Japanese only



Disc One
1. Opening (Excerpt from "Firebird Suite") [1:32] 
2. Siberian Khatru [9:43] 
3. And You And I [9:20] 
4. Close To The Edge [19:33] 
5. The Revealing Science Of God [22:11] 
Disc Two
1. The Remembering [21:45] 
2. The Ancient [19:39] 
3. "Ritual" A Prelude [1:42] 
4. The Ritual [23:15] 
5. Roundabout [7:59] 
Live at Cobo Hall, Detroit 28 February 1974

Jon Anderson (vocals)
Steve Howe (guitars vocals)
Chris Squire (bass vocals)
Rick Wakeman (keyboards)
Alan White (drums)

『TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS』は1973年10月26日の発売前に予約だけで75000枚に達し一枚もリスナーに売られないうちにゴールドディスクに認定された。その後イエスは12月10日まで全英ツアー、翌1974年1月9日の全米発売後2ヶ月にわたる全米ツアー、10日間ほどのヨーロッパツアーを敢行する。ツアーのチケットはポスターが完成する前にすべて売り切れるほどで、熱狂的な観客に迎えられた。

だがイエスの内部ではこのアルバムをすべて演奏することに反対する RICK WAKEMAN と他のメンバーの対立が激しくなり途中で[disc2](1)をセットリストからはずすなどのカンフル剤も功を奏さずツアー終了後 RICK WAKEMAN は脱退してしまう。

本作はそんな全米ツアー中ほどのデトロイト公演をオーディエンス録音で収録したものだ。音質はまあまあ。KBの音量が多少小さいがその他のバランスはいい。ボーカルの分離も悪くない。ところどころにマスターの劣化によるピッチの狂いがあるのはしかたないところだろう。[disc2](1)のキーボードソロ部分で一部カットがある。[disc2](5)に入る前に明らかに音質が変わることから別マスターをつないだと思われる。

ALAN WHITE は『TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS』ツアーに関するインタビューで"RICK はステージ上でビールを12本飲み、インドカレーを食べながら演奏していた"と話しているが、本CDではそんなやる気のなさは感じられず、WAKEMAN のミニムーグが冴え渡っている。[disc2](4)の後半部分のピアノはスタジオ版では ALAN WHITE が弾いたと後のインタビューで明らかになったが、後任の PATRICK MORAZ がほぼスタジオ版通りのピアノを弾いているの対して RICK WAKEMAN はまったく違ったオリジナルフレーズを弾いているのが興味深い。

CHRIS SQUIRE は同じ曲を演奏するにしても年代が進むにつれてコーラスをサボるようになる悪いくせがある。「Awaken」などが代表例だが、[disc2](4)でもその後の『RELAYER』ツアーの同曲ではけっしてやらなかったパートを歌っているのには驚いた。

このツアーは上質なサウンドボード音源が確認されていない。この日の公演はプロショットのビデオが存在するはずなのでぜひオフィシャル発売してもらいたい。