リバーサルフィルムの場合はISO50や100のフィルムの方が明らかに画質が良いので、花の写真を撮るためにISO400のフィルムを使うことはほとんどありません。もっと質の良い高感度フィルムが開発されることを期待しています。 

 

 なお、風で揺れる花などを撮るときに、意識的に遅いシャッタースピードを使って被写体をブラし、風に揺れる様子を表現する写真もあります。残念ながら私は、そのような写真をうまく撮れたことがありません。今後、撮ってみたい写真です。