Japanese only



Disc One
1. Listen To Your Heart [02:19] 
2. Close To The Edge [21:44] 
3. Long Distance Runaround [05:07] 
4. Here Comes The Sun [02:08] 
5. Don't Go [04:50] 
6. Tour Song [01:12] 
7. In The Presence Of [12:16] 
8. The Gates Of Delirium [22:15] 
Disc Two
1. In The Course Of The Day / J's Theme [09:03] 
2. Starship Trooper [12:43] 
3. Magnification [07:55] 
4. And You And I [12:24] 
5. Ritual [27:52] 
Disc Three
1. I've Seen All Good People [10:31] 
2. Roundabout [06:53] 
3. Corkscrew / Second Initial [06:58] 
4. Mood For A Day / Clap [07:58] 
5. Surface Tension / Meadow Rag [07:21] 
6. Vivaldi / Second Initial [07:45] 
[disc1][disc2][disc3](1)(2) : Brighton Center, UK Dec 1st 2001
[disc3](3) : National Indoor Arena, Birmingham UK Dec 2nd 2001
[disc3](4) : St. David's Hall, Crdiff UK Dec 7th 2001
[disc3](5) : Royal Concert Hall, Nottingham UK Dec 8th 2001
[disc3](6) : Newcastle City Hall, UK Dec 12th 2001

Jon Anderson (vocals)
Steve Howe (guitars, vocals)
Chris Squire (bass, vocals)
Alan White (drums)
Tom Brislin (keyboards)

オーケストラと競演した『マグニフィケイション』発表に伴うツアーは2001年7月7日〜9月8日までアメリカンツアー、10月25日〜11月29日までヨーロッパツアー(その間一度マンチェスター公演を行っている)、12月1日から本国イギリスに戻って12月13日まで行われた。ちなみに11月22日のアムステルダム公演がオフィシャルビデオとして発売されている。

本作はイギリスに戻って来ての初日、12月1日のブライトン公演をコンプリート収録。ボーナストラックとしてイギリスツアーにおけるスティーヴハウのソロコーナーを集めるというハウファンンにはたまらない編集がされている。キャパ2000人という小さい会場ならではの臨場感のあるオーディエンス録音。音質は極上。バランスは録音した位置の関係なのか多少ギターが押さえ気味。特にアコースティックギターの音量が小さい。

アメリカンツアーとはセットリストが多少入れ替わり「パペチュアルチェンジ」「不思議なお話を」がカットされて、[disc2](2)(3)が加わっている。前作のツアーに比べて新曲が少ないのが気になっていただけにタイトル曲がセットリストに加えられたのは嬉しいことだ。

やはり本国に帰ってきた安心感か、ジョンアンダーソンのMCも饒舌。ツアー終盤ということで、ジョンの声が多少かすれ気味なのはトシを考えれば仕方ないことだろう。

このオーケストラを伴ったツアーに関しては他のレヴューで何度も苦言を呈している。彼らとてそれはわかっているはずだ。ツアーが進むにつれてオーケストラアレンジに工夫が見られ、シビアなタイミングをオーケストラ側に要求しないアレンジに変わってきている。アメリカンツアーでは公演地の地元オーケストラを使ったが、ヨーロッパツアーからはパーマネントバンドを帯同するシステムに変えた。コスト面からプロのオーケストラではなく音楽学校の学生といったセミプロを使ったようだ。

オフィシャルビデオを見るとわかるとおり、若いセミプロを使ったことはロックバンドとのコラボレーションという意味では大成功している。彼らはYESの音楽に合わせてノリに乗っているのだ。ロックバンドとの競演をこころから楽しむ彼らの姿がビデオからは見てとれる。

しかしバンド本来のダイナミズムを復活させるためにはやはりバンド本来のメンバー構成に戻る必要だということを彼らも感じたのだろう。だからこそのリックウェイクマンの復帰が実現したのだろう。

ところで本作が収録された2001年12月1日は全世界のロックミュージシャン、いや音楽を愛するすべての人にとって特別意味のある日だった。その後のあらゆる音楽に影響を与えたといっても過言ではない一人の偉大なミュージシャンが旅立った。

ジョージハリスン

YESのメンバーにとっても彼は特別な存在だったろう。特にアランホワイトは直接ビートルズのメンバーのソロアルバムにかかわっただけに感無量だったに違いない。彼の死を悼んで[disc1](4)が演奏された。1コーラスだけの軽い演奏だがYESのライヴでこのようなことがあるのは珍しい。涙なくしては聴けない演奏だ。