Japanese only



Disc One
1. Overture [2:15] 
2. Close To The Edge [21:05] 
3. Long Distance Runaroud [6:15] 
4. Don't Go [5:27] 
5. In The Presence Of [12:00] 
6. The Gates Of Delirium [22:16] 
Disc Two
1. Steve Howe Solo [2:25] 
2. Mood For A Day [4:14] 
3. Wonderous Stories [3:39] 
4. Perpetual Change [11:37] 
5. And You And I [12:09] 
6. Ritual [28:05] 
Disc Three
1. I've Seen All Good People [8:26] 
2. Starship Trooper [13:23] 
3. Roundabout [6:00] 
4. The Gates Of Delirium [23:43] 
[disc.1][disc.2][disc.3](1).-(3). : Queen Elizabeth Theatre, Vancouver Canada 2 August 2001
[disc.3](4). : Hollywood Bowl, USA 30 July 2001

Jon Anderson (vocals)
Steve Howe (guitars and vocals)
Chris Squire (bass and vocals)
Alan White (drums)
Tom Brislin (keyboards)

キーボードが脱退し4人になったイエスはオーケストラをバックに従えた作品『マグニフィケイション』を発表。発売を待たずにアメリカツアーに出た。

『SYMPHONIC CONCERT 2001』はヴァンクーヴァー公演をメインにハリウッドボウル公演を1曲収録。上質オーディエンス録音。多少オフマイク気味だがその分会場の雰囲気を感じられる。イエスの演奏としてはキーボードが控えめなミキシングになっているのはサポートメンバーだからか?。曲自体がキーボード抜きには語れないものなだけにもうすこし前面に出してほしかった。

このツアーの最大のウリはオーケストラとの合体なのだが必ずしも成功しているとは言いがたい。バンド側とオーケストラ側で音だしのタイミングが微妙にずれる部分がかなり聴かれる。イエスはELPのワークスツアーと違って各地の地元オーケストラをバックにライブをしている。その方が低コストなのだろう。ロックとクラシックの根本的な違い。それはリズムを誰が引っ張るかということ。クラシックではリズムを作るのは指揮者。というよりライブが始まった時点ですべてのリズムは決まっている。それに対してロックは曲の部分部分でリズムを引っ張るパートがコロコロ変わる。ドラムであったりギターであったりボーカルであったり。またその時のノリ次第でリズムも変わってくる。それをクラシック側の人に理解してもらうにはリハーサル時間が不足気味。バンド自体の演奏もあわないオーケストラが気になるのかダイナミックさに欠ける。

象徴的なのが[disc.3](4).だ。なんとジョン・アンダーソンが歌詞の出だしを見失い演奏が途中で止まってしまう。ジョンはメンバーに歌詞を教えてもらいその部分から再び歌い出し、演奏が再開する。長いイエスの歴史でもこんなハプニングは聴いたことがない。おそらく彼自身もバンドとオーケストラの演奏があわないことが気になっていたにちがいない。このボーナストラックだけは音質はイマイチだがめったにないハプニングを聴けるという意味でマストアイテムだろう。案の定次のツアーはリックが出戻りオーケストラなしになった。その意味では貴重な音源と言える。