Japanese only



Disc One
1. Firebird Suite [1:12] 
2. Yours Is No Disgrace [15:04] 
3. Rhythm Of Love [5:35] 
4. Shock To The System [5:42] 
5. Heart Of The Sunrise [11:44] 
6. Clap [4:45] 
7. Make It Easy / Owner Of A Lonely Heart [7:24] 
8. And You And I [11:36] 
9. Twin Drum Battle [4:49] 
10. Changes [10:12] 
Disc Two
1. I've Seen All Good People [8:54] 
2. Solly's Beard [6:44] 
3. The Fish / Tempus Fugit / Amazing Grace [9:56] 
4. Lift Me Up [8:20] 
5. Tombono Megane [1:17] 
6. Rick Wakeman Keyboard Solo [4:27] 
7. Awaken [20:22] 
8. Roundabout [9:28] 
Budokan, Tokyo JAPAN 5 March 1992


Jon Anderson (vocals)
Steve Howe (guitars and vocals)
Trevor Rabin (guitars and vocals)
Chris Squire (bass and vocals)
Tony Kaye (keyboards)
Rick Wakeman (keyboards)
Bill Bruford (drums)
Alan White (drums)

1991年、ファンをあっといわせた合体アルバム『ユニオン』(ちなみに「結晶」という邦題の命名者は当HP掲示板の常連さんです)発表後、イエスは4月9日から8月8日までの5ヶ月間北米、ヨーロッパ、北米とツアーを繰り広げた。アルバムの酷評、メンバーの軋轢などマイナス要因は数知れずあったが、ツアーそのものは熱狂的な観客に迎え入れられ、日本でも一時的にプログレブームが巻き起こった。当のメンバーもこのお祭りのようなツアーを楽しんだようだ。

翌1992年イエスは来日し、東京、大阪、名古屋、横浜と回り、あまりの熱狂ぶりに東京の追加公演が行なわれた。本作は3月5日に武道館で行なわれた追加公演の模様をオーディエンス収録したもの。低ジェネレーションマスターの音はとてもクリア。おそらくちょっと後方から録音したと思われ、各楽器の細かいニュアンスは聴き取ることは出来ないが、適度にホールエコーのかかった会場の臨場感を感じることができる。いながらにして会場の音を味わえる。オフィシャルライブアルバムでは決して味わえないブートならではの醍醐味だ。

北米ツアー終了から半年たった日本公演は最初からトラブルがつきまとっていた。ビル・ブラッフォードがスケジュールの調整がつかず、来日決定当初はメンバーから外れていた。特に本作は千秋楽とも言える最終公演。それも追加公演のため、演奏は雑で散漫な印象を受ける。[disc.2](4).のビルのエレドラもリズムがいいかげん。[disc.2](6).のリックのソロのは定番のはずの「ヘンリー[世」の出だしですでに指がもつれている。お祭り気分もすっかりさめ、メンバー間の軋轢も表面化して仕事としてのライブをこなすバンドになっていたのだろう。ジョン・アンダーソンのお元気ぶりだけが目立つライブだ。